さて、いよいよ肝になってくる2章と3章です。
それぞれが、知識の相互関係にあったりするので、要チェックです。
何を隠そう、僕はこの2章が一番苦手であります。過去問を続けても他の章は7~9割が安定するのに、2章だけは5割~7割とかなり不安定です。
2章は4章、5章レベルのいやらしいひっかけが少ない代わりに純粋な知識問題が多いです
知っているか、知っていないか
だから、ポイントだけを解説というこの記事の趣旨から多少ずれてしまいます・・・それでも過去問で培った知識は拡散しようと思います。
なお、1章では重要なポイントが明確に分かれていましたが、2章以降重要度の表記は任意になります。書いていることはすべて重要なつもりで書いていますが、特に重要なものは記載しておきます。
内臓器官
消化器系
消化管 口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門
消化腺 唾液腺、肝臓、胆のう、膵臓
※消化酵素を出すのは消化腺。
※消化管は、口腔から肛門まで続く官で平均で9mある。
※気合いで覚えよう・・・
化学的消化
消火腺から分泌される消化液によるもの
機械的消化
租借し、口腔内で粉砕することや消化管の運動によるもの
※化学的、機械的の違いをしっかり覚える
歯
口腔に露出している部分を歯冠という
歯冠の表面は、エナメル質で覆われ、体で最も硬い(体で最も硬い部分になっている)
エナメル質の下には象牙質と呼ばれる硬い骨状の組織があり、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいる。
虫歯が象牙質に達すると、神経が刺激されて痛みが生じる。
※何を契機に歯痛が起きるかを説明できるようにする
舌
舌の表面には、舌乳頭という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である味蕾が分布している。
※舌の紹介は端的ですが、結構でます。舌乳。頭と味蕾がよく逆になっています
唾液腺(重要)
デンプン(炭水化物)をデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素を含む。それをプチアリン(唾液アミラーゼ)という。
リゾチームなどの殺菌・抗菌物質を含んでいる
唾液によって、口腔内はほぼ中世に保たれ、酸による歯のう蝕を防ぐ。
※すべてが大切。3番目はよく、「唾液によって酸性に保たれる」と出題される
咽頭、食道
咽頭は、食物路と呼吸器の気道が交わる
嚥下(飲食物を飲み込む運動)が起きるときは、喉頭の入り口ある弁(喉頭蓋)が反対に閉じることにより、気管に流入せずに食道へと送られる
食道は、消化液の分泌腺はない
嚥下された飲食物は、食道の運動によって胃におくられる。食道の上端と下端には括約筋があり、逆流しないように防いでいる。逆流が起きるとむねやけが発生する。
胃 重要
普段は扁平に縮んでいる。食道から内容物がおくられると、胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が広がる。(胃適応性弛緩)
胃の内壁は粘膜でおおわれて、多くのひだをなしている。
胃酸のほかにペプシノーゲンを分泌
ペプシノーゲンは胃酸によって、たんぱく質を消化するペプシンになり、胃酸とともに胃液となる。
たんぱく質がヘプシンによって、半消化された状態をペプトンという。
食道から送られた内容物は
炭水化物は比較的短く、脂質性の多い食品は比較的長い。
小腸 重要
6~7mの臓器
十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれる。
十二指腸は、膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいる
腸液が分泌されている
腸液によって、膵液のトリプシノーゲンはトリプシンになる。たんぱく質が胃で細かくされたヘプトンをさらに細かくする。
空腸が4割で、回腸が6割
※空腸、回腸って僧侶がいて、回腸のほうが偉大でしたと無理やり覚えこんでいる・・・
空腸で分泌される腸液に
たんぱく質をアミノ酸まで分解するエレプシン(トリプシンによって、ペプチドまで分解されたたんぱく質をアミノ酸まで分解して、消化管吸収できる大きさにする)
炭水化物を単糖類(ブドウ糖など)まで分解するマルターゼ、ラクターゼが加わり、消化液として働く。
小腸の内壁には、輪状のひだがある。(大腸にはない)
脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ←胃薬によく含まれる)によって分解を受ける。
脂溶性ビタミンも一緒に取り込まれる。
膵臓 重要
胃の後下部に位置する細長い臓器
※意外とこの「臓器がどこに位置しているか?」も出題されるので、要カバー
膵液は弱アルカリ性で、酸性となった内容物を中和する。
※唾液は中世に保つだけですが、膵液は「弱アルカリ性」と明確にかかれています。これもよく出題されますね。
- たんぱく質をさらに分解するトリプシノーゲン
- デンプンを分解する膵液アミラーゼ
- 脂質を分解するリパーゼ
- 三大栄養素の消化酵素を要する
- 膵臓は消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)を血液中に分泌する内分泌腺でもある
※上記2点は、膵臓の特徴を出題される場合、ほぼ100%で選択肢に含まれています。普段は肝臓や胃に比べて、そこまでメジャーではない分、大車輪の活躍をしている膵臓に注目
胆のう
胆のうは「肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官」
※あまりにもひっかけとして機能してきたため、最近はあまりみない・・・胆汁は肝臓で産生されます
胆汁に含まれる胆汁酸塩は、脂質の消化を容易にして、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。腸内に放出された、胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻される。
※出題される場合は、「胆汁は脂質の消化をおこなう」とかなり簡略化されて、あれ?となるケースがあります。2章の出題はこのケースが結構多いです
胆汁は、古くなった赤血球や過剰のコレステロールを排出する役割もある
ビリルビン(胆汁色素)は、赤血球中のヘモグロビンが分解されて生じた老廃物で、糞便を茶褐色にする。
※赤血球の排出や、ビリルビンは何でできているか?という赤血球がらみの出題がかなりある
肝臓 重要
横隔膜の直下に位置する
※膵臓に比べて、イメージしにくいので、よく出題される
栄養分の代謝・貯蔵
小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれて、グリコーゲンとして蓄えられる。
グリコーゲンは血糖値が下がった時などに、必要に応じてブドウ糖に分解されて、血中に放出される。
脂溶性ビタミンであるビタミンA、DのほかにビタミンB6,B12の水溶性の貯蔵もしている
※脂溶性のみ、水溶性のみとひっかけてくる
滞留すると生体に有害な物質を無毒化し、排出されやすい形にする
アルコールは肝臓に運ばれて、アセトアルデヒドに代謝されたのち、酢酸になる。
アミノ酸が分解されたアンモニアも、肝臓で尿素になる
※酢酸がアセトアルデヒドになる、尿素がアンモニアになると出題される
胆のうのビリルビンも肝臓で代謝されるが、肝機能障害などが起きると、ビリルビンが循環血液中に滞留して、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)を生じる。
※ここでは、黄疸の経緯を記憶。ビリルビンが血液中に滞留して起こることを確認。
コレステロール、フィブリノゲンの血液凝固因子、アルブミンなどを産生。また必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成
大腸
絨毛がない
腸の内容物は、かゆ状になっているが、大腸の運動によって、水分、ナトリウム、カリウム、リン酸などの電解質の吸収が行われ、糞便になる
糞便の成分の大半が水。植物の残滓は5%に過ぎない
糞便が直腸に達すると便意を生じる。
大腸では消化がほとんど行われない
大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨のカルシウム定着に必要なビタミンKなどの物質を産生している
肛門
直腸粘膜と皮膚のさかいめに、歯状線と呼ばれるギザギザの線がある。肛門括約筋で囲まれているため、意識的に排便を調節できる。
静脈がこまかい網目状に通っていて、血管がうっ血すると痔の原因になる
部位の説明は結構省いています。登録販売者の問題は、「○○は○○の働きをする」という文章形式の正誤が大半のため、単なる知識問題というよりは、「○○はどんな働きをしているのか?」というつながりをしっかり考える必要が試されているといえます。