THE YELLOW MONKEY(イエモン) 再結成後アルバム「9999」をレビュー 温故知新の確かな手ごたえ

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大阪城ホールでのライヴで感銘を受けて

「そういえば、アルバムかってなかったわ~」

ということで、購入して聞いてみました。

たぶん3回ぐらいは通しで聴いています。

ちなみに、アマゾンミュージックアンリミテッド

こちらでもフルで聴くこともできますし、なんならYOUTUBEで公式が全曲アップロードしています。

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とりあえず、聴きながらおもったことをブツブツ書きます。曲によって温度差が異なる点は、ご容赦ください。

①この恋のかけら

ギターソロからはじまり、情緒的なイントロからスタートします。

しっとりとした曲調ですが、Aメロ、Bメロからサビにいたるまで、メロディがしっかり盛り上がっていくのが特徴です。

サビはイエモンの過去の代表曲と比べてもかなり高音でアップテンポですね。

2番目からドラムが強調され、叙述的な歌詞から、こちらに語り掛けるような内容に

間奏の

「さぁダメもとでやってみよう 泣いても笑っても残された時間は長くはないぜ」

というのが、再結成一発目のアルバムとして示唆的な歌詞ですね。

ベテランの域に達している老練な曲の運びと、しっとりとしつつも抑揚のある曲のバランスと隙の無い一曲で、歌謡ロックとしての完成度の高さが、「これぞイエモン!!」と称賛できる1曲です。

Matryoshka

(YOUTUBEではマトリョーシカでアップされています)

②天道虫

ドラマ、CMとタイアップされ、このアルバムの中では代表曲的な立ち位置。

フックの効いたギターリフでとにかく印象的。

すごく激しい曲かな?とカラオケで歌っていましたが、意外にもテンションは一定。

1番目はまじめな歌詞ですが、2番目からいきなり「下ネタ」を彷彿とさせる歌詞が出てくるのもイエモンらしい(笑)

掴みが素晴らしいし、サビの映えもいいのですが、やや飽きやすい一曲でもあります。

③Love Homme

ベースを強調し、手拍子のような一定リズムのイントロでスタート。

天道虫もそうですが、吉井和哉のちょっと加工気味なヴォーカルに歯がゆさを感じてはいます・・・(素の歌がこの上なく好きなので)

なんというか、隠語のオンパレードも衰えを見せませんね(笑)

④Stars(9999Version)

ギターを主役にするか、ベースを主役にするかこのアルバムはかなりはっきり出てますね。

イエモンによくあるAメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→じらしてサビという方程式の曲です。

あっけらかんとした曲調で、ギターソロがかなり強調されています。

②、③に比べると吉井和哉のヴォーカルが活かされた曲です。

⑤Breaking The Hide

9999の中では、一番ハードな一曲。といってもがなり立てるものではなく、切れ味するどいソリッドなリフという意味ですね。

サビにいたるまでの撫でるような吉井和哉のヴォーカルが冴えわたります。

そして、突然一定のリフから、泣きのギターソロという意外性。

これだけ展開がつまっていながら、収録時間が3分満たないというのが驚きですね。

「格好いい」を凝縮させるのが、本当にうまい!!

⑥ロザーナ

PVのメンバー全員で曲を作っていく行程も含め、好きな人は多いと思います。

再結成後につくられた曲みたいですね。

僕もこの曲は大好きですね。1発目でやられました(笑)

歌詞の伸ばし方が結構難しく、完璧に歌うのは苦労しそうです。

どうしても再結成後のアルバムなので、いたるところの比喩を再結成のイエモンとしてとらえてしまうのですが、ロザーナを再結成したイエモンやメンバーと考えると

「君といられた長いようで短いこの時代は神様にしかチェスは動かせないの?」

「帰ることのない街 戻ることのない道 走り出したら次のゲームをはじめよう」

恋人とか友人に重ねても心情にうったえる汎用性の高い歌詞と、耳当たりのよいサウンド。

忘れ去られた90年代のポップソングの要素も孕んだ1曲です。

THE YELLOW MONKEY / ロザーナ

(モノクロがカラーになる瞬間が、歌詞とうまく融合していていいんですよね~。カラオケもしっかり本人映像がつかわれています)

