胃薬で一番有名な薬の一つといっていい「太田胃散」を取り上げます。
以前、消化に特化したA錠剤や、ゲンノショウコなど軟便に効果のある珍しい、太田胃散整腸薬を紹介しました。
今回は、初心に帰って一番ポピュラーな粉の太田胃散ですね。一番CMでされているやつです。
僕の知り合いも、オーバーですが、「これなしでは飯が食えない!!」っていってるやつがいます(笑)
分包タイプの方が、圧倒的に便利ですが、ご年配の方々は、缶で自分たちではかって服用するほうが好まれていたりします。
7種類の健胃生薬を配合しており、桂皮(シナモン)の風味が強く出ています。口に入れるとメントールの清涼感もあり、この風味が食欲を復活させたり、食べ終わった後の口内をリセットしてくれるような味わいがあります。
他にも制酸剤、消化酵素が入っています。
主に食欲がないことや、飲みすぎて気持ち悪いときに効果があります。消化酵素はビオヂアスターゼなので、でんぷん関連を食べすぎた場合は効果あり。ただし焼肉などは、錠剤のほうがいいですね。
あと制酸剤が意外によくはいっているので、胸やけ、胃痛にも効果が見られます。一方で、マグネシウムを配合しているので、腎臓病、透析療法を受けている人は、服用しないでください。
意外と、こういう情報はCMでは得られませんよね・・・・
制酸剤って特別に聞こえるかもしれませんが、整腸薬でも採用している薬は結構多いので、相互作用で、逆に気持ちが悪くなるかもしれないですね。
食後、食間に1日1包を3回服用していましたが、服用時の清涼感は得られるものの、胃がすっきりして動きやすくなる・・・というのはやや感じづらかったでしょうか。逆に制酸が効きすぎて、ちょっと気持ち悪くなったりした時がありましたね。
国民的なタレントが出ているとか、CMで繰り返し放映されていることを過信しすぎは禁物ですね。
桂皮とメントールの風味が好きでたまらないという人で、日常から食欲不振気味だったり、ちょっと胃酸の影響が出ている人には効果がありますが、ウルソやリパーゼが配合された現代人に特化した胃腸薬や、酸をより効果的に抑える薬も多く発売されています。
あえて、太田胃散にこだわるとすれば、健胃のための生薬エキス・・・といったところでしょうか。ただ、それなら健胃生薬だけで構成された、気軽に服用できるタイプもあってもいいかなと思いますね。