キングダムハーツⅢ 最新作だがソフトもDLで半額以下で買える大人気シリーズの 感想・レビュー

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ナンバリングタイトルでは前作にあたる「キングダムハーツⅡ」からおよそ13年以上の歳月をかけて、発売された

キングダムハーツⅢ

アンリアルエンジン4をふんだんに使用した、リッチなゲームグラフィックと、ゲーム初心者から上級者まで楽しめるシステムと、キングダムハーツのみならず、据え置きゲームから離れていた層も取り込もうとした作品を今回はレビューしてみます。

(東京ゲームショウを受けて、ダウンロード版も50%オフです)

 

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アクション ワンボタンで完結するアトラクション性の高いシンプルな内容

キングダムハーツ2からフォームチェンジが削除されましたが(フォームチェンジという名前は残っているが、基本システムはなくなっている)、主人公ソラの主要武器のキーブレードの仕様が変化しました。

 

敵を攻撃し続けるとゲージがたまり、キーブレードの見た目と性能、攻撃範囲やコンボの内容もがらりと変わるようになります。

旗になったり、銃になったり、ドリルになったり。

同じキーブレードを使用しているにも関わらず、攻撃バリエーションが非常に豊かであり、見た目も攻撃力も飛躍的にアップします。

また、キーブレードによっては、さらに攻撃をし続けることでまた武器の見た目が変わったり、フィニッシュ技の内容が変わります。

 

明確に攻撃を継続することに意味と気持ちよさが備わっています。

 

この戦闘システムの素晴らしい点は、魔法などをあまり意識せずとも、〇と△をガシガシ押し込むだけで、バリエーション豊かな戦闘を自分が自由に操って楽しんでいるように錯覚できる点です。

キーブレードによっては、魔法もかねた遠距離攻撃に秀でた武器もあるため、カーソルを魔法に移動させたり、ショートカットでいろいろ登録させたり(最低ケアルぐらいは登録したいもの)することは、必須条件ではなく

覚えれば、覚えるほど戦闘が有利になるボーナス要素になっています。

 

またキーブレードはあらかじめ、3つを登録することでき、戦闘中にリアルタイムで入れ替えることも可能。それぞれのキーブレードを強化させることができます。

 

ピンチになった場合の救済措置などもあります。

さらに、アトラクションフローという実際にディズニーランドで楽しめるアトラクションを戦闘に組み込んでいます。

序盤は、戦闘の流れを断ち切ってしまい、あまり使用する機会もありませんが、ダメージを抑え、大多数の敵を一層する必要のある終盤ではかなり活躍します。

 

ねらって打ったり、とにかくボタンを連打したり、タイミングよく押したりとアクションゲームの様々な要素を詰め込んだないようとなっています

このアトラクションフローもワンボタンでほぼ完結してしまう設計が素晴らしいです。

グミシップ 箱庭要素になったが、目的地にいくだけでも成立するざっくばらんさ

グミシップは従来と異なり、箱庭形式で好きなように敵と戦闘したりして、素材を集めたりレベルアップができるようになりました。

ワールド間を自由に冒険するキングダムハーツのコンセプトに合致しており、ワールドに差し掛かる前に対峙する巨大ボスはその迫力と素晴らしいBGMが相まって、キングダムハーツのドラマティックな展開をさらに盛り上げます。

 

STGが得意なプレイヤーならあまり強化を意識せずとも攻略は簡単です。

 

探索強いられていることもなく、こちらも戦闘と同様に極めようと思ったら、かなり時間をかけられるが、面倒なら最低限のことだけわかればいい。

という割り切った調整になっています。

 

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ワールドの作りこみと2時間に凝縮された遊びの幅広さ

キングダムハーツⅢは、最新機を駆使した、グラフィックや世界観が素晴らしいです。

 

本作よりも優れたグラフィックを見せている作品は多く存在するものの、ディズニー、ピクサー映画の再現度を考えると、グラフィックに触れた感動の高さは、海外のAAAタイトルに引けをとりません。

(ラプンツェルは再現だけでなく現行のグラフィック技術でさらにクオリティの高い3D世界をみせてくれます)

