早くも最終回の踊る大捜査線についてまとめいきます。
これまでのドラマ版は以下の記事からどうぞ
踊る大捜査線 ドラマ振り返り 第1話 サラリーマン刑事と最初の難事件 青島は異常な人間として描かれている? 青島の吸っているタバコから人物を分析
踊る大捜査線 ドラマ振り返り 第3話 消された調書と彼女の事件
踊る大捜査線 ドラマ振り返り 第4話 少女の涙と刑事のプライド
踊る大捜査線 ドラマ振り返り かなりの問題回? 第5話 彼女の悲鳴が聞こえない
踊る大捜査線 6話・7話 ドラマ振り返り 張り込み・彼女の愛と真実、タイムリミットは48時間
踊る大捜査線 ドラマ振り返り 第9話 湾岸署大パニック 刑事青島危機一髪
踊る大捜査線 ドラマ振り返り 第10話 凶弾・雨に消えた刑事の涙 最終回 青島刑事よ永遠に
あらすじ 第10話 凶弾・雨に消えた刑事の涙
被疑者を確保しようとするが、逃がす青島、真下、和久
そのころ、すみれは署長の計らい?でお見合いになる
キャリア組の丸の内署の男性とお見合い。これで結婚すれば湾岸署と丸の内署が姉妹店になって、栄転できるみたい?
あからさまに政略結婚を狙っている署長
お見合いの参加、青島たちが追う被疑者と対面したすみれは、まわしげりを披露。お見合い相手ドン引きして交渉が決裂してしまった。
モグラから青島に電話。和久が追っていた警官〇しの件で取引がしたい。
真下警部に昇進。真下の父は本部長で警察のトップ4とのこと。そりゃ偉い…
モグラは居所をつかんでいるが、自分の部下が傷害で指名手配を食らっている。タイに飛ばすために出国管理のブラックリストから削除してほしいとのこと。
青島は和久にしっかり相談するが、和久は「犯罪の片棒をかつぐな、俺だけでみつける」とはねのける。
和久はあと1週間で刑事をやめる、そのために青島は和久に伝えながらも本店に警官〇しのことを伝える。
室井は上にかけあうが
「青島と非合法のカジノオーナーの癒着が問題だ」と指摘される…確かにそうだ
室井は局長から2年後に本部長のポジションにいくといわれる。
青島はモグラのもとを訪れる
「えらい人たちはみんな取引をします」
「正しいことをしたければえらくなれと和久さんに言われたが、その意味が分からない…」
青島はモグラのもとを訪れながら、モグラの取引を断った。
モグラはなぜか、犯人の居場所を和久にFAXで伝えた。
しかし、捕まえた男はフィリピンで知り合った人間が「警官〇〇」といっていたからそれを勝手に自分でもかっこつけて使っただけだったという。
男の名前は安西。彼はフィリピンから拳銃を密輸している。
真下は帰りに柏木といて、電話ボックスと激しく蹴っている男に遭遇、注意しに行き、警察手帳をみせたところを撃たれてしまう。
演出で発砲時は無音になって、真下は倒れこむが、リアルだったら発砲したら大音声が響くので、住民大パニックになるだろう。
湾岸署は拳銃を携帯し、全面を検問。特別捜査本部が設置され、室井が「上の者には何も言わせない」と指揮権を握る。
あらすじ 最終回 青島刑事よ永遠に
真下の父が手術室にいる真下の元にかけつけるが、捜査があるということですぐ抜ける。
冷酷ではなく、目に涙を浮かべていた。
真下はホームページをつくっており、そこには大量の応援と真下を心配するメールが。
青島は、違法カジノのモグラから情報提供されているところを本庁の監察官から目を付けられる
悔しさのあまり青島が机をたたくと同時にタイトルコール
夜の店の従業員から真下のホームページあてに安西の情報が入る。
その夜の店で聞き込みをしているところ、安西がやってきて銃撃戦に
青島は上層部から、「日本の警察官はうたれてもうってはいかんのだ」といわれる。部下の管理不足で上司と署長もしかられる。
青島、室井をのせて東京拘置所に行く。
室井と青島の逃走を知った本部はとらえるように指示をするが、スリーアミーゴスが辞表をもって覚悟を持って止めようとする。おそらくスリーアミーゴスで一番の名シーン。
拘置所でやまべに出会う。
やまべは、以前取り調べで警官に暴行をうけて仕返しをした男だ。2話に登場している。
やまべは過去に手りゅう弾をフィリピンで買っていたらしい。そして西麻布に密輸した武器をさばく店があることを伝える。
その店に行くが、営業を止めないと客に危険が及ぶ。そこで室井は警視庁で店を買い取ると豪語。
その甲斐もあり、潜入した安西を捕まえることに成功。6年前の事件に関して和久が取り調べを行うことに
室井と青島は事件を解決したものの、査問委員会にかけられることに
和久は念願の男を取り調べることになった、安西に対して青島のことを語る。彼が上の指示をまもらないが自分のルールは絶対に守る男だと。これは間接的な脅しかな?
