7月1日、資産性ミリオンアーサー公式のプロデューサーレターによって
2024年10月15日(火)をもちましてDOSIにおけるNFTの取引を除く、すべてのサービスを終了となった
新規NFT事業でありながら、一時期はLINENFTで確固たる地位を築きながらも、シール研究所が停止し、その流れを引き継ぐ形となって、新規NFTもリリースされなくなったというわけです。
2021年から発足し、3年近く継続したという功績がある一方で、NFTやブロックチェーンゲームの継続の難しさを感じさせるニュースになりました。
経営的な問題を抜きにして、ゲームのクオリティやサービスとして、資産性ミリオンアーサーはどうだったのか?
おそらくサービス終了の背景には、昨今のスクエニのゲーム事業の問題もあると思われますが、では資産性ミリオンアーサーがすべてにおいて経営的な被害を受けてしまったとも言い切れません。
私はシール研究所発足からプレイした、中途勢なのですが、シール研究所のシーズン1で、あまり面白さを感じなくなり、シーズン2は全く遊んでいなかったです。
シール研究所は放置系RPGのような進行になっており、大きな変化が乏しければかなり苦行です。これは同様にNFT×ブロックチェーンゲームで円決済を可能とした、ちゃんごくしにもいえる問題点です。
品質のたかいゲームが安価に遊べる現在において、ブロックチェーンゲームが人気を得るためには
- 圧倒的に稼げる
- 圧倒的におもしろい
- 圧倒的な知名度を誇っている
この3点のうちどれか1つでも満たす必要があります。
1つ目は、スクウェア・エニックスという大企業ゆえに法律的な問題があって、なかなか製作側が動けなかったという事情があったといわれています。
また、製作側は、シールを自分でデコレーションしたり、カスタマイズする情報交換やコレクションの面白さを感じてほしい、いわばデジタル版ビックリマンの面白さをゆだねたのですが
ユーザー側は、「あのスクエニがブロックチェーンゲームをやる!!」という話題性が先行して、動画や個人のサイトではいかに先行者利益をとれるか?という話題になりました。
2に関しては、NFTに関して言えば、頻繁に新しい弾やコラボレーションなどもあり、運営中はSNSでも情報交換が盛んにおこなわれており、それが面白いという評価はできます。
シール研究所がもっと面白くアップデートされたら、さらに成長し、スクエニ発のブロックチェーンゲームとしての先陣をしっかりきれていたかもしれません。
3番目は、知名度なのですが、やはりブロックチェーンゲームということで、知る人ぞ知るゲームで止まってしまったというのが感想です。
話題を集めた最初のコラボが、松竹の歌舞伎であり確かに渋いコラボでありますが、これから知名度を広げようとする一発目のコラボとしては、やや疑問符が残ります。
歌舞伎のディープなファンがブロックチェーンゲームに触れる可能性も低いですし。
パズドラ、モンストなどといったスマホゲーの雄とのコラボや、やや早計であってもFFやドラクエのコラボを待ち望んでいたファンが多く
製作側とファンのずれが、多少なりともあったのではと思われます。
NFTのコレクションの壁 資産性ミリオンアーサーとビックリマンの違いについて
ビックリマンも最近、ワンダーコレクションというブロックチェーンゲームではなく、普通の課金制のスマホゲームですが発表されて、ゲーム内でシールを集めて楽しんでいる人が多くいます。
デジタルカードやシールは、時間とともに劣化するわけではなく、スマホ一台でコレクションしたり、対戦できる利便性があります。
しかしながら、カードやシールの実物には実物の良さがあります。
保管のわずらわしさや、劣化するというデメリットがあったとしても、実際のカードの加工などは光や傾きによって変わり、嗜好品としての満足感があります。
一方で、資産性ミリオンアーサーは特定の条件を満たすと、シールにアクションをつけることができ、シールをクリックすると特定のアクションを起こしてくれて、これは面白い試みだったのですが、アクションをつけるためのギアシール取得の条件がかなり厳しかったです。
また社会人になってある程度、自由なお金が使えるようになると、小銭を稼ぐためにぽちぽちしたいというより、少々のわずらわしさをスルーしてもお金で解決したいという欲求の方が勝つことが多いです。
ブロックチェーンゲームで稼ぐことは一向に更新されない 煩わしさと稼げなさが両立される
ブロックチェーンゲームで収入を上げる方法は主に2つ
- NFTを購入して、それを売買する。安く買って安く売る
- NFTを購入して、ゲームをプレイして暗号通貨をもらって収益を得る
1も2もかなり手間です。
個人的にキャプテン翼ライバルズはものすごくやりたいのですが、暗号通貨の仕組みや税金周りが面倒くさそうでスルーしています。ステップンなども同様の理由。
そしてNFTを売買するぐらいなら、カードやシールの知識を生かして転売したほうがいいですが…転売そのものが面倒でやる気にならないです。
稼ぐだけに特化するならもう株の取り引きが一番心理的に楽なのです。
そして、資産性ミリオンアーサーもちゃんごくしも、日本円で取引できたりしたり、ブロックチェーンゲームのハードルを確実に下げている一方で
ポイントサイトなどでポチポチやっているほうが、結果的に稼げているのではないか?という考えに至ります。
ここでいう稼げるというのは、アンケートサイトや楽天ポイントスクリーンなどを一か月やって大体得られる500~1000円ぐらい。これをゲームで得るだけでも非常に難しいのです。
稼げないのであれば、ゲーム面で寝食を忘れるぐらい圧倒的に面白いものを提供しないと継続しないわけです…
今回の資産性ミリオンアーサー、ものすごく盛り上がっていた時にリアルタイムで参加していただけに残念です。
しかしながら、この資産性ミリオンアーサーとの出会いによって、ビックリマンに再びはまって、自作シールにもはまるようになっているので、ある意味、感謝というか…
またビックリマンが盛り上がって、資産性ミリオンアーサーも別の形で絶対にリベンジしてほしいです。