70年以上の歴史を持つ、京都屈指の純喫茶を紹介。
河原町三条を下って、すぐに位置する六曜社という店です。
なか卵とすた丼に挟まれていますので、お腹がいっぱいになった時一息つきたいという場合にぴったり。
最寄りは、京阪三条で、徒歩4分ぐらいです。
カフェ&バーの形式をとっており、主に1階はカフェ、地下はバーとなっていますが、今回は地下でカフェを楽しめました。(18時以降に入店したからかな・・・)
1階、2階ともに皮張りのソファで、昭和時代にタイムスリップしたかのような独特な雰囲気があります。商談するなら間違いなくここをセレクトしまっせ~
ここ、なんといってもこのコーヒー×ドーナッツが売りです。値段は確か、コーヒーがワンコインで、ドーナッツが150円です。二つ合わせて650円とお手頃。
このコーヒーとドーナッツが本当にベストマッチです。ここまで自信をもって「合うよ」といえる相棒はないんじゃないのといえるほど。
ドーナツはみためカリカリでなかみはどちらかといえばしっとりというよりは、パサパサした食感。
ミスタードーナツに例えると、オールドファッションに似ていますが、あちらよりしっとりとした食感。(ミスドのバイトの面接に行って、母親にいわれるままに「トイレ掃除はちょっと」といったら「うちの運営はダスキンとなっていて、女の子でもトイレ掃除をがんがんやりますから」と不採用になりましたね・・・マザコンという印象を植え付けられて不採用になりましたが、たぶん採用になっても持たなかったと思います・・・まぁいまではちゃんと働いていますから)
パウンドケーキのような自然な甘さですが、これにコーヒーが加わることで、いっきに生地がしっとりとして、コーヒーの酸味と甘さが溶け合って、何とも言えない趣のある大人なドーナッツに変貌します。
すごいですね。まるで計算されたかのようなしっとりとした口どけに変わるのですから。
ただ、逆に二つの相性の良さに感動している間にコーヒーの味・・・忘れてしまいました。
あ~でも写真をみると、またあのドーナッツとコーヒーをセットで食べたくなりますね~
次に写真の右下に見えると思うのですが、なんとこの店、オリジナルのマッチがあるんですね。ですから是非とも葉巻と一緒に入店したい店!!
近くの「インパルス」とともに、古風で硬派でアダルトな雰囲気がある、まさに「THE 純喫茶」という風格にふさわしいお店です。ただこういう店、最初に来店すると雰囲気に圧倒されて、コーヒーやデザートの味・・・忘れてしまいますね。
「京都といえば町家のカフェ」っていうイメージを先行させて、探索される方は多いと思われますが、歴史があって、レトロな雰囲気を求められるとさらに選択肢は増えます。
僕の印象ですが、町家風のカフェはレストランとセットになっていることが多く、コーヒーをゆっくり楽しむというよりは、昼食を友達と気兼ねなくとるっていうフランクな使われ方が多いです。もちろん一人でゆっくりという用途にあったところもありますが、こういうレトロの純喫茶が一番一人旅にあっていると思いますし、珈琲消費量日本一の京都で、歴史ある純喫茶をめぐる旅は風情がありますね。
酒場放浪記ならぬ、喫茶放浪記と命名しましょうか。