⑦Changes Far Away

JAMっぽいスタートで、このアルバムでは意外と少ないバラードソング。

「ひとりきりなら食事も寂しい でもかみしめる孤独もオカズだよ」

なかなか趣深い歌詞ですな~

⑧砂の塔

この前、liveDAMでランキングをみたら、イエモンの中で2位

歌ってみるとかなり気持ちが良い1曲です。

再結成後のシングルソングで10万枚近く売り上げたみたいです。

まずイントロが非常にドラマティックですよね。

そして、このねちっこくうたって妖艶に聞こえる吉井和哉のヴォーカル(さっきから同じことばっかりいってるような)がサビになると、男らしい咆哮へ変わっていくさまが、それ自体がもうドラマティック。

「上に行くほど傾いた塔 安定はしない」

不思議な歌詞も気になってしまう要因ですね。

キーボード、ドラム、ベース、ギターにそれぞれソロパート(またはそれに近い)ものがあり、お披露目という意味でも、意義のある曲ですね。

THE YELLOW MONKEY / 砂の塔

(サスペンスドラマの主題歌や復帰一弾のシングルなので、PVもストーリー仕立ての気合がはいったものになってます)

⑨Balloon Balloon

あ~なんかこんな素朴ながら味のあるロックって90年代にいっぱいあったな~という懐古にひたれる曲。

おそらく90年代のジャンプ漫画のEDに使われそう。縦ノリできるんですけど、なんだか切ないメロディなんですよね。

⑩Horizon

ギターを前面に出した曲が多い中で、正統派ポップな曲。歌詞もとくにドキっとするフレーズがあるわけではないですが、ロックナンバーが続いた後に、これが入ることで、いったん気持ちを静めるというか、ほっこりする役割があります。

⑪Titta Titta

ファンクで親しみやすい一曲。

歌詞が進むごとにアップテンポになって、気持ちが昂っていきますね。

⑫ALRIGHT

全ては、パンチのあるサビのためのお膳立て、盛り上げ方がいいですよね。

前述しましたが、サビにむかうまでの「じらし」が本当にうまいですよね。

ライヴ映えする一曲で、当然カラオケ映えする一曲ですね。

⑬I don’t know

僕が職場で一番よくつかう言葉です(笑)

ベースが強調されたイントロから、やや難解な曲かと思いきや、素直にサビに突入。

何をもってしてイエモンらしいと定義するのか難しいですが、ロードムービーっぽくて、かっこいいんだけど、妖艶で、危ういというような雰囲気が一番イエモンっぽいなと・・・

すいません、すごい感覚的なものなので、うまく説明できてませんね。

「この恋のかけら」では迷いや戸惑いを含んだ歌詞が流れながら、ラストの曲では決別や覚悟という綺麗な流れに着地しています。これはアルバムならではのアプローチと醍醐味ですね。

THE YELLOW MONKEY – I don't know

(大阪城ホールのライヴのラストもこの曲でした。なんだか切なくなるんですけど、強く生きようってジーンときます)

2016年の再結成から3年の月日を経て、完成した「9999」

大御所のバンドが新しいアルバムに取り掛かる際

  • 過去のアルバムや名曲を踏襲、サンプリングしたような内容
  • 一部のファンから顰蹙を買っても新しいジャンル、音楽性の開拓

このいずれかになるわけですが、イエモンがとった行動はこの二つをうまくミックスした形になりました。

サビは過去の名曲の要素を持ちながらも、今まで以上にロックの原点回帰に立ち戻って、ロックとイエモンを深く混ぜ込んだ内容になっていましたね。

シンプルだけど単調ではなく、派手さはないけど聞きごたえのある1枚に仕上がっています。

テンポやテンションの押し引きが、とっても魅力的ですよね。

単曲なら

「この恋のかけら」、「ロザーナ」、「砂の塔」、「I don’t know」が完成度と構成力が高く、令和以降のイエモンを象徴する曲になっていくでしょう。

60年代のガレージロックのような、懐かしい雰囲気を帯びながらも、歌詞やメロディは親しみやすく、最盛期といわれた90年代のCDバブルのポップソングをメドレーで聞いているような、ノスタルジーに浸りました。

シンプルながらも、聴くたびに発見のある構成で、メンバーのグルーヴ感がしっかり伝わってきます。

ロックファンやイエモンファンはおそらくチェックしていると思いますが、90年代のポップソングに親しみを持った人でも安心して入り込める名盤です。