(オープンワールドゲームではよく実装されている「自撮り」もちゃんとあります。特に本作との相性は格別)

(アニメや3Dグラフィックの再現だけでなく、パイレーツオブカリビアンでは、実際の俳優のモデリングや、写実的な風景などPS4のマシンパワーをまざまざとみせつけてくれます)

 

ただの風景にとどまらず、それぞれのワールドは従来のシリーズのようにディズニーキャラと共闘したり、ロボにのって戦う、壁をよじ登って塔を目指す、町中をパルクールのように駆け回る

 

などの「遊びのコンセプト」が区別化されており、まさに小さな箱庭を存分に遊びまわるというゲームならではのアプローチと面白さに詰まった作品といえるでしょう。

(トイストーリーの世界では、大型ロボットに搭乗して、圧倒的な攻撃力で敵ロボットを粉砕していきます。作品の世界観を守りながら、爽快なアクションプレイが多いです)

他のゲームなら、寄り道をして遊ぶような小粒なミニゲームも違和感なく組み込んでおり、1ワールドあたり2~3時間ほどのプレイになりますが、いろんな種類のゲームをおなか一杯楽しんだという満足感が得られます。

 

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不便さが目立つ旧世代機の作品のような設計

キングダムハーツⅢには素晴らしいポイントが多数存在するものの、細かい不満点がいくつか存在することも事実です。

プレイしていて最新のゲームを遊んでいるというよりは、PS2後期~PS3初期のアクションRPGを遊んでいるという手触りでした。

セーブは自動でセーブしてくれるポイントがあるもののわかりづらく、手動セーブできるポイントが少し遠いです。

 

マップもいちいち宝箱から取得する(最初からついていない)、ミニマップ上では次に進むべき目的地の表示がされません。

 

これは、冒険する楽しみを損なわないという狙いがあるかもしれませんが、どちらも選択できるようにしてほしかったですね。

 

間延びするストーリーの長さとプレイとのバランスの悪さ

次にムービーが非常に間延びしています。このあたりもPS2後期の作品にありがちなイメージです。

ソラの話は最終作なので、ボリューミーなムービーになることは予想されていましたが、5分プレイして5分ムービーという間の悪さです。

クリア時間は26時間ほどでしたが、そのうちの3時間以上はムービーに費やしたかもしれません。

 

特にディズニーパートが終了して、オリジナルストーリーが展開される終盤は、キングダムハーツへの愛着がなければ、プレイパートが非常に少なく、一本道でひたすら長いムービーという流れで、さすがに退屈してしまいます。

外伝含めて、様々なシリーズが展開されており、ストーリーも意図的に複雑にされています。

 

キャラの相関図を追うと、とたんに複雑になってしまいます。そのあたりは「別に雰囲気だけ場追えばいい」という割り切りが必要になってきますね。

(キャラにまでこのようなセリフをいわせてしまう始末・・・)

また、ソラの物語はいったん終幕し、分かれていた仲間も終結はしますが、新しい組織が誕生したり、謎はうまれることになるので、物語をすべて把握したうえで、気持ちよく終えたいという人には不向きな作品です。

光と闇の戦いがどうやらあって、ゼアノートってやつの世界をリセットするという野望を阻止するために、光の戦士をあつめて、闇の戦士と戦う。

そう割り切って、プレイした方が面白いですね。

 

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総評 割り切るか、深く追求するかで評価が分かれる作品

ストーリー、戦闘、そしてサブイベントも割り切って楽しむこともできれば、奥深く迫っていくこともできる。

 

キングダムハーツⅢはなかなか懐の深いゲームです。

 

クリアするだけなら前述のように26時間程度でクリア可能です。

特にディズニーパートは、各作品の再現度だけでなく、その後を追ったり、間のストーリーをオリジナル展開されていたりと、非常に完成度の高いものばかりです。

 

これだけでも遊ぶ価値はあります。

プレイフィールも、既存のアイデアを詰め込んでおり、厄介なシステムだったり、斬新すぎてついていけないということはなく、古き良き懐かしいゲーム体験ができます。

冬にはリマインドという有料DLCでさらにストーリーの謎に迫れるみたいです。