仮面ライダー龍騎スピンオフ感想 ネタバレあり 「死」と「絆」をあらためて考えさせる作品

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今回はかなり久しぶりに特撮作品を取り上げることになりました

平成ライダー3作目の仮面ライダー龍騎のスピンオフになります。

ちなみに平成ライダーは、ディケイド、オーズ、フォーゼ、ビルド、ジオウ以外はすべて見ました。

そのうえで、龍騎はベスト1位でした。

龍騎単体について語ると、それだけで終わってしまいますので、小出しにしながらスピンオフを振り返りたいと思います。

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突っ込みどころも満載だがそれだけに心に残る場面も多いスピンオフ作品

スピンオフ龍騎は、15年以上の歳月を経て、主役の須賀貴匡、松田悟志をはじめオリジナルキャストを6名も要した作品になっています。

劇場版やテレビSPにようにパラレルワールドにするのかなと思いきや、テレビ版の延長線上としての物語になっています。

しかしながら、ミラーワールドの設定は少し異なっており、人間体(正確に参加者は、全員ライダーバトルで一度死んでいる)の状態でも活動でき、ミラーワールドの中でライダーとして変身してそのまま戦います。

まだ神崎の意志をついだオーディンはいるのですが、彼らを集めたのはサラという女性。

目的は、重い事故により余命わずかの自分の命を助けるため、たくさんの命をかき集めている(正確には殺人している)恋人の暴走を止める人選のため

ロマンティックな話のように見えて、死人をまた集めてまた同じバトルロイヤルさせるのだから・・・このサラって女性はかなり残酷ですよね

恋人もアナザー龍騎という怪物になって、警官はじめ多くの人を殺しているんですよね・・・

もし、生き残りが浅倉になったらどうしたんでしょう(笑)

人の欲望というなの正義が、龍騎の一つのテーマですが、ここに本物の欲望カップルが二人登場しちゃったよ・・・

集められたライダーたちは、浅倉を除いてほぼすべて、過去の記憶をなくしています。城戸は大切な存在だった秋山のことを、そして秋山は「戦いを止める」という城戸の過去の言葉をもとに、ライダーバトルを止めようとします。

記憶をなくしているがゆえに、占い師で城戸を助けて命を落とした手塚は、城戸を裏切りなんとしてもライダーバトルに生き残ろうとする狡猾な性格に

逆に狡猾な性格だった、芝浦は、手塚と相思相愛の愛深い男に・・・・

ただ、手塚と二人きりになるために、仲間一人をナイフでさし、そのナイフでそのまま肉を食べるという浅倉を軽く凌駕するサイコな一面を見せます。

さすが脚本井上敏樹・・・料理描写はある意味衰えず・・・

ライバーバトルの参加者は10人ですが、テンポよくやられていきます。

やられ方は、元が配信限定だっただけに、ミラーモンスターに食われたり、契約モンスターに襲われたり、そして直接殺されたり・・・・なかなかハードな描写も多め。

テンポよくやられていくのですが、城戸が率先して盛り上げるためにビールを用意するシーンが、後半になるとすごく切なく感じるなど

2~3分の描写が終盤に効いてくる場面もあって、そこはうまいな~思います。

途中で、城戸は内なる城戸に乗っ取られ、仮面ライダーリュウガとして現実世界に戻るためバトル参加者を屠っていきます。

城戸の暴走をとめるため、秋山は城戸と戦い、北岡との約束を果たすためゴローちゃんは、浅倉と再びタイマンバトルを・・・

この構成は物語のクライマックスを思い出させてくれて、熱くなりましたね・・・あっさり終わりますが。

秋山の必死の訴えにより、城戸は自分との戦いに勝ったのもつかの間、突撃してくる浅倉の一撃を城戸から守る形で、秋山は受け・・・絶命

最後に秋山は助けた恋人を見届けることを城戸に告げ、城戸への感謝と自分が今度は城戸を守れたことを誇りに再び消えることになりました・・・

城戸は、サラの残りの命を渡されることで、現実世界に戻りアナザー龍騎を圧倒しますが、秋山との約束を優先させ、ジオウたちに譲ります。

オーディンも追加の敵みたいな扱いで、簡単にジオウたちにやられます・・・

ミラーワールドを終わらせるという目的なら、せめてオーディンは龍騎に明確に倒されたかったですね。

オーディンは本編だと自滅しただけで、だれも明確に倒せませんでしたので、龍騎の中ではオーディン無敵説はまだ生き続けているのかと・・・

 

