マヴカプコレクション  憲磨呂実装の衝撃 カプコンの本気がうかがえるコレクション

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まさか本当にリリースされるとは思わなかった

エックスメンから、伝説のベルトスクロールのパニッシャーも移植され、伝説的なクロスオーバー作品のマヴカプ作品が複数収録された

「MARVEL vs. CAPCOM ファイティングコレクション アーケードクラシックス」
(長いのでマヴカプコレクション)

ダウンロード購入して、いくつか作品を遊んでみたファーストインプレッションを述べていく

 

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ワンボタン必殺技、途中セーブ、難易度をかなり下げられるので快適に遊べる

本作は全体的にアーケード版を忠実に移植しているのだが

ワンボタンで、必殺技、スーパーコンボを発動できる。

スーパーコンボはスト6のように方向キーと組み合わせることで、自分で自由に簡単にワンボタン発動が可能。

あまりコマンド技が難しくなかったマヴカプシリーズなのだが、より簡単になり、ノーマルモードでもコンボが決めやすくなった。

(起動時にながれるテロップ。よくぞ原作のまま世に出してくれたカプコン)

昔のゲームだからコンボが難しいのかもと思っている方もいると思うが

(メニューからコマンドリストを確認することはもちろんできるが、当時のインストカードを読むこともでき、古き良きゲーセン時代を堪能できる)

実はもともとの作品から、イージーモードというボタンをガシガシと押すだけで自動的に、チェーンコンボをつないでくれたり、必殺技までオートで発動する初心者救済措置がある

 

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X-MEN CHILDREN OF THE ATOM レアゲー カプコンの格闘ゲームの幅を感じさせる作品

現在ほど日本での知名度が高くなったマーベルが、カプコンのストリートファイターのブームを受けて、自社作品のゲーム化を持ち掛けたらしい。

一方で、カプコン側はスパ2Xが完成し、次の格闘ゲームの形を模索していたタイミングだった。

 

このXMENはスト2のコアメンバーの西谷氏(アリカの社長をされている)が中心となって開発された作品で

ハイジャンプ、ジャンプ中の必殺技、移動速度があがったり、体力が回復するなどのキャラ固有能力、超必殺技にあたるハイパーXなど

超人が集うXMENだからこそできるド派手な演出やシステムをこれでもかと組み込んでいる。

正直、ハイジャンプなどはCPUに多用されると攻撃が当たらなくてストレスになるのだが、マグニートやストームの浮遊などは原作の雰囲気を見事に表現している。




 

カプコンものちにオリジナル作品として、ヴァンパイアというストリートファイターとはかなり別の路線を行く格闘ゲームを開発することになる。

 

難易度はデフォルトの難易度だと1戦目からかなり敵は強い。

ハイパーXはゲージがマックスでないと使えないし、キャラによって消費量が変わるので、結構癖の強いシステムだ。

 

筆者はサイロックという女忍者を使用。実写映画ではあまり出てこないのだが、VSシリーズでは、セイバートゥースやローグやフェニックスなどを差し置いてかなり登場している。

 

癖のある技が多いXMENの格ゲーの中では、波動と竜巻を持っている比較的オールラウンダーなキャラクター

あと、飛び道具の火力が当たれば2割ぐらい削れるぐらいにかなり強い。

まだ古い格闘ゲームなので、必殺技はコンボの締めというより、主力技として振っていくという時代だったと思われる。

グラフィックは1994年でも十分にきれいで、サイロックのグラフィックは、まぁ特定の箇所の肉付きなどにグラフィッカーの執念が感じられるぐらいにすごくよくできてる。

 

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MARVEL SUPER HEROES

XMENの次は、なんとマーベルのオールスターを使用できる作品が登場。

ジェムをあつめて、自キャラを強化するという特殊なシステムもある。

スパイダーマン、ハルク、アイアンマン、キャプテンアメリカといったアベンジャーズの中核を担うようなキャラが集まっている。

ゲージは、現在でもわかりやすい本数制になっている。

マヴカプの主流となっているエリアルレイヴが本格的に実装されている。

弱中強からつながるチェーンコンボも非常にやりやすくなっており、そこから必殺技にキャンセルすることが可能であり、一連のコンボを決めるだけで3~4割の体力を減らせるというかなりの爽快感のある仕様になっている。

このコンボの手軽さと火力の高さが、初心者でもとっつきやすい格闘ゲームの秘訣なのだろう。

グラフィックも素晴らしく、燃え盛る炎の表現だったり、水の表現などは現代でも十分に通用してしまうレベル。当時のカプコンの2Dスタッフの技術がいかにすごかったのかを実感した。

エンディングにはなんとマイティ・ソーも登場。ただ彼がマヴカプに参戦するのはだいぶ先の話になる。

キャラクターの勝利画面によって固有のBGMが用意されているのは、のちのヴァンパイアシリーズと同様だが、かなり手の込んだ演出になっている。

 

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MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER 憲磨呂

XMENVSストリートファイターを経て、発売された作品。

この作品、なんといってもとんねるずの生でダラダラ行かせてとのコラボで日本版のみ収録された憲磨呂(のりまろ)の印象が強すぎる。

 

お祭り色がかなり強い作品であり、メカ豪鬼が出てきたり、スパコンでフィニッシュしたときに、そのスパコンの技名をナレーションが叫んでくれたりする。

憲磨呂登場の経緯は、当時カプコンの格闘ゲームを担当していた岡本氏が動画で語られており、かなりディープな内容になっているので要チェック

 

ゴールデン番組とタイアップしたことにより、カプコンの知名度、やや下り坂をいわれていた格闘ゲーム熱をまた再燃させたという功績がある。

一方で、本家マーベル側からはかなり苦情のあったキャラで、最初はカンチョー技があったのだが、さすがにマーベルのスーパーヒーローにそれをしてしまうのはということで削除された話は有名。

(癖の強い見た目に反して、かなり使いやすい性能をしている)

憲磨呂は、意図的に強くされていないキャラだが、超人的な能力を持っているマヴストの中では比較的普通に調整されているキャラクターである。

これだったらZEROシリーズのダンのほうがかなり悲惨な性能をしている。

飛び道具から突進技もおり、通常技のリーチもなかなか侮れない。スパコンは3種類も用意されており、力の入れようがすごい

このようなキャラクターを令和の時代にまたカプコン側が、版権の許可などをとってしっかり実装しているこの努力にまず感動したいし、この憲磨呂を実装してくれたカプコンの努力に敬意を示したいからこそ、今回のダウンロード版を購入したのだ。