前回に続いて、パルワールドについての考察や解説をします。
今回は、プレイヤーが最初にであるパルの1体「モコロン」についての考察と解説です。
素晴らしいゲームというのは、最初のステージ、最初の敵のデザインが優秀で、合理性の塊であることが多いです。それにならって、モコロンについて考えると結構深いことがかけそうだったので、記事にしました。
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パルワールドにおけるモコロンの役割 敵としてパルワールドのいろはをプレイヤーに教える存在
モコロンは、羊をモチーフにしたモンスターで、ツッパニャン、タマコッコに比べると、元の羊に比べて二足歩行になっていたり、手をつかっていたり、明らかにゲームモンスターとしてデザインされたキャラになっており、パルワールドのオリジナル性を感じられるパルです。
モコロンは最初のエリアで遭遇するモンスターで、レベルは1~3ぐらいと低レベルです。おそらく多くのプレイヤーがまず捕獲する1体になるでしょう。
モコロンは警戒心が弱く、ツッパニャンのようにプレイヤーを見かけたら一目散に逃げるパルではありません。
ちなみにすぐ逃げるパルには弓などの遠距離攻撃をあてれば、攻撃してくる特性を持っているものが多いです。
プレイヤーが攻撃するとモコロンは自慢の回転攻撃をしかけます。直線的なので左右にずれたら簡単にかわせます。
そして、攻撃後はこのように目を回しながら気絶状態になります。
意外にもこのような攻撃後に明確な隙があるパルってほぼいないんですよね。つまり意図的に攻撃後に隙をつくって、その間に逃げる、捕獲する、攻撃するというプレイヤーが考える時間を作るように設計された敵なのです。
ポケモンだと初期のモンスターでも無傷だったらモンスターボールでも比較的入手しやすいですが、パルワールドはある程度ダメージ与えたり、状態異常にしないと厳しいところがあります。
つまり、モコロンはパルワールドのイロハをこの1体に集約したパルといっても過言ではないのです。
パルを倒すと素材は落としますが、捕獲することはできません。ちなみに捕獲しても素材を獲得することはできます。
モコロンの素材も重要で、特に「羊毛」が重要。羊毛はあらゆる装備や施設の素材になる「布」の素材もとになるため、あればあるほどいいのです。
また羊肉という食料も落とすので、食料と素材をちゃんと落としてくれるパルになっています。パルワールドはどのパルがどの素材を落とすかを把握するのも重要。
倒した場合この状態が、瀕死なのか死亡なのかはわかりませんが、モコロンは目をくるくるまわして、瀕死っぽく描かれているので、倒した罪悪感は少なめになっています。
パルによっては、瞳孔がひらいたままピクピク動く、ちょっと不気味なやられかたをするパルがいるので、最初のパルのやられかたがこのような形になってまだよかったと…
パルワールド モコロンを仲間にして気づくこと 攻撃後のひるみと作業について
いざ、モコロンを捕獲してやることといえば、相棒として戦わせるか、施設で働いてもらうかの主に2択になります。
モコロンは再序盤のパルなので、当然あまり強くないように作られています。
しかし、とても使いやすいパルです。パルはスキルを覚えていくとクールタイムによって技を使い分けるのですが、序盤であればモコロンは出せばそのまま回転攻撃します。
直線的な攻撃なので、まるでゼルダの知恵のかりもののように、プレイヤーが攻撃を操っているような爽快感がありますね。
味方になっても突進後は目をまわして動きません…しかしこれがいいのです。
パルワールドはポケモンのように技を自由に選択できるわけではなく、自動的に動きます。攻撃しろ、するなのおおまかな命令は出せますが、連続で攻撃して、野生のパルを倒してしまうこともあります。
モコロンの突進後の隙は、その間にダメージを削った野生パルを捕まえたり、モコロンをひっこめるための準備時間にもなっています。
どうしてもモコロンの隙がいやだという人はモコロンをひっこめて、またすぐに出すことで隙をキャンセルことができ、これが今後のテクニックとして応用できます。
作業においても、モコロンは手作業、運搬という序盤で最も活用するスキルを覚えています。
ちなみに、タスク量だけで言えば、ツッパニャンの方がいろいろこなせます。
作業台で、「僕がやるー」っていいながら(妄想)、トンカチをもって、プレイヤーの代わりに作業台にたって一生懸命作るモコロンやツッパニャンが可愛すぎます。
モコロンの目的からもわかるパルワールドスタッフの有能さ
というわけで、パルの看板パルになりそうなモコロンについていろいろ書きました。
まとめていくと、かなりモコロンは考えられて設計されたパルということがわかります。
プレイヤーが初めて出会うパルでもあり、その役割や重要性を制作側はしっかり認識して作っています。
パルワールドは既存の有名なゲームのいいところどりした作品といわれていますが、いいところをとっているだけでなく、どのように導線を引くのか?プレイヤーが楽しんでもらうためにはどうするかってところをかなり考えている作品だと思います。
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