私は全くプロレスを見ないのだが、アベマの猛プッシュにおされて、1年に1度のWWEの祭典「レッスルマニア」を課金してみた。
一昔前は、わざわざ高額なDVDを買ってみる必要があったが、現代はPPVで1000円ぐらいで見られるからすごい。
比べるものではないが、ライジンよりかなり安い…
イヨ・スカイ 日本人初防衛という快挙を成し遂げる
2日目のオープンニングは、日本人神奈川出身の、紫電(しらい)イオこと、イヨ・スカイがレッスルマニアの王者として、防衛線に望む
対戦相手は、オーストラリア出身の前王者のリア・リプリー、アメリカのビアンカ・ベレアーとの3WAY形式の防衛線だった。
世界王者としての防衛線で、見事に防衛に成功した。
3WAY形式はあまり見たことがなかったのだが、あまりにも激しく、ダイナミックな試合で驚嘆した。
イヨがビアンカに技をかけようとするが、失敗して、その先にいたリアに対して攻撃したり。
リアとビアンカがもみ合っている隙に、ロープに上って、得意のムーンサルトをお見舞いしたりしていた。
見どころも多く、特にリアの鍛え抜かれ、かつ恵まれた体格を活かした、長い脚を突き出したカウンターは、あまりにもいたそうで、画面越しからも顔をゆがめてしまった。
レッスルマニアというのは、レスラーと観客の一体感も見どころであり、もともとはヒール的なイヨだったが、活躍とともに自然とベビーフェイスとして認められていった。
あれだけの歓声を日本人が、アメリカという舞台で受けるというのは素晴らしいことで、これはまさに大谷翔平に匹敵するだけの感動としか言いようがない。
今後のイヨ・スカイへの動向にも注目。
これだけ展開が早くすさまじい試合が、たった14分だったということも驚き。満足度が非常に高いマッチでした。
メイン コーディ・ローデスVSジョン・シナ メインらしからぬ結末だったが、誰が予想できただろうか?
今回のレッスルマニアのメインを務めたのは、ベビーフェイスの代表のコーディ・ローデスと、長年WWEの看板を背負い、圧倒的な子供人気を受けたジョン・シナがロック(ドウェイン・ジョンソン)の命令でヒール転向して戦うという一戦でした。
コーディ・ローデスは風貌がまさにミスターアメリカンという顔つきをしており、ここ数年のWWEの顔といわれていました。偉大なプロレスラーの父を持ちながら、新日本プロレスリングでも活動してた過去を持つ苦労人。
一方で、ジョン・シナは子供人気のためにずっとWWEのベビーフェイスとして活躍しながらも、ある意味、ごり押しといえる彼の人気に対して、不満を露わにする古参のファンから常にブーイングを受け続けました。
試合前には、そんな苦悩を漏らすというシーンも見えました。
試合内容はというと、結果だけを言うと、ヒール転向したシナによるチャンピオンベルトの殴打で倒れたローデスをピンフォールして勝利。
試合中にはリング隅の金具の保護シートをはずして、直接金具をコーディの頭に打ち付けるなどのシーンもありました。
勝利に至るまでの内容も、シナのほうが得意のAAやSTFといった必殺技をコーディに何度もあてていたので、試合内容もシナの方がよかったかと。
ちなみに、ヒール転向した後のヨーロッパのイベントで、シナは異常なまでのブーイングを受けていましたが、実際に本国アメリカでは、シナの応援もあれば、コーディへのブーイングもありました。
実際に、コーディにたまっていたファンのうっ憤というのもあったのでしょう。
また、シナが16度の世界王座獲得や、長年WWEを支え続けたことによるリスペクト、そして彼は慈善家としての一面が広く知れ渡っており、彼が最後にやりたかったヒール転向を心の底から応援しているファンもいたんだろうなというシーンも見られました。
正直、プロレスとしてみれば地味な決着ですが、これを想定できた人はどれだけいたのか。
引導を渡す形でコーディが勝利したり、逆にシナが昔のベビーフェイスに戻って正々堂々戦って勝利ぐらいは予想していましたが、このような結果になることは予想できなかったです。
WWEについては、あまり知りませんが、団体の因縁や人間関係のドラマを掘り下げていくとかなり楽しめるのだな~と思いながら、見ていました。