ナニワ金融道 漫画全巻 全エピソードあらすじ解説 1巻

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青木雄二先生による、金融、借金を題材とした漫画の金字塔「ナニワ金融道」をamazonアンリミテッドで全話読んだので、後世に残したいナニワ金融道全エピソードのあらすじと解説を行いたいと思います。
すべてのエピソードをまとめると、1つの記事におさまらないので、分割してお伝えしています。気になるエピソードがありましたら、下のリンクから飛んでください。

 

ナニワ金融道 エピソードまとめ 1巻~&キャラクター紹介

ナニワ金融道 エピソードまとめ 2巻~

ナニワ金融道 エピソードまとめ 4巻~

ナニワ金融道 エピソードまとめ 7巻~

ナニワ金融道 エピソードまとめ 11巻~

ナニワ金融道 エピソードまとめ 15巻~

ナニワ金融道 エピソードまとめ 17巻~

※ナニワ金融道は90年代前半の社会情勢と法律をもとに製作されています。物語の中には、犯罪、違法行為が描かれております。このブログはあらすじとしてまとめているだけで、劇中の行為を推奨するものではありません。

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ナニワ金融道 メインキャラクター解説

灰原 達之

印刷会社から金曜業を志し、舞台である帝国金融で働くことになる。金融業を志し、金融に対する知識を一定程度身に着けている。
年齢は作中で4~5年程度経過しているので、20代後半あたりのアラサー。

 

 

居直る債務者に対しては、理路整然と追求して回収に向かうが、家庭の事情や、やむにやまれぬ債務者に対しては、個人的にアドバイスするなど優しい面を見せるが、上司や社長に厳しく回収せよと指摘される。

度胸が凄まじく、ライバルの債権者や裏社会の人間に拉致されようが、暴行を受けても、会社の不利益になるような契約はしない。


桑田 澄男

出っ歯、パンチパーマのこてこての関西人。灰原が帝国金融入社直後は、世話係となっている。

恫喝や戦闘員としても社長から信頼されているが、金融、法律の知識にも明るい。灰原への面倒見はよく、終盤で灰原が会社の不利益を起こし、無視する上司がいるなかで、態度を変えず、飲みに誘う一面もある

金畑 金三

帝国金融の社長。社員からは「オヤジ」といわれている。見た目は普通のおじさんだが、財界と精通しているような描写があったり、裏社会の人間の前でも理路整然と説明して、債権を回収するなどの話術も持ち合わせている。

 

 

現代ならパワハラでは?と思うぐらい、社員の失敗や失言に対しては胸倉をつかむ描写もある。

灰原が大きなミスをした際は、灰原を気遣うどころか、逃げ場を作らないように用意周到に、負債を背負い込むなど、かなりしたたかな一面もある。

市村 朱美

物語中盤で登場。のちに灰原の恋人になる。

広告代理店に勤め、営業能力が抜群に高い。関西一の金融屋になるという灰原の意欲と誠実さにひかれる。

 

普通の男性とは付き合えない後ろめたい過去と、それを示す禍根がある。詳しくはエピソード解説にて

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1巻 払わんほうが悪いんじゃ! あらすじ

  • 債務者 孫田孫作
  • 借金額 400万
  • 返済額 88万の手形5枚

孫田が3枚目の手形で不渡りを出したため、回収に向かう

孫田は不渡り分の88万を返すが、契約で不渡りを出した場合、残りの手形分も払わなければならない。

連帯保証人に連絡すると脅され、孫田は全額返済する。

 

解説 手形による借金回収のメリットについて

今後の帝国金融の債権回収の基本として、チュートリアル的なエピソード。手形返済のメリットとして、不渡り情報が通告される点や、中長期間の借り入れの契約ができるため、金利もかなり取れるという点になっています。

また、保証人と連帯保証人にも言及されています。賭博黙示録カイジでもありますが、連帯保証人にだけは、ならないように気を付けたいところです。

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1巻 カモが荷物まとめて夜逃げした!

