まだ興奮冷めやらぬ
平本蓮VS朝倉未来の一戦。衝撃的な幕引きとなったのだが、当然この結果について、シバターさんはじめ、多くの業界関係者、芸能人からもコメントが
特に気になったが、キングコングのカジサックに対する平本氏のコメント。
今回はそこを掘り下げていく。
試合に対する感想はこちらから
カジサックさんのツイートの内容
やはり全てはメイウェザー戦なのか…
どの世界でも世代交代はあるけど…
朝倉未来選手がどういう答えを出すかはわからないけど、全力で「ありがとう」を伝えたい。
平本蓮選手
この大一番で素晴らしい結果。おめでとうございます!!
格闘技は残酷。
興奮をありがとうございました!#超RIZIN3
— カジサック (@kajisac_onashas) July 28, 2024
それに対して平本選手が反応したのがこちら
芸人腐れが黙ってろよカスが
朝倉未来は最高だったよ https://t.co/qlscbkW9RJ— 平本蓮 REN HIRAMOTO (@renhiramotoXX) July 31, 2024
なかなかの強烈なカウンターです。一見してカジサックさんのいわれたことは強烈なディスではないのですが、ある種、朝倉選手に対するこのような同情が、本人に対する一番の侮辱になりかねないということです。
さらに、朝倉選手は弱くなったといってしまうと、その弱くなった朝倉選手を倒した平本選手を貶める発言になってしまいます。
他方で指摘されている点として、メイウェザー戦のKOもあるかもしれませんが、ブレイキングダウンなどの他事業との両立が厳しいという点。
ライジンの知名度がかなり高くなり、多くの若手選手が参入したことで、格闘技一本でやらなければ対応が難しいという問題。
さらに、一番は朝倉選手のメンタリティともいわれています。技術や戦い方というのは、年齢を重ねると逆に磨かれていくのですが、戦うことに対するメンタルというのは、年齢関係なく衰える可能性があります。
素人目に見ても、アウトサイダーやライジンに挑戦したばかりの若かりし頃の朝倉選手の顔は、かなりギラついて見えていました。
ただ、平本選手は、試合後に朝倉選手とむきあったときに怖さや威圧感を感じていたそうなので、メンタルが弱まったと断言するのもあまりよくないかもしれませんね。
朝倉未来選手 顎スイッチに対する見解
上の桜井マッハ速人氏の解説が詳しいのですが、顎スイッチという一度強烈なダウンを受けることで、身体が反応して、以降は弱いダメージであっても脳が反応してダウンしてしまうという状況のようです。
打たれ強い、無敵といわれた格闘家が、1つの強烈なダウンと敗北から、何かがkずれるように連敗するというのは、こういうことが関係するかもしれません。
ただ、別の見解として、昨日の試合で、平本選手から強烈な左カウンターを受けながら、もう一度即座に朝倉氏は立て直しており、完全な一撃ダウン、失神KOではなかったため、朝倉氏は十分打たれ強いという評価する声もあります。
確かに、トップ同士のライジンの試合で、あれだけ強烈なカウンターを食らったら、のけぞって、相手に馬乗りにされてラッシュをかけられてKOというのはよく目にします。
ここで、一度踏ん張ってまた体制を立て直した朝倉選手のこの試合にかけた想いも素晴らしいですし、一方で、優勢になっても冷静になってまた戦略を立て直した平本選手はクレバーな選手だなと感じました。
シバター氏による 果たして、朝倉兄弟がいなくても格闘技は盛り上がったのかという問題
シバター氏は、今回の超ライジン3を活用して、久保選手に勝利した自分をアピールしつつ、朝倉選手を強烈にディスることで再生数を重ねています。
良くも悪くもそれがシバター氏のスタイルなのです。
あえて今回の動画もネタが含まれておりますが、あえてマジレスすると
朝倉未来がいなくても、堀口恭司、平良達郎がいるから、格闘技ブームは時間の問題だった…というのはちょっと違うと思います。
少なくとも4万人の観衆を集めるだけの力が、朝倉以外にいたかどうかです。
いまどのスポーツも分析や、トレーニング論が発展しているので、昔の同じ競技にくらべて、ダイナミックでスリリングな映像が見られます。ハーフパイプなどは最たる例かもしれません。
それでも、見られるスポーツ、見られないスポーツは確かに存在します。一番は知名度。
例えば、総合格闘技が最も国内で勢いをもっていたのは、フジテレビでプライドが生中継されていた時代だったと思いますし
F1なども深夜に決勝が中継されていた時代は、学校で友達と話していましたが、今は昔見ていた友達に話題を振ってもあまり反応がありません。
サッカーは確かに人気もあるし、サブスク加入者も多いですが、一試合まるごとみているよという人よりも、youtubeのハイライトを見ている人がほとんどだと思います。
ブレイキングダウンは、素人ばかりを集めて、格闘技へのリスペクトがないといわれていますが、競技をファスト化し、素人同士のガヤだけでもエンターテイメントとして成立させているという点は、見逃せないですし。
第2のアウトサイダーのように、朝倉兄弟を生み出せる可能性はあるわけです。
そのスポーツが発展するかどうかは、競技人口と、どれだけお金が稼げるのか?という点は無視できない存在です。
これは朝倉兄弟だけの影響ではないものの、youtubeを活用して、元プロ選手のみならず、現役選手、チャンピオン経験者による試合の分析などが無料で見られる素晴らしい時代になりました。
1つの決着に対して、どのような駆け引きがあったのか、なぜ勝利したほうが強かったのか?それがロジカルに語られるようになりました。
シバター氏の求めるような、本当に格闘技にふれて、格闘技を愛して、格闘技の歴史や文脈を抑える人は少ないかもしれませんが
過去の試合をみれて、過去の試合に対する分析を知ることができて、素人であっても少ない時間で、格闘技の面白さに触れられるそういう環境になったと思います。
朝倉兄弟がそのすべての発起人とは言いませんが、朝倉氏を動画でとりあげて、再生数やチャンネル数が向上して、認知度が高まる考察系のyoutuberは増えているので、影響は大きいと思われます。