裁判員経験者として、東京新聞より取材を受けて考える 18歳から裁判員になる危険性はあるのか?

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以前、裁判員に関する経験をブログにあげ、その記事を読んでいただいた、東京新聞の記者の方より、取材の依頼を受けました。今回は人生で初めて取材を受けた感想や、掲載した紙面の内容について、補足して私の経験を踏まえて、思うことを発信していきたいと思います。特に高校生や大学生で、漠然と裁判員のことを考えている方、そして中学生でこれから18歳から裁判員になる可能性のある青少年やご両親に向けて、有益な内容になると考えられます。

今回は11月4日東京新聞掲載の「こちら特報部 18歳から裁判員」の記事をベースに、私の経験や解釈をのせて、ブログにしています。

裁判員の経験については、以下の記事から読むことができます。守秘義務を守りながら、出来る限り私の経験を詳細に発信していますので、よろしければお読みください。

元裁判員経験者として裁判員をやるメリットとデメリットを含めた感想 なぜ辞退率が7割でやってよかったと思う人は9割なのか?

京王線刺傷事件 ジョーカー男の生い立ちと動機について考える なぜ20代の孤独は辛いのか?満たされない=絶望なのか?

 

 

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新聞社から取材の流れ 被告人のことを考えすぎてしまうことへの反省

取材に関しては、メールにて詳しい話が聞きたいので、電話などできますか?と依頼が入り、日程をあわせて、予定の時間に電話をもらいました。

通話時間は40分ほど、守秘義務を意識しつつ、裁判員の流れや感想などをできる限り、フィードバックしました。

 

裁判員の経験を振り返ってみると、私の振り返りで、被告人側の感情や、立場の感想は多かったのですが、被害者に関しての感想や同情といった発言は少なかったと感じます。

当たり前ですが、被害者は被告人から危害を受けたことで、人生を大きく狂わされ、その後の人生でも深いトラウマを抱えていることや、担当した裁判ではすでに被告人が罪を受け入れていたので、被害者に対しては、非常に気の毒に思っています。

実際に被告人とは数日間、対峙して相手の人生や発言、一挙手一投足を観察するため、被告人の発言に整合性はないのか?嘘偽りはあるか?というチェックはするものの、被害者よりも接する時間が圧倒的に長い分、知らずと発言が、被告人を中心に発言しているというところは思います。

マスメディアがセンセーショナルな事件を取り上げる際も、被告人の生い立ちや経歴を丹念に調べますが、被害者の状況やプライバシーというのは、やや配慮が欠けている場合もありますが、自分も同じスパイラルに落ちていました。

 

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高校生が裁判員として選ばれた際のリスクについて

その後、本題の2023年から本格的に18歳以上が裁判員の対象になるという議題について。

具体的に自分が18歳と仮定して、裁判員を受けるかどうか?さらに大学生、高校生の立場で裁判員を受ければ、どのような影響が出るか?というところで質問を受けました。

 

 

私は、裁判員を経験出来て良かったと考えています。ただし、それは漠然としたもので、明確に目に見える利益があるわけでなく、貴重な体験ができた・・・ということです。これは、誰にもあてはまるものではありません。

高校生の場合は受験勉強があります。直近では大学の環境、将来の就職先、収入が決まるといっても過言ではない、人生の一大イベントです。

 

 

おそらく、受験勉強に集中しなければならないは、辞退理由としては認められる可能性は高いと思われますが、高校生の中には「受験勉強を中断してでも裁判員にならないといけないかも」と考える学生もいるでしょう。

さらに、教室内の狭い空間、人間関係の中で裁判員としての守秘義務を守るというのは、高校生にとっては、荷が重いのでは?と思います。

 

 

裁判員の辞退理由として主流なのは、育児、介護、そして仕事ですが、仕事の場合は、管理職であることや、人員が不足しており自分が欠けてしまえば職場がなりたたないといった理由といわれています。

学生の場合でも、「○○のような場合であれば辞退理由としては正当である」というガイドラインをしっかり示してほしいものです。

 

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大学生が裁判員に選ばれた際のリスクについて

 

私は大学生であれば、時間に融通があり、人間関係も自由に選択できる環境のため、裁判員になってもよいのではないか?と考えています。

ただし、大学にはいって本気で研究をしたい、人間関係形成のために様々な重要なサークルにはいっている、奨学金を払うためにアルバイトをつめている・・・というケースの場合もあります。

 

 

そして、11月4日掲載の東京新聞による指摘で実感しましたが、大学生の場合は故郷、親元を離れて、他府県に住まいを移している学生が多いです。その場合、住民票をもとに通告されても、裁判に出席することは困難になるでしょう。