  • 債務者 高橋クニマサ(高高建設社長) 正子(連帯保証人)
  • 借金額 300万
  • 返済額 36万の10回払い

あらすじ

灰原の電話営業でいきなり引っ掛かる債務者。

高橋建設の社長高橋は、すでに金融屋から600万借金がある。

法務局で、不動産は4番抵当にいれられていた。

社長の指示で、高橋の娘で、区役所勤めの正子を連帯保証につけようとする。

高橋に貸す直前によったレストランで、借金300万のうちの1万を桑田が昼食代で払い、灰原はドン引きする。

桑田は高橋に威圧するように焦らせて、早く領収書をきらせて、1万のネコババを正当化させる。

しかしながら、高高建設、4回目の手形で不渡りを出す

 

追い込まれるのは連帯保証人

連帯保証人である高橋正子を灰原は桑田と追い込むことになる。

正子の職場から、高橋一家の潜伏先を突き止める。正子は労働金庫から借用する形で、帝国金融から残りの借金を返済する。

正子は帝国金融の借金を返すが、父はほかの金融機関からの借金、臨時に雇った人間の未払い給与が残っていた。桑田はそれらの回収を依頼されて(回収額の折半で合意)、正子に突きつける。

 

 

正子に80万の回収を迫る桑田。正子はすでにほかの金融機関から50万借りていたが、正子の誕生日を詐称することで、さらに30万借り入れするように指示する。実際に詐称したのは正子なので、桑田はおとがめなし。

残りは切取金融からの500万が残っていた。正子に公務員を退職させ、その退職金を全額入れるが、残りがまだ返済できていない。正子は身体を売る仕事に転身した。

あまりにも正子を不憫に感じた灰原は、破産宣告を正子に勧める。

 

解説 良心を売って金を儲けるのが金融業

「金融とは良心を売って金を儲ける商売なんや」という桑田の名言が印象的でした。本格的な債権回収のエピソードであり、まだ今後のようなどぎつい騙しあい、精神的に来るものはありません。

まとまった金額を借り入れするというのは、中小企業の社長だったり、何かにチャレンジした人達ばかりで、その家族が失敗の代償を払うというのは、よく見られます。

 

 

また、桑田の豪快というか、法律すれすれ・・・いや黒ですが、すんでのところで法律でとがめられることを避ける老獪な立ち回りが見どころになっています。

最終的に、灰原は正子を助ける形になるのですが、彼が人々の醜い騙しあいを目の当たりにして、どのように変化していくかも見どころの一つになっています。

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1巻 最後に一発、かましたろ!

  • 債務者 林田功作(ハッタリ不動産)
  • 借金額 2000万(不動産を担保)
  • 返済額 240万手形を10払い

 

あらすじ

林田 登記簿に偽装工作する

林田は法務局で登記簿謄本に細工して、あたかも土地を自分が所有しているように偽装した。

林田の偽造した謄本を、灰原たちは信用して、林田に2000万を貸す。

林田は金を借りる当日に、権利書を紛失したと申告し、司法書士の保証による保証書で代用する。

余った金額を抱えて、林田は家族と高跳びする。

社長からこっぴどく叱られた、桑田と灰原は林田の捜索に乗り込む。

 

騙された灰原、目には目をで林田を特定する

桑田は、林田の三文判を購入し、林田を偽って、世帯全員の写しを区役所に請求する。

桑田と灰原は、林田の故郷を見つけ出すが、林田の住居は特定できず。

電話番号は特定できたため、ファクシミリの導入を偽って、灰原は林田の住所を特定する。

両親の不動産で返済しようとするが、林田は親に情けない姿を見せたくないため、見せ手形を利用する。

一流企業から手形を振り出してもらったと偽って、林田の両親の土地を担保に入れる。

林田は返済のために、もう一度地面師をやるため、200万ほど融資してくれと桑田と灰原に頼む。

 

解説 債務者が債権者を騙すエピソード

債務者が債権者を手玉にとって、だますというエピソード。

帝国金融の金利も年利40%と安くないため、飛ぶことを前提に騙す債務者もいる。その場合、担当者は最悪の場合、借金を肩代わりするのが帝国金融の恐ろしい点。

しかし、後にも先にもここまで帝国金融をコケにしようとしたのは、林田だけで、街金に金を借りる人間というのは、すでに万策尽きて、青色吐息の状態であり、人を騙すバイタリティにかけている人が多い。

刑事事件になってしまえば、債権の回収は不可能なため、飛ばれてしまったら必死に捜索するしかないのです。

それにしても林田も林田ですが、帝国金融もいろいろ偽装して、化かしあい合戦になっています。おそらく今のセキュリティ環境が大きく変わった時代なら、できないことも多いですが、悪さはするものではありませんね。(当たり前ですが、この物語はフィクションです)

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