コクミンドラッグ マスク抱き合わせ販売報道を受け ドラッグストアの対策、ポイント| 文春オンライン 化粧品 栄養ドリンク コロナウイルス

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現在もコロナウイルスによって、マスクや除菌ジェルの品薄が続く中、1935年創業で全国に展開しているコクミンドラッグというドラッグストアが、マスクに化粧品や栄養ドリンクを付けて、5000~10000円を超える抱き合わせ販売をしていることが、文春によって報道されました。
コクミンドラッグの抱き合わせ販売に違法性があるのか?どのようにマスクを販売すればよかったのか?
相次ぐ、買い占め、転売について思うこと。
この報道を受けて、現役ドラッグストア店員としての考えを述べていこうと思います。
ただ、批判するのではなく、どのように販売すればよかったのかという対策やポイントを踏まえ、建設的な記事として提供していきます。


また、このブログでは、コロナウイルス関連の記事をいくつかあげています。よろしければ参考にしてみてください。

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コクミンドラッグの抱き合わせ販売に違法性はあるのか?

マスクに高額な化粧品や、栄養ドリンクをつけ、抱き合わせ販売をしたことを指摘され、コクミンドラッグは、公式サイトでも「お知らせ」として説明しています。

 

公正取引委員会では、「相手方に対し、不当に商品又は役務の供給に併せて他の商品又は役務を自己又は自己の指定する事業者から購入させ、その他自己又は自己の指定する事業者と取引をするように強制すること。」を「不公正な取引方法」にあたると指定しています。
「抱合せ販売」は、まさに「相手方に対し、不当に、商品の供給に併せて他の商品を自己から購入させる」行為に該当する可能性があります。

抱合せ販売が行われると、買い手は、本来購入する必要のない商品を仕方なく購入しなければならなくなるため、適正かつ自由な商品選択ができなくなる可能性があります。
ですから、事業者の公正健全な競争が阻害されるおそれがあるので禁止の必要があるとされているのです。(企業法務コラム 抱き合わせ販売と独占禁止法より引用)

 

ツイッターで実際にマスクと化粧品などが、抱き合わせ販売された映像が上がっていましたが、確固たる信ぴょう性がないため、引用として用いません。

発端は、会議でマスクをお買い求めのお客様に、早期治療のために栄養ドリンクをあわせてお勧めしようという流れで、地区責任者が、拡大解釈して、抱き合わせを各店舗に提案したことが発端です。

 

地区責任者といえば、エリア長、ブロック長で、おそらく店長経験などが豊富で、役職者としてはかなり責任が重い役割なので、間違ったでは済まされないと考えています。

また、本部も「具体的に指示をしていたという事実を把握しておりません」という濁し気味な回答です。


抱き合わせについては、店頭でマスクに化粧品や栄養ドリンクの段ボール箱を括り付けて販売している画像を見ました。一方で、文春オンラインでは、「栄養ドリンクを買ったら売る」という、まさに「相手方に対し、不当に、商品の供給に併せて他の商品を自己から購入させる」行為に該当する可能性があります。

さらに、抱き合わせた化粧品や栄養ドリンクが、店内でも利益率の高いものが厳選されているとしたら、周囲のドラッグストアに対して、公正な競争ができているとは考えにくいです。

私は、法律に詳しくはないので、コクミンドラッグの抱き合わせ販売が、違法であるかを断定する立場ではないですが、マスクを単品かつ適正価格での販売に携わっている立場からすると、逸脱した行為だと感じざるを得ません。

 

また、「外国人だけピンポイントに抱き合わせ販売をしたのでは?」という疑惑もありますが、写真や、文面を見る限り、日本人も含めて、セット販売をしていた可能性が高いです。

というのも、近年は中国人、韓国人、日本人の特に女性客などはメイクが似通っているので、一目で判断することが困難です。私も接客で日本人に対して、英語を使ったり、中国人に日本語で話すことがよくあります。

 

そのため、外国人をピンポイントで抱き合わせ販売を勧めるということは、現実的に難しいと考えています。

 

コロナウイルスによるマスクショックについて 買い占め、転売、怒鳴る 一部の客のモラル低下について

今回の騒動でツイッターのタイムラインを眺めていましたが、コクミンドラッグに対しての批判意見が多い一方で、「中国人の買い占めの対処もしなければならない」「転売も問題として取り上げるべき」という意見が見られました。

