実は、私は新卒というプラチナカードを捨てて、大学卒業から1年以上にわたって、ニートでした。働く気もなかったし、部屋を全くでない日も多く、無気力な日々を過ごしていました。
ニート生活から5年以上が経過し、フリーターしたり、現在は正社員ではありますが、あの頃を振り返って、どのような生き方、過ごし方、対策を打つべきか、ハローワークに頼るべきか、親と金との付き合い方。ニートのメリットとデメリットを包括的に説明していこうと思います。
このブログでは、転職情報や、昔働いた郵便局の期間雇用社員のコラムなどをのせています。お時間があれば、ぜひお読みください。
YOUTUBEで動画もあげました。動画の方が内容がまとまって、感情もはいっているので、時間のあるかたはお願いします
ニートという生き方、過ごし方を経験して得られるメリット
まず、自分のニート経験を晒(さら)す前に、私の中で、ニートには3種類存在すると考えています。
継続型ニート
学生時代に人間関係や挫折によって、引きこもりになり、そのまま社会人の年齢となって、ニートになり続ける状態。私が大学生のころは、大学生で友達ができず、そのまま退学する若者も出るというのが、一つの社会問題になり、そのまま便所飯や準ひきこもり(大学に通うだけの生活)という言葉も生まれました。
挫折型ニート
社会人にはなったものの、ブラックな環境や人間関係で仕事を辞め、そのままニートになったタイプ。継続型同様に、人間関係や社会で行動することに恐怖心を抱いた場合、社会復帰はなかなか難しいと想像される。
脱線型ニート
新卒採用にこぼれ、すねて、バイトなどをするぐらいなら、ニートになることを選択したタイプ。
私の場合は、脱線型ニートにあたります。その前提でご覧いただけると助かります。
ニートになって得られるメリットは、「定年後の先行体験ができる」ということです。
ありあまる24時間を寝て過ごすか、自分が楽しいと思うことをやるか、あえて試練を与えるのか。時間のつぶし方の先行体験ができるというのが、ニートのメリットです。
「いやいや、将来性ないやん。お金がないやん」って反論が出そうですが、定年後になってもお金の不安は付きまとうものですし、定年後になると健康がいつ損なわれるかわからないという不安が出てきます。
質は違いますが、不安を抱えながら、8~10時間の拘束時間がない状態で、過ごすという意味では同じだと思います。
20代でニートになった場合 バイトでも転職でも空白期間はついてまわる
周りから耳にタコができるほど言われ続けることになりますが
空白期間に何をしたか、説明できるように考えておけ
とだけ言っておきます。
これは、ニートからバイトの選考を受けるときも、さらに数年後、転職の際に正社員として面接を受ける場合も必要になります。
理由として、20代の面接というのは、素直に真面目で成長性があるかどうかを判断されます。
本当に素直で真面目なら、社会の要望通りに大学卒業後になんらかの定職についているはずなので、1年の空白であっても、その理由をしっかりと説明しなければならないのです。
ちなみに、私は「祖母の介護をしながら、仕事を探していました」と答えました。祖母の介護は、時々しか言ってませんでしたし、ハローワークもニート中は1度しか訪れなかったのですが、嘘ではありません。
20代ニート体験 ハローワークで職業訓練を受けようとしたが
新卒ニートというのは、自分の適性がわかっていないし、何をしたいかわからない人生迷子の状態で、ニートになっている状態です。
そのため、とりあえずハローワークに通って職業訓練を受けようとしましたが
「何がしたいの?」「何を目的にしているのですか?」
何か目標がないと職業訓練が受けられないわけです。
冷静に考えれば、当たり前ですけどね。
ハローワークだったり、ジョブパークなどは、目的がはっきりしている人、仕事への検索意欲がある人なら有益に使用できますが、「とりあえずどこでもいいから働けたらな・・・」と考えている人には、良い結果をもたらしません。
20代ニート体験 ボランティアを言い訳にする心理
大学時代からボランティア活動に参加していて、ニートになっても研修という裏方で、参加していました。
よく、ニートでもボランティアから始めようと提案する人がいますが・・・
実際、ボランティアをやっている人は仕事と両立させていたり、その仕事もかなり忙しいのに二足の草鞋を履く人が多いです。
そして、集まるたびに「いまは何をしているの?」と聞かれます。大卒でボランティアをやっている人というのが、それだけ少ないので・・・
僕が大学2年に入ったころは、周りに同級生が多くいましたが、就職活動や、大学卒業で辞めていきました。