 

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未成年の社会人が裁判員に選ばれた際のリスクについて

いままでは、高校生、大学生と学生の立場で裁判員を考えましたが、18~19歳であればアルバイト、正社員などの社会人として、活躍されている方も多いです。

そして、18~19歳ならば、社会人としてまだ新人です。新人の状態で、会社に裁判員である事情を説明して、休みをもらう、理解してもらうことはかなり心労がともなうでしょう。

事実、私が裁判員をやるうえで一番苦労したのが、職場への説明、そして職場と裁判員を両立しながら、生活することです。短期間ながら、疲れました。

できることなら、高校生は裁判員対象を除外したほうがいいのでは?と私個人は思うのですが、誰が高校生で誰が大学生であるかを判別するのは、非常に時間と手間がかかるため、現実的とはいえないでしょう。

 

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18歳から裁判員を開始すると辞退率はさらに増えるのではないか?

以上から、このまま18歳で裁判員をスタートした場合、現在の7割の辞退率がさらに増えることは容易に想像されます。7割の辞退を認めているということは、誰が見ても納得できるほど喫緊の状況というわけではなく、そこまで重篤でない理由でも認めている可能性が高いでしょう。

辞退率が増えてしまえば、それだけで裁判員に対して、ネガティブなイメージを持つ人も多いでしょう。

本当に義務であるというところを強調して、会社に有給を強制するなどをすれば、多少は辞退率が下がるかもしれませんが、これは現実的な考えとは言えません。

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心の準備ができないまま18歳から裁判員がスタートしてしまう現状

なぜ、18歳から裁判員にしようという動きになったかというと、少年法が見直され、18歳からも特定少年として、刑事裁判になる範囲が拡大されました。さらに、選挙の投票も18歳から行えるようになりました。

だからといって、裁判員も18歳からにするのは、安直では?という意見もあり、国民への周知が徹底されていないという議論もあります。

再来年から高校生も裁判員に 唐突な決定に疑問の声も 法教育の充実カギに

実際に、裁判員を経験した私ですら、東京新聞の記者の方に聞かされるまでは、知りませんでした。

2023年に開始予定ですが、学校の道徳の授業などで、模擬裁判を行うとか、裁判員について幼いころから周知する。

若しくは、若者に人気のあるSNSやyoutubeのインフルエンサーとコラボして、裁判員を周知するなどはやってほしいですね。

 

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18歳という年齢ははたして判断能力に欠けるのか?という課題について

未成年が未成年を裁くことや、死刑相当の裁判に対して精神的なダメージを受けるのではないだろうか?というものがあります。

あくまで、私個人の意見ですが、デジタルネイティブといわれている若い人々は、私たちが若いころよりもSNSや動画によって、様々な情報をインプットできる環境にあります。

情報を収集し、自分で考える能力などは非常に優れていると感じています。

これは、単なる肌感覚ではなく、10年以上前の話になりますが、私が大学の関係で中学生、高校生と会話する中で、想像力であってり、将来への不安の深さなどを感じたからです。

そのため、18歳であっても裁判員になることで、評議で自分の意見をしっかり表明することはできると考えていますし、得られるものも多いのでは?と思います。

 

楽観的かもしれませんが、情報収集能力などは非常に高いと感じています。

実際に裁判員を経験した私としては、裁判官の方々のサポートや気遣いが非常にきめ細やかだったので、一般常識などをあわせもっていたり、学校生活にある程度なれているのであれば、裁判員の務めを果たすことは、決して難しいことではないと思います。

逆に、サポートする裁判官の方々は、大変だと思いますが・・・

 

 

またケースを考慮して、辞退を申し出ることもできないことはなく、裁判員であればカウンセリングをのちに受けることもできます。

そもそも18歳は、性的・暴力的なメディアやコンテンツをほぼ自由に閲覧(成年指定)できるため、社会から一定の常識と良識を持っていると認められているわけです。

もちろん、10歳ぐらいから素晴らしい倫理観と良識をもっている少年もいれば、30代を過ぎても良識のかけらもない大人がいるのが、社会ですが、18歳は常識の良識のボーダーラインという見方ができます。

結局、18歳だからといって精神的に未成熟かどうか?というのは大人である私たちの決めつけでり、20代や30代であってもメンタル的に不安定な人も多いですし、トラウマを抱えやすい人もいるので、個々人が裁判員になった際にどのように考えると、どのように向き合うかをある程度考える方が、建設的だと思います。

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