龍が如く7 ネタバレ エンディングを終えてストーリー感想・評価・レビュー

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今回は龍が如く7 光と闇の行方のストーリーに絞って評価していきます。
今まで龍が如くシリーズを0,1,2,3と4作品プレイしてきたうえでの比較であったり、龍が如く7は、どのようなプレイヤーにお勧めなのか?特にストーリーに焦点をあてて、エンディングを迎えたばかりの状況で、感想、評価、レビューしていきます。

 


このブログでは、ストーリーに焦点をあてたゲームレビューを重点的に行っています。よろしければ参考にしてみてください。

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龍が如く7 シリーズで最も政治性が強く、教養が身につく 評価

龍が如くシリーズといえば、ヤクザと政治の話が魅力的です。

本作もそのテイストを受け継いでいますが、春日は、東城会とのつながりが、完全に途絶えてしまっているので、舞台となる横浜のコミュニティの関係に巻き込まれるというものです。

 

 

黒幕の関係もあって、おそらくシリーズの中で最も、政治の強い作品になっています。

社会のはぐれ者だったり、セーフティーネットの網から外れてしまった弱者たちが、どのように社会で生きていくために知恵を絞っているか?

それを春日の立場になって、社会見学をしているような感覚でしたね。


この作品では

  1. 法律を悪用するもの
  2. 法律を盲信(もうしん)してるもの
  3. 法律の網から外れてしまったもの

春日のセリフにもあるんですけど、法律のために人が存在しているのではなく、人のために法律があるべきなんですよね。

普段ならイレギュラーな存在である犯罪者やヤクザという視点だからこそ、法律や道徳というのを考えるきっかけになるといえます。

 

龍が如くという作品は、再現度の高い街並みを歩けるとか、遊べるとか、強い漢になりきれるとか、魅力的が要素があるんですけど、多くのゲーマーを魅了し続けているのは、ストーリーに教養があると感じさせるからですね。

 

 

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龍が如く7 春日が重んじるもの 令和におけるヤクザの存在と精神性について

北野武のアウトレイジなどは、義理人情や、暴力で解決するヤクザは時代遅れであるということを暗に示した作品でした。

龍が如く7でも、ヤクザは裏社会で表社会とのバランスを保ったり、裏で治安を守っているというわけではなく、単にネガティブなイメージのみが先行しているため、時代遅れであることが示されているようなストーリーになってました。

 


主人公の春日は、義理人情を重んじる、昔気質の男です。

 

ただ、彼が大切にしているのは、ヤクザのシステムではなく、親に対して敬意を払ったり、感謝されたことは絶対に忘れないという精神性です。

 

 

そのため、後述するように、龍が如く7は、「家族」がテーマです

 

様々な家族の形態があって、それに何を感じて、どう生きていて、今の自分ができているかということを考えるのが、すごい大切なことではないかと思い知らされました。

 

ネットによる情報速度が飛躍的にあがりましたが、その影響として、情報の表側だけで議論されることが多くなり、その裏では何があったのか、情報を発信している人の意図はなにか?ということが希薄になったように感じられます。

 

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龍が如く7 春日と黒幕の比較 エンディングで貫き通される家族への不変性

龍が如く7は、家族がテーマです。

龍が如く7は、主人公が桐生一馬から春日一番に変わりましたが、変更に伴い、内容も初代に近いテイストに感じるところが多かったです。

 

  • ヤクザの世界で尊敬している親父がいる
  • 腕っぷしだけで何でも解決しようとする
  • 黒幕は、人の心の傷もわかる人間だが、上昇志向も強く、なりふり構わず暴走してしまう

 

特に春日と黒幕の対比がすごくよかったです。出自が非常に近しいものを持ちながら、春日と黒幕は境遇が異なります。

 

ただ、どちらも幸せであったかどうかの判断が難しく

  • 春日は、家族に愛されたけど、社会的地位は全くなかった
  • 黒幕は、家族に愛され、金も使い放題だったが、社会的地位はヤクザの関係者という状態だった

 

春日の環境だって、周りを呪って生きようと思えば、存分にできるのですが、春日は劣等感を抱かず、特殊な環境で生きることができたことに感謝すらしています。

ある意味、桐生よりも超人的な思考といえば、それまでですが(笑)

 

ネットでは、龍が如く7の黒幕が結構叩かれていますが、私は錦山同様に、かなり人間臭くて好きですね。

 

 

家族というのは、親も子も決められないですよね。

黒幕のように、社会の評価が変わらなければ、自分が変化すればいいという考え方は、最適解で正しいように見えますが、春日のように信頼することや、ぶれない心といった動かさないものを持つことも重要ではないでしょうか?

 

家族というのは、愛情とか絆という側面もありますが、理不尽や苦労も隣り合わせな共同体だなぁと感じさせられましたね。

 

 

龍が如く7は、どのキャラもいきいきしていて、味方、敵ともに嫌いになるようなキャラがほとんどいなかったですね。

政治、ヤクザ、そして家族といった普遍的だけど、失われつつあるテーマを丁寧に、掘り下げたことは、かなり評価ができます。

RPGなので、クリア時間は過去作に比べて、30時間ぐらいと長めですが、自分の力でクリアして、体感するだけの価値がこのストーリーには、あります。