青島がいる限り警察は死なないということで、青島にバトンを渡す。
上の命令により、青島は湾岸署の巡査部長を離れ、室井は訓告だけで済んだ。
青島は室井のために汚れ役を引き受け、室井を上にとどまらせようとした。
青島は処分でもとの交番に戻ってしまった。
100円ひろった子供に調書を書くが、正しいことをした子供に青島はポケットマネーで100円あげた。
そこではお守りをくれたおばあちゃんと再会し、湾岸署のことを楽しそうに語る青島がいた。
踊る大捜査線 10話と最終話の感想
結構合理的にドラマを見てしまう筆者にとっては、名シーンの多いラスト2話だが、不可解な部分も多い。
特に上層部にべったりだった、スリーアミーゴスが上層部に対してしっかり部下のために反抗したシーンが良かった。多分踊るの中でも屈指の名シーン。それは10話までのスリーアミーゴスがいるからこそ。
例えば
- 海外で潜伏するためにやむなく日本で武器を売買しにきたいのに、携帯ボックスを豪快に壊して目立つような行為をした安西の謎と同時に発砲
- そして、発砲後にも夜の店に豪快に遊びに行く安西
- モグラがなぜ安西の友人の居場所を教えたのか?
- やまべが天国に行きたいからという理由で天敵の和久をおっている安西の潜伏先を教えた謎
- 和久の意志をついだ青島がどのような取り調べで安西を追い詰めたのか?
せっかく保阪尚希の無言のオーラ漂わせる演技が良かった一方で、安西の行動すべてが軽薄で、警察につかまりにきたのかってレベルの奇行の連続になっている。
結構、冒頭や過程をいろいろぐちゃぐちゃに混ぜておいて、結論は投げっぱなしという手法は、ドラマ版のころからやっていたかもしれないし
映画だと起承転結がより求められる(映像に集中するから)一方で、ながらみされることも多いドラマだと軽視されていたのかもしれない。
踊る大捜査線の総括
ということで、伝説のドラマといわれ、現在でもシリーズの続いている踊る大捜査線を見終わりました。
現代とか海外だったらシーズン2、3と続ていたかもしれませんが、ドラマは11話で終わるというのもある意味いい点なのかなと思います。
シリアスとコメディのバランスが良い作品。
またドラマ版は三谷脚本の俳優が多く出演されており(なぜ犯人が多い)、ある意味、三谷脚本のコメディを敬愛しつつもそこからシリアスを混ぜて脱却しようとしたという時代性もある。
BGMや演出も含めて、エヴァンゲリオンやパトレイバーといった本広監督の趣味も炸裂して、それが青島たちのキャラ付にものすごく大きく貢献していてよかったです。
警察を会社組織のように描くというかそういうリアリティがあるということを知らせてくれたという点で、大きな影響力のある一作だが、どちらかというとキャラそれぞれに見せ場と破天荒さをつけた、アニメっぽさが老若男女に受け入れられたのかもしれません。
ただ、どんなドラマを差し置いても見るべきドラマかといわれると・・・
正直、青島はキャラとしてたっているものの、かなり問題のある人間だし、今見ると「ちょっと単純に笑えないな」って描写がいくつかある。
でもまわりから絶賛されるようにドラマ版はきれいに終わっている。劇場版がヒットしたことによって、同じような話を何度もつくる必要が出てきてしまったのは、ある意味、この踊るという作品にとっては不幸なことかもしれない。
踊る大捜査線 ドラマ振り返り 第1話 サラリーマン刑事と最初の難事件 青島は異常な人間として描かれている? 青島の吸っているタバコから人物を分析
踊る大捜査線 ドラマ振り返り 第3話 消された調書と彼女の事件
踊る大捜査線 ドラマ振り返り 第4話 少女の涙と刑事のプライド
踊る大捜査線 ドラマ振り返り かなりの問題回? 第5話 彼女の悲鳴が聞こえない
踊る大捜査線 6話・7話 ドラマ振り返り 張り込み・彼女の愛と真実、タイムリミットは48時間