医薬品としてドラッグストアで販売されていますが、タバコの代替品として利用されることが多いネオシーダー。購入者の中には「タールやニコチンは全然ない、薬だから気兼ねなく吸える」という誤解の多い商品でもあります。
医薬品のため、コンビニで販売されていませんが、タバコと変わらない感覚で、味わっている人が多いです。
今回は、味についての言及もふくめ・・・
ほかのサイトを引用しながら、ネオシーダーのタールやニコチンについての危険性、依存性も含めて考察、レビューしていきます
ネオシーダーとはどのような商品なのか?
さて問題、下記の商品は何に見えるでしょうか?
①タバコ
②医薬品
②が正解です・・・
正確にいうと第2類医薬品です
この商品を紹介する前に
ネオシーダーは、ニコチンとタールを含みます。そのためタバコと同等の健康リスクを有すると考えられています。喫煙習慣のない人、未成年の人は使用してはいけません。禁煙補助剤と一緒に使用してはいけません。禁煙目的に使用してはいけません。
説明が前後しましたが、ネオシーダーがなぜ医薬品なのかというと
「吸煙し、せきを鎮め、淡をでやすくする」という効能があるからです。中国の中南海と同様の効果ですが、中南海は、れっきとしたタバコでタバコやコンビニレジの裏でしか販売されていません。
「吸煙し」と煙を吸うことを推奨するような文言がみられますが、それによる健康リスクはどれだけ高いのでしょうか?
おそらく、これを風邪薬として主に使用している人は稀と思われます。
多く、特に高齢者層に顕著で、タバコの代用品などでカートン買いされています。タバコ税のくくりに入らないので、安価でしかも医薬品のため、ドラッグストアでも購入可能という背景があるからです。
ネオシーダー依存という言葉がなぜあるのか?
ネットを検索すると、ネオシーダーを活用して禁煙できたという意見もある一方で、2014年改訂前、薬剤師、医者などから禁煙として健康リスクが全くないと言われて、毎日のように吸って、ネオシーダー中毒になっている人もいるという事実もあるようです。
(ここまでびっしりと用法上の注意が書かれている商品も珍しい・・・でも箱の中に説明書はないんです)
タール、ニコチンを微量に含むと記載されていますが、ウィキペディアによるとニコチンはライトタバコの5分の1ですが、タールはなんとセブンスターより多いらしいです。つまり14以上・・・滅茶苦茶重たいじゃないですか!!
ということで、こいつが本当にどういう商品か試しに吸ってみました。
ネオシーダーのレビューの前に、僕のブログでは咳止めに関する医薬品の紹介もしておりますので、よろしければご覧ください。
(眠気がなく、気管支喘息にも使用されることがある麦門冬湯)
(インバウンドにも非常に評価の高い龍角散ダイレクト。喉を潤し咳を予防しますが、咳がひどい場合はほかの選択肢があります)
(いろいろ悪いうわさも聞くブロンエースですが、重要なのは適材適所の使いどころ。用法・用量になります)
ネオシーダーレビュー どれほどのタール量だったか
結論から書くと
・吸うと喉がいたくなります
・味は大変タバコの味でございます
以上です。
まず、せき・痰の効果ですがこれを吸って、痰は出やすくなりますが不快ですし、せきは元からせきこんでいたわけじゃありません。それよりもタバコを吸ってよく感じる喉の痛みやいがらっぽさによる不快感の方が勝ります。
これを吸うぐらいならのど飴をなぶったほうが、100倍良いわけです。
「医薬品だから」を免罪符にして吸うととんでもないです。タバコは高タール、ニコチンを一気に吸うよりも、低タール、ニコチンを安心して長期間吸い続ける方が依存性、身体への影響が大きいと言われています。
紙を燃やす時点でタールは少なからず発生します。さらに、低タールであれば物足りなさを感じて深く吸ってしまって、根っこにある化学成分を余分に吸ってしまう危険性もあるわけです。
ネオシーダーの味について・・・
次に味ですが、タール1~3の洋モクのような味わいです。
他方で「雑草や薬草臭くて、吸えたものじゃない」って感想を聞いたことがありますが、きつく吸ったわかばやゴールデンバットよりは全然吸えます。
甘さは、低タールたばこに似た(でもタールは高いよ)人工甘味料的な甘さで、マイルドで人を選ばない吸いやすさではあります。
低価格(300円代)でありながら、燃焼剤が含まれていないため、1本で7~8分は吸えます。
言葉を選ばずに書くと、「タバコの代用」としては優秀過ぎる・・・というかこれそのものがもはやタバコなのです。
ちなみに箱の側面に
「副作用被害救済制度」と記載とフリーダイヤルから始まる、電話番号が記載されていました。
公式サイトからの引用です
そこで、医薬品(病院・診療所で処方されたものの他、薬局等で購入したものも含みます)を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度が、「医薬品副作用被害救済制度」です。暮らしに欠かせないお薬だから、いざというときのために、一般の方も、医療関係者の方にも、ぜひ知っておいてほしい制度です。
給付の請求は、健康被害を受けたご本人またはそのご遺族が直接PMDA(医薬品医療機器総合機構)に対して行います。その際に、医師の診断書や投薬・使用証明書、受診証明書などが必要となります。支給の可否は、厚生労働省が設置し外部有識者で構成される薬事・食品衛生審議会における審議を経て、厚生労働大臣の判定結果をもとに決定されます。
なんと、医薬品を使用して死亡に至ったケースでも葬儀の費用などを請求できるらしいですが、この検査基準がどうでるかという話です。
ネオシーダーのどのような副作用を持って、どのような症状が出たら適用されるか。それは個々のケースによってさまざまで、その時の証明があるかどうかもポイントとなるため、お悩みの方は、救済制度の相談窓口に確認してください。
レビュー結論 医薬品として、タバコとしても長期服用はよろしくない
さて、いろいろ書きましたが、吸って感じたことは
THIS IS タバコ
中南海のように「成分としてせき・たんを抑える成分が含有されているけど、タバコです」と正々堂々と販売すればいいのです。
背景には60年以上の伝統や、タバコとして販売してしまうと、販売できる店舗が限られる、広告が限られる、タバコ税を適用して値段が上がるなどの数々の要因がありますが、喫煙者としては、それがタバコと認知されること、健康にリスク、周囲に悪影響を与えるという意識をもって、吸える空間で吸うというルールを守って、嗜好品を愉しみたいものなのです。
禁煙失敗の要因は、タバコの味じゃなくて、「朝起きたらタバコを吸う」という習慣性によるものなのです。だから禁煙するのに、タバコと同等の疑似品を使うこと自体、ナンセンスです。