ボランティアの目的がはっきりとしていて、自分が最前線で参加する前提であれば、ニート期間中のボランティアでも得るものが大きいでしょう。
ただ、学生時代から所属しつづけていたり、人間関係を求めてボランティアにいくことは、ボランティアを言い訳にニートを続けていたり、心理的にしんどい状況になってしまうので、お勧めできません。
20代ニート 勤務先をいきなり見つけるのではなく、働く前段階の心のケアも重要
ニート期間で、一番役に立ったのは、ウイングス京都にある京都市中央青少年活動センターの京都若者サポートステーションでした。
ハローワークやジョブパークと同じように、前もって予約して、担当者の人と話合うという流れでした。
具体的に仕事を斡旋してもらうということは、特になかったのですが、ニートとして過ごしている今の状況と、漠然とした不安のカウンセリングを受けることができました。
相談員の方は男性で、包容力のあるかたで
「働く前段階の心のケアをするためにここがあるんだよ」とおっしゃっていただき、気分が楽になりました。
特に、どのように働くべきかという話はしていませんでした・・・ローリングストーンズの話をしたのが印象的でしたね(笑)
ニートの期間や心理状況によっては、いきなり働くという荒療治も必要な場合もあるかもしれませんが、多くの方は、働く前の心の状態を見つめなおしたり、第三者から包括的に受け止めてもらうことで、行動につながる場合もあるんだなと思いました。
ニート期間の対策とやっておいたいいこと
ここからは、具体的にニートになった場合にやっておいた方がいいことを挙げていきます。
1日3~5個の句読点日記をつける
これは、特にニート対策というわけではありませんが、アニメ評論家の岡田斗司夫氏や、AKBの秋元康氏が書籍などでお勧めしている方法です。
やり方は簡単。ノートやA4用紙などでもいいので、1日3~5挑戦したこと、やったことを書いていくだけです。
2月20日
- ブログを1記事書いた
- 新発売のガムを食べた
- ドラマの最新話をみた
- ツイッターで30ツイートした
どんな些細なことでもいいです。むしろ普通ならば忘れてしまいそうな些細なことをテキストにとどめていくことで、前日から今日にいたるまで、成長した、何かをやったという記憶が残っていきます。
自己肯定感が上がるだけでなく、新しいことにどんどん挑戦していこうというサイクルを作ることができます。
できるだけお金をかけずに情報収集できる場を探す
ありふれていますが、ニートになってから近くの図書館に通うようになりました。
現在なら、図書館だけでなく平日なら格安で利用できるネットカフェなどもあり、情報収集がしやすい世の中になりました。
ニートの時は、思い切った金銭の使い方ができないため、それを利用して、できるだけエコに情報収集する方法だったり、時間を有効活用できる方法を自分の中に落とし込むことが重要です。
時間というリソースを意識して、ニートをしてみると、いずれ働いた場合に、休日を有効活用しやすくなります。
ニートから働くにあたって重要なこと ニートへのネガティブなイメージを育む
個人的に周りに同様のニート経験のある知り合いの話を聞いて
ニートを辞めたい、苦痛と思ったときに働き先を探して、働いているという人が多くみられました。
やることがない、金銭的に不安、親に依存しているのは危ない。諸々の危機感を抱き、ニートにネガティブなイメージを抱いて、働くことができれば、多少仕事でつらい思いをしても、即ニートになりたいとは思いづらい。(ただあまりにもブラックな環境なら撤退も重要です)
以上を踏まえると、周りに「働け」と無理やり背中をおされたり、自分の精神状態がまだ整っていない状態で、働こうとすると、ニートへの未練というか、「やっぱり無職時代は楽しかった」という意識が刷り込まれて
とりあえず働く→ニート→とりあえず働く
というようなサイクルが形成される恐れがあります。
私の場合、ニートを続けて1年が経過して、第三者と話す機会があって、その際、胸がしめつけられるほどの怖さを抱いたことがきっかけで「このままだと恐怖感がさらに膨らみ、何もできなくなってしまう」と考えて、父から郵便局のバイトを紹介してもらいました・・・いや紹介してもらったといってもネットで適当に探したやつですけどね・・・
結果はこの通り・・・後日20代後半でもフリーターを続けてしまう理由という題材でブログを書く予定です。
周りから仕事の縁があれば、それを受けてみるのもいいですが、自分から動く場合は、ニートへのネガティブなイメージを育んでからのほうがいいと考えます。