プレミア12の決勝をみて、あらためてプレミア12を振り返る 台湾に負けるべくして負けたが、非常に興味深い内容だった

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プレミア12の決勝

日本は台湾に4対0で敗北し、まさに完全敗北といったところだ。野球ファンとしては悲しいが、一方でプレミアにかける台湾の熱意は本物であり、負けるべくして負けた戦いだなと思った。

また、試合前に流れた楽天のレジェンド田中将大が退団することや、オリックスもホームラン15本打ったセデーニョと契約解除など、プロ野球もなかなか揺れるニュースが報じられました。

 

 

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プレミア12決勝の感想 直球に対する台湾の意識の勝利

まず、国のために戦った日本のコーチ、野球、スタッフすべての皆様にお疲れ様ですと言いたいです。

ものすごいプレッシャーがあった中、日の丸を背負って戦った皆様は素晴らしい。

さらに、選手たちはプレーオフなどをシーズンを戦った後に厳しい総当たりを戦うということで、肉体的にも精神的にも大変だったでしょう。

結果論でしか語ることはできないが、3ランを打たれてしまったことで勝負は決したなと感じました。

 

正直、日本は台湾をなめていたと思います。台湾の投手の起用に対して「こうやって戦っていこう、攻略していこう」という意図があまり見られませんでした。

一方で、台湾は先発戸郷の得意球のフォークで決められる前にストレートを徹底的に打つという戦略がはまりました。

 

確かに攻略としては理にかなっているものの、戸郷はセリーグで最多奪三振をもっており、それはフォークがいいからだけではなく、ストレートにも威力とコースにしっかり決めていく精度があるからです。

戸郷のストレートはシーズンほどの威力はなかったかもしれませんが、それは決勝の舞台の緊張感と、一発勝負でありながら、初球から臆せずバットを振る台湾打線のプレッシャーの勝利といえるでしょう。

 

つまり、戸郷がシーズンに比べて明らかに悪かったというわけではなく、台湾がしっかり対策して、直球に対してしっかり意識してバットを振った作戦勝ちといえるのです。

台湾選手の中にはメジャーのマイナーでもまれて、早い速球に振り遅れてしまえば、飯を食べることができないという環境に身を置いている選手も多いので、そのハングリー精神もこの勝負に影響したでしょう。

戸郷のみならず、後続のピッチャーもストレートをしっかり打たれていました。

 

昨日の試合でも日本で有数のストレートで打者を抑える才木がホームランを決められたところを見て「これはやばいぞ」とちょっと思いましたね。

 

 

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プレミア12の価値について改めて考える

よくいわれるのは、プレミア12で投手も打者も辞退者が多かったということです。シーズンが終わりしっかり休養して次にのぞまないといけなかったり、怪我をかかえていたりいろいろ事情があるでしょう。

 

それでも打者に一発を期待できる選手がすくなかったのは問題でした。これはパワーヒッターが軒並み招集を拒否したのか、井端監督が守り勝つ野球を意識しすぎた結果だったのかは不明ですが。

また国民も選手もMLBプレイヤーがあまり登場しないプレミアという大会にあまり価値を置いていないような気がします。

 

私も正直WBCの時ほど熱中していませんでしたし、WBCであってもイチローや大谷が出たWBCはものすごい目を輝かせてみていましたが、やはり国際大会というのは、どれだけ素晴らしい試合が見られるかよりも、普段あまり見られない選手を見ることができるという点に価値があるのかなと思います。

 

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日本代表の井端監督は継続すべきかどうか?

井端監督をWBCも継続すべきか?

今回の敗戦でかなり議論になると思いますし、決勝まで全勝したことが功績となるのか、それとも決勝勝ちきれなかったことが問題となるのか。

 

もちろん監督の問題だけでなく、選手の質やモチベーションなども影響しますし、次のWBCで大谷が呼べたとしても打者でしか起用できなかったりとかいろいろ問題もありそうです。

井端監督の采配スタイルとしては、中日時代の落合監督に強く影響を受けていると思われるため、守り勝つ野球で、あまり選手を動かさないどっしりとした横綱野球という印象に見られました。

 

国際大会ならではの第2先発の要素、隅田などの起用も見られましたが、特に奇をてらった戦略はあまりなく、基本に忠実で強いチームをシーズンで起用しつづけるような采配に見えました。

これが、一発勝負の国際大会になるとどうなるのか?という考えもありますね。

 

例えばWBC決勝みたいに少ないイニングで投手をつなぐという方法もあったでしょう。しかしながら、それもまたリスキーな戦法なので難しいですね。

今回の台湾との対戦は決勝と同じ条件で戦って4先をしたとしても負けるんじゃないかな?と思うぐらいの力の差を感じられたので、やはりメンバーの質というのも大きいかなと思います。

 

特に国際大会になれば、長打が打てるバッターというのはそれだけで相手に得点の恐怖を与えることができます。

スモールベースボールでつないでつないで、地道に点を取るよりも、ビッグイニングを作る方が大切ということです。今回の台湾ではそのような野球をされたということです。

 

井端監督はあまり動かない野球はされたかもしれませんが、できることはされたと思いますし、次の国際大会で良いメンバーを集めることができれば、また結果は変わるかもしれません。

個人的に辞めさせるべきとまでは思いませんでした。

 

 

 

まぁいろいろ言いましたが、11月下旬になってもまだ野球を見れる楽しさだったり、シーズンをあまりみれていない僕のような人間でも来シーズンが楽しめるようなピッチャーに多く触れられるのはよかったですね。

特に巨人のピッチャーの井上などは来年が間違いなく楽しみな選手ですね。

 

台湾に負けたのは確かに残念ですが、台湾の選手は国際大会に向けるエネルギーがものすごい強いことと

今回は特に中盤からでたピッチャーが、日本球界から戦力外になったピッチャーもいたりして、何が何でも勝ってやるという気迫が圧倒的に日本代表より上だったので、台湾が勝つべくしたかったと思います。

台湾の選手の皆様、本当におめでとうございます。