多くのアドベンチャーゲームをうならせた神ゲー レイジングループを初見クリア感想と評価 微ネタバレあり

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新しいアドベンチャーゲームをやりたいなと思い

アドベンチャーのランキングサイトを発見

【人気投票 1~138位】歴代アドベンチャーゲームランキング!最も面白いADVゲームの名作は?

そこに上位にくいこんでいた「レイジングループ」…聞いたことないな

 

渡りに船か、PSのセールで2000円未満で購入できたので、さっそくプレイした。

この記事では、微ネタバレを含む。

 

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レイジングループってどんなゲームなのか?

開発会社「ケムコ」の紹介によると

 

狂気の因習にまみれた集落で、殺人儀式「黄泉忌みの宴」に「死に戻り」の男が挑む!
対戦テーブルゲーム「人狼」の世界観を和風伝奇ホラーへと巧みに再構成し、
「ループ要素」によって新機軸のミステリを提示、さらにサスペンス、民俗学、
コメディなどあらゆるエンターテインメントを盛り込んだ大長編ノベルアドベンチャーゲーム。 公式サイト より引用

 

人狼のゲーム性をストーリー、謎解きに大いに反映させたゲームであるが、人狼を知らない人も人狼のゲーム性を学べるし、逆に人狼を知っている人は、そのげーっむ性をうまく生かした作品ということで楽しめる。

 

主人公の大学院生、房石陽明の視点で物語が描かれる。彼はどうやら自分が死んだときに、時間が巻き戻って生き返る謎の力を与えられるが

 

同時に、物語の真相にたどり着き、解決しないことには、藤良村にある「休水」という集落から脱出できない。

 

仕組みとしては、筆者が大好きだったチュンソフトの「街」「428」のように、特定のバッドエンドやフラグを通ることで、別のルートが開かれて、物語の真相にたどり着くというシステム。

ゲームオーバーになったり、特定の選択肢をとることでキー(鍵)がもらえる。キーには番号が割り当てられており、特定のキーを持っていないと、解放されない選択肢が存在する。

(何気ない会話から物語の本質にジャンプすることも)

どのルートのどの選択肢と迷いがちになるが、ゲームオーバー時に「ヒントを聞く」を選択すれば、最短で教えてくれる。

(一回死んでしまった選択肢は、ちゃんとどくろマークで教えてくれる)

システムとしてものすごく斬新なものがあるわけではないが、物語の見せ方と、イラストや音楽は、さすがに最新のADVに比べると貧相だが、それを感じさせない、逆にテキストを読み込むことでプレイヤーの想像力が掻き立てられるような作品になっている。

 

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レイジングループ×人狼の面白さ

ややネタバレになるが

人狼ゲームがあるから本作が面白いというより、人狼ゲームの問題点や仕組みの穴みたなものもついたような作品になっているのが、レイジングループが評価されている点だと思う。

(会談は初期はごった返すが、人数が減ることで本質がせまり、だましあいゲームとしての面白みが加速する)

例えば、現実世界で完全にランダムな関係の人間だけで人狼ゲームをやるのではなく、昔から付き合っていた家族や友人とやった場合の混乱した状況だったり

人狼ってゲームの枠だと、ひとがくくれるのは1人で、人狼がおそうのは1人だけど、実際に凶器とか武力があればそれを無視することができるんじゃないか?とか

 

あと、人狼ゲームで重要なとある役割のキャラが1週目では隠されているという点もすごくよかった。

 

一時期、人狼ジャッジメントというアプリを夜更かししてまで遊んでいたけど、その経験が、このレイジングループを楽しむためだとしたら、すごい有意義だったといえる。

 

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レイジングループ クリア後の感想

クリア時間はおよそ13時間。かなりテキストの多い作品なので10時間~20時間で前後すると思う。

人によっては、ノートに人物相関図をびっしり書いて望みたいというひともいるだろう。

 

クリアしても、各キャラクターがどんな意図で人狼や計画について暗躍していたかという「暴露モード」が搭載されているし

エクストラという後日談的なエピソードもある。

テキスト量などを考えると、フルプライスレベルの大作といってもいい。

 

プレイした感想だが、テキストの見せ方などは、一昔前のADVやPCアドベンチャーに近いところがある。

意外と各ルートにメインヒロインが設定されているギャルげーっぽさもあってり、それで感情移入させたプレイヤーにミスリードを仕込むなんてこともある。

逆転裁判やダンガンロンパという会話劇=ADVにはまった筆者からすれば、集落の掟、民俗学的な内容の知識や説明は、理解するのが非常に難しく、1週だけで全容を把握することはおそらく困難。

 

テキスト量や情景描写は本当に多い。

のちに超大作の7本に及ぶ小説が発売されるが、本編で語られなかった細かい描写がしっかりついかされており、クリアしたファンもおおむね好評。

ストーリーを読むのが好きという人よりも、小説が好きという本格志向の人にこそ手に取ってほしい作品だった。

 

 

前述のようにBGMやイラストが現代のフルプライスADVよりかなり少なめであることが逆に、BGMが脳裏にこびりつくし、最低限の説明で凄惨な結末を迎えるキャラクターに心を痛めてしまう。

 

そんなこちらの想像力を思い切りかきたてるような文章を書くのだから、amphibianさんは卓越したライターだなと思った。