今日の野球で伝統の一戦、阪神VS巨人がざわついている
本日の7回裏に起こった、平内投手と森下野手のやりとりについてまとめるとともに
長年野球を見続けておもったことを述べてみる。
ちなみに筆者は阪神ファンでも巨人ファンでもない
7月31日 平内選手と森下選手の間に起きたこと
7月31日に行われた阪神VS巨人戦の7回裏
平内投手は2球続けて森下投手の頭部付近に直球を投げる。これが狙って内角高めのギリギリをせめたのか、すっぽ抜けたのかはわからない。
1球目に対して、危険球ぎりぎりだったため、森下選手が鋭い目つきで平内選手をにらむが、平内選手は負けじと睨み返す。
その後、3球目にスライダーをど真ん中に投げ込み、変化球に対して森下選手を大きく顔をのけぞった瞬間、平内投手は笑みをこぼしたように見える。
そして、そのあとの投球で、森下選手は内野安打を打ち、得点を取る。
試合後、阪神の岡田監督はこの光景に苦言を呈し、ネットでもやや荒れる。
残念なことに、平内氏のSNSアカウントに誹謗中傷的なヤジを飛ばす人も現れる。
平内投手の内角攻めに対して思ったこと
実はこの前日に平内投手は、森下選手にホームランを打たれており、この日も4点ビハインドのいわゆる敗戦処理として投げている。
敗戦処理の投手というのは、かなり崖っぷちな状態であり、敗色濃厚をさらに濃厚にしてしまうと、すぐにファームに落とされる可能性も高くなる。
確かに、危険球ぎりぎりだったという点は問題ではあるが、だからといって内角高めを投げて、打者をのけぞらせる、意識させるというの駆け引きは野球の醍醐味なので、それは否定できない。
阿部監督もおそらく、逃げるようにアウトコース一辺倒とかで投球したり、リードされたらその選手をしかったり、使わない可能性がある。これは選手だけではなく、首脳陣の考え方なども強く影響するということを前提に野球を見るべきなのだ。
あと、真剣勝負で、互いの命をかけているので、にらみ合うというのもおかしい話ではない。
打席が終わった後に、あとで帽子を下げるぐらいならあってもいいと思うが。(メジャーだとそれも相手への挑発として報復死球を受ける場合もある)
平内投手に問題があるとすれば、ど真ん中のスライダーに対して、恐怖心でのけぞった森下選手に対して、やや薄ら笑いをしてしまったこと
そして2球続けて同じようなストライクゾーンに甘い球を投げてしまったことだろう。
森下選手は抜群の嗅覚と打撃センスを持っている。
記憶にも新しい日本シリーズで、オリックスのリリーフエースの宇田川投手のフォークを見事に打てるレベルの打者だ。
おそらくだが、ネットでたたくとか関係なく、巨人ベンチは平内選手に対して投手としての信頼感は下がってしまったかもしれない。
平内選手の性格を指摘する声も多いが、甲子園の完全アウェーな雰囲気にのまれてしまったからこそ、3球目、4球目とかなり甘めのストライクゾーンに投げてしまったといえる。
今回のケース、まず森下選手が大事に至らずよかったし、タイムリーという最高の結果を迎えたと思う。
平内投手も気持ちをリセットして、強気の投球を続けて、巨人をささえて活躍してもらえればと思う。
久しぶりに選手同士の緊張感のある対決を見れた気がする。