スピンオフながらも合計で80分ほどのボリューミーな内容。

ストーリーはオリジナル名ではなく、TV版の続き

CGが15年後のクオリティで、違和感なく高クオリティに

ライダーバトルは派手さがあまりなかったのですが、逆に人と人で殴り合ったり、斬りあうという壮絶なドラマ性とバトルロイヤルらしさが、生々しく描写されているな~と思いました。

役者も見た目は大きく変わりましたが(ほぼ変わっていない弓削さんが恐ろしすぎる・・・)、当時の演技だったり、しぐさがそのまま出ていて、懐かしいと同時に、役者の方々の龍騎への愛の深さも感じることができました。

この作品が世に出たことはうれしいのです・・・・

 

龍騎の描いた「死」についてのスピオンオフのアプローチの是非

メッセージ性としては、仮面ライダー4号で描写されたファイズの乾巧ほど上手く洗練されたものではなく、各々がやり残したことを伝えられましたという形になっているんですよね・・・すべてではないですが

(この4号というのがなんたるや、という話のギミックと黒幕の正体・・・スピンオフ系統では一番素晴らしい出来でした。ドライブとの絡みもよかったです)

龍騎って平成の中でも明確に「死」について恐ろしいことも、僕らが現代で生きることについて実は必死に考えてないってことを考えさせる作品だったと思うのです。

だから、死ぬ寸前になってはじめて大切な人に思いを伝えることを忘れたとか、死ぬことは文字通り終わりであるということをフィクションなのに、さらに仮面ライダーというさらに濃度の濃いフィクションなのに、身近に感じさせるというドラマだったんですよね。

無念というのは、死の一つの本質なんでしょね。

(平成ライダー関係者と出演者、ファンの意見をバランスよく盛り込んだ作品。ただのインタビュー集ではなく考察本としてのクオリティも最高レベル)

城戸が現実世界に舞い戻るのは、願いではありますけど、それをされたら龍騎の話が、子供向けではなく、子供だましになるんですよね・・・

この根幹があるために、正直スピンオフドラマのストーリーは否ですね・・・

少なくとも作品のドラマや描写は、大人になっても仮面ライダーを見ている人向けに届けているのですから

それを誰かの命をもらって、奇跡的に復活・・・ってのはどうかなと。

 

龍騎のファンタジー要素として、生き残った者が願いをかなえられるというもので、死人も生き返らせることもできますが、秋山の恋人は昏睡状態から復活というなんとかぎりぎりのラインで見せてくれましたから・・・

やっぱり、このご都合主義は受け入れられませんでしたね・・・・パラレルワールドとして城戸が生き残るならわかりますけど。

ただ、城戸と秋山は二人そろって生きていきたいけど、龍騎の世界ではどちらかしか生き残れず、その事実が二人の友情や絆をさらに深めていくという皮肉でもありながらも、これまた人と人との関係の尊さを再定義する作品になったと思います。

とはいえ、あっという間の80分間でした。

ただの同窓会としてなぁなぁに終わらせるのではなく、当時のメイン脚本家も起用して、龍騎のその先を描こうという試みは、よかったと思います。

こやって、批判するやつも出てくるリスクがあるのですから(笑)

本来は小説やCDドラマで補完されることもあるのに、2019年の技術で映像作品として残ったことを一人の龍騎ファンとして祝福したいと思います。

 

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