2020年7月から、レジ袋が有料化になりました。
現役ドラッグストア店員の筆者が、レジ袋有料になって、実際に接客がどのように変わったかをお伝えする内容になっています。同じ業種の方は、もちろん、これから小売業で働く人も「こんなことがあるんだ」とシミュレーションしていただければと思います。
このブログでは、ドラッグストア店員の私が、ドラッグストアで購入できる商品レビューを主に行っています。YOUTUBEもやっていますので、よろしくお願いします。
経済産業省の方針のため、レジ袋有料を説明する手間は省けている
7月前は、レジ袋有料を伝えて、クレームのもとにならないかな?とおびえていました。
実際にスタートすると、経済産業省手動で、全国の小売店が一様に開始していたため、「レジ袋はお持ちですか?」と伺うと、すぐに反応されるお客様が大半でした。
ツイッターでは、レジ袋有料に対して、異を唱えるお客さんもいるみたいですが、ごくわずかだと思います。
ドラッグストア店員にとっては、コロナショックによるマスクオペレーションを体験したので、それに比べたら、非常に楽でした。
レジ袋有料により、オペレーションが長くなり、作業効率が低下する
レジ袋が有料になることで、こちらが商品をつめて渡せばよかったものが、お客様に確認をとって、お客様かこちらが、商品を袋に入れるという手間がかかるようになりました。
これによって、行列が発生しやすくなりました。
私が働いている店の場合
- レジ袋は複数種類あって、お客様に細かく確認する必要がある
- お客様がエコバックを出されたばあい、こちらが商品をいれるか、お客様にいれてもらうか確認する必要がある
- お客様が商品を入れるスピードに左右される。レジの上で入れてもらうしかない
このような問題が浮かび上がっています。
レジ袋の種類が豊富で、価格も異なる小売店は、説明の段階で苦戦しているでしょう。ローソンなどは、レジ袋の大きさに左右されず、一律3円になっています。その方が、レジでのボタン作業も完結なので、優れているなと思いました。
レジ袋が有料になることで、レジの作業が1テンポ遅くなっている
レジ袋が無料だったころのレジ対応は
- バーコードリーダーで商品を読み込み、値段を申し上げる
- お客様が財布を取り出して、代金を用意する間に商品を袋につめる
- 代金を受け取って、お釣りを渡して商品を渡す
お客様が財布を取り出す時間を活用して、商品をレジ袋に詰め込めました。
一方で、エコバックを持参されているお客様の中には、コロナウイルスの状況下なので、自分で商品を入れたいという方も多いです。店員は、小銭や商品をいろいろ触っていますからね。
そのため、お客様が財布を取り出す時間、商品を入れる時間がそのままロスになります。もちろん自分で商品を入れられる場合は、こちらから提案して入れます。
こちらが、直接お客様のエコバックをとって商品をいれたほうがいいのか、それともそのままお客様に任せるべきか、その微妙な間が、なかなか難しいです。
このワンテンポが、私が働ているようなディスカウントを売りにしているドラッグストアでは、行列の種になっています。
ちょうど、レジ袋有料と梅雨がかぶったため、問題が深刻になっていませんが、いずれ向き合わなければならないでしょう。
レジ袋を求めるお客様は全体の1割未満
エコバック、またはご自身のカバンに直接商品を入れるお客様が大半になりました。そのため、レジ袋を求められるお客様は、割合として10人に1人程度となりました。
これにより、レジ袋の発注や不足したレジ袋の補充業務が劇的に減りました。
レジ上でのオペレーションの負担は増えているのですが、レジ袋まわりの雑務が減りました。これは、ポジティブにとらえたいと思います。
レジ袋有料による 客単価の変化について
まだ、レジ袋が有料になって1週間になりますが、客単価は減少している可能性が高いです。
ドラッグストアの場合、最初からドラッグストアを目的に外出される方もいらっしゃいますが、商店街でいろんな買い物をしてついでに、いつも通っている施設の隣にあったから、というついで買いの需要も大きいです。
大手スーパーなどのように、まとまった買い物をして、大きなエコバックを持参して入るという目的とは、多少異なります。
そのため、洗剤を2つ欲しかったけど、すでに荷物が多くて1つだけにとどめたという細かい客単価の減少はあるかもしれません。
逆に、あくまで感覚値でありますが、フリスクやミンティア、ペットボトルなどポケットにおさまるものが、よく売れているような印象はあります。
医薬品だけなら片手サイズにおさまるものがおおいので、原点に返って、お客様によりそって、医薬品を丁寧に紹介する必要があるかと感じます。
レジ袋有料によって小売店の従業員の負担は増えたのか?
レジ袋有料によって、レジ袋周りの仕事は増えたと私は思います。ただ、店のシステム、レジ袋の種類や値段によって、うまく簡略化している店もあります。
あなたが、もし、将来的にドラッグストア、コンビニなどの小売り・販売店でバイトする場合、その店がどのようなレジ袋の取り扱いをしているかを、確認することで自分が働いた際のイメージが、具体的にわくかもしれませんね。