今回は、仙台で起きた期間雇用社員に対するパワハラです。
全容を引用してみました
女性は今年3月、郵便局の期間雇用社員として採用された。健康診断の結果を巡り、郵便局側が勝手に医療機関に開示を迫ったことが発端となり上司との関係が悪化。ことあるごとに厳しい言葉を浴びせられたという。
「せっかく雇用して、それなりにこっちだってコストかかってるんだから」。女性の録音記録には上司のこんな言葉が残る。
明確な説明もなく休日希望の変更を求められたり、家庭の事情による早退の希望を却下されたりしたこともあった。
女性は4月末、パワハラを理由に退職届を上司に提出。「そんなもの受け取れるか」と怒鳴られ、協議の末「退職願」とすることで受理された。5月中旬には、適応障害とストレス性胃炎と診断された。
会社の人事部門に相談し、社内調査も行われた。退職直前の5月末、結果を知るため担当者に電話すると驚きの言葉が返ってきた。
「既に人事部門の手は離れたので、こちらに聞かれても困る。後は上司と直接やりとりしてほしい」
問題を一つ一つ吟味してみましょう
今回は、もともと郵便局の内務で働いていた人間の感想です。関連記事は下記に記載しているので、関心がございましたら、参考にしてみてください。
健康診断の結果を医療機関に開示を迫ったこと
これは、経緯がよくわかりませんね。おそらく郵便局の健康診断は、郵便局内で行われ、結果などは後日本人に届けられますが、一部は会社にも情報提供はされるものと思われます。
僕が現在勤めている会社も、結果を後日本部へ郵送していますし。
上司との録音記録が部分的にしかわからない以上、判断が難しい。
ここでいう上司が、部長か課長か課長代理なのか不透明・・・
家庭の事情による早退の希望を却下されたりしたこともあった
これは、ないわけではないですが、どのタイミングで、本人が申告していたのか、会社側がどのようなテンションで却下したのか、これがすべてです。
ただでさえ、上司との関係が悪化していると雇用側が感じているのですが、些細なことでも不当で、不快感を覚えるということはあります。
ただ、近年、郵便局も他の企業にならってコンプライアンス遵守は特に神経質になっているので、雇用時間や雇用側のプライベートに対しての尊重は、徹底しなければなりませんね。
4月末から退職届をだし、退職願とされて、5月末まで、つらい職場だったのに残ったのは、すごいというか・・・
いっても期間雇用社員の待遇なので、もう少しスパっとやめてもよかったのでは?と思いましたね。
おそらく、上司というより周りの同僚に迷惑をかけたくないって心情が働いたのでしょう。
僕の同僚にも周りのシフトを気にして、年休を全くとってない人が多かったですね。思えばあれは権利で主張しなければならないものなのに・・・
5月中旬に「適応障害」の診断までされているのですから、医者に頼んで診断書をかいてもらって、提示して長期休暇を経て、やめるって人が多いんですよね。
この期間雇用社員も気の毒ではありますが、もう少し自分を守ることに徹底されてもよかったのでは?と感じます。
そういう人たちの中には、「会社を訴える」と断言する人もいますけど、ほとんどがその後どうなったかわかりません。
ちなみに、僕も退職願か届どっちが正しいかわかりませんが、書きました。
一身上の都合で・・・と書いたら「詳しい理由は書いてほしい」と部長に言われましたね。
うーん、今はそれが当たり前なんですかね。本当に理由を書きたくない人だっているでしょうに。
人事部の対応について
会社の人事部門に相談し、社内調査も行われた。退職直前の5月末、結果を知るため担当者に電話すると驚きの言葉が返ってきた。
「既に人事部門の手は離れたので、こちらに聞かれても困る。後は上司と直接やりとりしてほしい」
これに対しては、アナウンスがされていたかわかりませんが、郵便局の中にコンプライアンスを担当する社員が設置されていたり、外部への連絡などもアナウンスされている・・・と思うのですが。
仮にそれを怠っていたら、企業としては責任重大です。
逆に、行っていたとすれば、社内の人事部というぼやけた対象ではなく、しかるべき相談窓口を選定しなければなりません。
そうはいっても、問題の原因である上司と期間雇用社員のパワーバランスを知っているにも関わらず「本人同士で解決しろ」というのは、いくら退職が決まっていてる相手に言うとしても、社会人としてはあるまじき失言だなぁと思いますね。
郵便局って社員数が多いので、精神的に問題抱えている人も多いんですよね。悪い意味でひたすら自分を肯定している人も多い・・・
だから、実は僕も自己防衛のためにボイスレコーダーを持参していたんですよね。意外と持っているだけでも精神的に安静になれます。
(最近は、このようにペンタイプの一目でそれとわからないものが主流になっています。自分の身を守れるのは自分だけです)
社員と期間雇用には、立場的な溝がどうしてもありますよ。
あと、上司がいった「せっかく雇用して、それなりにこっちだってコストかかってるんだから」というのは、間違っちゃいないですけど
郵便局というシステムが多くの期間雇用の奉公になって成り立っているという前提が抜けています。
社員とバイトが併用されている会社というのは、バイトという肉体、単純労働をまわす存在がいないと成立しません。
それを理解して、バイトをひたすらほめたり、細かくねぎらう社員に対して、バイトは報いようと頑張り、より社員側のポジションが固まっていきます。
ちなみに、僕にひたすら、感情だけで吠えてきた上司に対しては
「バ○だな~こいつ~。表向きだけでもほめてりゃこっちも懸命に働くのに・・・」と心の中で、毒づいていました。
人って、理性的に叱られるとショックを受けますが、感情だけで罵倒されても、あんまり堪えないんですよね。
郵便局に限らず、自分が社会で働くということは組織と交渉するわけなので、自分を全力で守る情報武装や冷静さを常に持たなければ、傷を広げやすいです。