本日は、興和さんの胃薬で最もポピュラー、さらに胃薬界においても、太田胃散、第一三共胃腸薬、パンシロンなどと肩を並べる知名度をもつ
キャベジンコーワα
を紹介します。
錠剤として100錠、200錠、300錠という形態で有名な商品ですが、実は顆粒タイプもあるんですね。
(顆粒もあります)
(お試しサイズもあります)
主成分は
メチルメチオニンスルホニウムクロリド
舌を噛みそうな名前ですね・・・
頭文字をとってMMSCともいわれますね。(ちょっとかっこいい)
キャベツの絞り汁から見つかったとされる胃粘膜修復成分で、カテゴリーとしては、セルベールの主成分のテプレノンと同様です。
胃粘膜保護成分は
アルミニウムを含む、アルジオキサ、スクラルファートは透析を受けている人は使用できない
ソファルコン、テプレノンはまれに肝機能障害を起こす
ということで、副作用のリスクもあります。MMSCも全くないわけではないですが、目立った副作用もないです。
強いて言うなら、鼻につく独特な匂いがします。ザ・ガードに似てますかね・・・
他に
制酸成分
炭酸水素ナトリウム(重曹)
炭酸マグネシウム
沈降炭酸カルシウム
胃痛
ロートエキス3倍散
健胃成分
ソヨウ乾燥
センブリ末(いいともで取り上げられたセンブリ茶で有名で苦い)
消化酵素
ビオヂアスターゼ(炭水化物)
リパーゼAP12(脂肪)
胃薬としての主作用をすべて網羅しています。
効果・効能
胃部不快感、胃弱、もたれ、胃痛、食べすぎ、飲みすぎ、胸やけ、はきけ、二日酔い、嘔吐、食欲不振、消化不良、胃酸過多、げっぷ、胸つかえ、消化促進、胃部・腹部膨満感、胃重
弱った胃を元気に取り戻していくのですが、幅広い胃の症状にアプローチします。
しかし、こうした胃薬は、一時的な胃の不調にたいして使われるもので、慢性的に続く場合は、胃に重篤な症状が出ている可能性がありますし、漫然と目的もなしに使うのはよろしくありません。
このキャベジンαを飲み続けて、確かに酔いづらくなったな、食後の不快感が減少したなと思うことはありますが、そういう予防的に飲み続けるものでもないのです。
胃粘液の放出に特化したセルベールに比べると、食後の胃もたれ、胃の不快感の軽減は弱かった気がします。
器用貧乏ということでしょうか・・・
できることなら、胸やけがひどく、胃が痛いなら、制酸をメインとした胃薬を飲んだ方がいいですし、逆に食べすぎて胃もたれがひどい場合は、消化酵素をメインにした胃薬を服用して、調子を整えるだけで十分な場合もあります。
上記のサイトのように、現在では症状にあわせたお勧めの医薬品が出ていますし、医者に処方された胃薬があるなら、それに近いものを探すこともできます。
そうか、自分が感じる症状に一番近いものが、効果効能の先頭に立っているかも目安には、なります。
あまりにも類似品が増えすぎたために、胃薬を選ぶ基準が不透明になりがちな昨今。できることなら薬局やドラッグストアに常駐されている、薬剤師などに相談してみることをおすすめします。