 

転売は、法律的にとりしまることが難しいです。販売者と購入者がいくら高騰したマスクでも同意すれば、契約は成立してしまいます。これは、1人のドラッグストア店員としての倫理観を述べると、転売されることで、本来マスクを必要とされるお客様にわたらないので、控えていただきたいと願っています。


中国人の買い占めに対しては、ドラッグストア店舗ごとで

  • 朝と夕方にわけてマスクを販売する
  • カウンターの奥にマスクを置き、1人1つと個数限定して販売している

難しい点は、個数限定したとしても外国人観光客は、家族や友人を連れてたくさん購入することが多いです。

個数制限のルールを知らず、1つ購入すると時間をおいて、もう1度購入を試みるお客様が多いのが、現実です。そのため、個数制限は買い占めに対して、抑止力として、あまり機能していません。

また、中国人観光客のみならず、日本人のお客様でも列を形成せず、開店直後に早足で歩いたり、大声で怒鳴って、かきわけてマスクを掴むなど、百貨店の福袋のようなパニックが形成されていました。

これが場所の広く、警備員を置いている百貨店なら、問題がありませんが、場所がせまく、整理券や整列の概念がないドラッグストアだと、怪我の原因になり、大変危険です。

また、カウンターの前で「マスクを置いておくことが仕事じゃないのか!!」とややきつめに怒鳴られたことがあります・・・いやいや発注かけてますし、到着したところで一瞬で売れますから・・・

このように、国籍関係なく、一部のお客様のモラルも今回のコロナウイルスによるマスクショックで、失われているというのが、ドラッグストア店員としての視点です。

もちろん、あくまで一部のお客様に限った話で、多くのお客様は、ルールを守り、こちらが品切れとしか答えられない状況でも「こんな状況ですから仕方ないですね」「あなたたちも苦労しているでしょう」とねぎらってくださる方も多いです。

 

コクミンドラッグはどのようにマスクを販売すべきだったのか?

今回のコクミンドラッグの抱き合わせ販売は、コクミンドラッグだけの問題として解決されることが一番望ましいです。ほかの店舗で同様のことが起こらないことを祈ります。

コクミンドラッグの検索1ページ目に、今回の抱き合わせのトップニュースなどが複数掲載されており、コクミンドラッグの関係者の方すべてに影響を及ぼしかねない事態であることを、懸念しています。

コクミンドラッグは、歴史がありながら、ポイントカードに対応していたり、使い込むことでランクアップシステムが用意されていたり、専用アプリもあったり、現代に沿った戦略をとっています。

ドラッグストア店員として、気になったのは「早期治療のために栄養ドリンクをすすめる」という文面で、栄養ドリンクはカフェインを含むものが多く、風邪薬との併用を控えたり、高齢者やカフェインの影響を受けやすい人は、夕方以降の服用を控えるように注意喚起もできているかどうかです。

(近年では、ノンカフェインをうたった栄養ドリンクに一定の需要が見られます)

過剰な抱き合わせ販売として問題になりましたが、個数制限をしながら、マスクに免疫力をあげるビタミンCのサンプルだったり、栄養ドリンクのサンプルを渡して、すすめられる接客ができれば、おそらく信頼も上がり、リピーターも獲得できたチャンスだったのに・・・と感じます。

また、中国人観光客に関しては、中学生レベルの英単語にジェスチャーをあわせることで、しっかりコミュニケーションが取れますし、気さくにこちらの対応にリアクションしてくださるお客様も多く、励みになることもよくあります。

噂や価格に非常に敏感なのも、中国人観光客の特徴なので、外国人だからと言って杜撰な接客であったり、すすめる商品に手を抜いてしまうと、将来的に店の売り上げは落ちてしまうでしょう。

 

実際、化粧品やインバウンド需要によって、街の中心地でも利益をあげられているドラッグストアが多いのが、現状です。

コクミンドラッグの行いについては、批判を受けても仕方のない内容でありますが、自分もドラッグストア店員として、真摯に受け止めて、接客や対応、マスクやジェル以外にお勧めできる商品を模索するための勉強をしていくべきだと感じました。