今回はHUNTER×HUNTER最新話
交渉②で語られた、モレナの特質系と特質系能力者のクラピカの絶対時間(エンペラータイム)の違いについて個人的にまとめました。
他の考察動画をみたりして、しっくりきた理論も混ざっています。
HUNTER×HUNTER 最新 モレナによって明かされた特質系のメリットについて
モレナがボークセンに話した特質系の情報について
「実践的制約がない」
「複数の系統をミックスさせなければ発現できない高難易度能力に挑戦できる」
これが大きなメリットと話しています。
これをクラピカが緋の目発現時に開花する絶対時間のすべての念系統を100%の威力と精度で引き出せるというものと混同してしまう場合があります。
まず前提として、特質系であっても本来極められる各系統の上限値は決まっています。
そのため、モレナは特質系あるあるとして、特質系と知らず1つの念系統を極めてしまって融通が利かくなるなるケースがあるとボークセンに話しました。
また、複数系統の技に挑戦可能といっているだけであり、確実にマスターできるわけではなく、能力者の念のセンスや戦闘力がかなり関係してくると思います。
特質系とエンペラータイムの違いについて カストロならこうなる
序盤の天空闘技場によって、惜しくもヒソカに命を奪われたカストロを例に挙げます。
彼は純粋な強化系であり、強化系を極めつつも、ヒソカを倒すために苦手である具現化系の分身(ダブル)を習得しました。
連載当初は具現化系といわれていましたが、分身であっても戦闘能力があってヒソカの腕を切断できるほどの強さを出しているわけで、放出や変化の能力もハイブリットされているのではないかといわれています。
しかし、この分身にも弱点があり
純粋な強化系のカストロは自分の念人生をかけて、苦手な具現化系の能力を体得。そのためもうカストロは新しい能力を得られるだけのメモリがなくなりました。(制約と誓約で追加できそうですが)
さらに、カストロの分身は、カストロが平常時で集中を高められるときと、出せたとしても傷一つないきれいなカストロの状態に限定されます。
この弱点を知らなかったことが敗因で、ヒソカによって命を奪われました。
カストロがエンペラータイムを使えた場合
カストロが全系統を100%の精度で引き出せた場合
まずカストロの分身の引き出す精度や、カストロが顎にパンチをクリーンヒットさせられても出せる可能性があります。
また、操作、放出も極まるため、分身の攻撃力が本体と同じ、場合によっては本体以上に引き出される場合もあります。
最大のメリットとして、クラピカ同様に少ない修行時間で、虎咬拳(強化系)と分身(具現化系)の最高精度で戦いに臨めます。
カストロが特質系だった場合
カストロが特質系だった場合、まず天空闘技場時点ならすでに強化系を選択して極めてしまったので、分身を習得するための時間と、精度の悪さが反映されており
結局ヒソカ戦と同じ末路を迎えます。
次に念習得時に特質系であるとわかった場合
能力のステータス振りが自由にできるため
虎咬拳を相手を〇せる程度の強さにとどめ
分身の精度をよりあげて、コンビネーションを高める。分身の守備力をあげて、命をまもるほうこうに強める
という戦い方の幅を広げることができます。
また複数の系統をミックスすることが比較的求められる守護念獣(高難易度)を会得することもできそうです。
ネテロレベルではないまでも、後ろに念獣を出してカストロの動きに連動して、中距離から相手を制することも可能になります。
以上がカストロを例に出すとわかりやすい特質系とエンペラータイムの違いです。
特質系を選ぶと、通常の系統では時間のかかる習得や、そもそも不可能なものに挑戦できるという意味が分かったと思います。
特質系でもたどり着けない? ネテロとゲンスルーのケース
では特質系は最強なのか?そうではないからHUNTER×HUNTERは面白く、念能力は奥が深いのです。
例外のケースを挙げてみます
ネテロ
ネテロの百式観音は、すべての念系統を複合したような能力であり、ネテロは強化系でありながら、守護念獣の極致のような芸当をしています。
これはネテロの途方もない修行の成果であり、あえて非効率な道を究めた末に習得したものになります。
ネテロは意識していませんが、この膨大な修練の成果が「制約と誓約」として機能した結果、百式観音に昇華されたのでしょう。
もしかしたら、もともとは「一定の作法を経て百式観音を出す」という条件だったのでしょうが、それが光速レベルに早くなったということかもしれません。
ゲンスルー
ゲンスルーが特質系だった場合、複数に爆弾を設置して、爆発させるカウントダウンは、修得自体は可能であるものの
〇傷力の上昇などは制約と誓約を決めないと生まれないと思われます。
ゲンスルーは具現化と変化をバランスよく修得しており、カウントダウンは放出系の能力までも必要とします
そのためジョイント(相互補助)としてサブとバラがいて、成り立つ能力になります。
特質系だからなんでもできるわけではなく
複合能力を発動しやすいが、能力の威力であったり、結果を望むのであれば、相応のリスクを必要とするというのは念の基本です。
モレナがボークセンに伏せている特質系のデメリットについて
モレナがボークセンに伏せている特質系のデメリット
それは何でもできるがゆえに、能力として一線級を保つためには相応の制約と誓約が必要であるということ。
モレナの狙いは交渉ゲームを通して、サイキンオセンの発動条件を満たし、ボークセン側からすすんで協力しようとすること。
クラピカやクロロを見ればわかりますが、なんでもできる能力であることが逆に、自分の命をかけたり、複雑すぎる制約を決めなければ発動できなくなるという枷になってしまっています。
これが個人的に考える特質系のデメリットです。
そのため、特質系の純粋な強さならキメラアントのネフェルピトーが一番、自分の欲しい能力を瞬時に使って、ほぼデメリットなしになっています。
ボークセンがモレナ信者になって、「私はモレナのために命を懸けて王位継承戦を終わらせます、ツェリードニヒを討ちます」という覚悟を見せたら…
とんでもない特質系能力者の完成で、モレナはそういう結果すらも望んでいると考えています。