HUNTER×HUNTER407話でさらに重要なポジションにいるエイ・イ一家のボスであるモレナ・プルードについて追加で考察していきます。
ネットやSNSで語られた予想を踏まえての記事になります。
前提として、407話「交渉」のネタバレ考察を読んでいただけると理解が深まると思います。
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王位継承戦における正室について なぜ王位継承戦は正室優位なのか?
王位継承戦、つまり王になる資格としての条件はナスビー・ホイコーロの子供が絶対条件だと思われていましたが、重要なのはナスビーの子供ではなく、ナスビーの「正室」の子供であるという点が資格条件なのです。
この理由に関しては、おいおい語られる可能性はあるものの
- カキン王国の正室は絶対的な権力を古来から持っている風習があった
- 正室の子供であることは絶対だが、ナスビー(王)の子供であるかを判別する絶対的な方法がHUNTER×HUNTERの世界にもない
カキン王国は絶対的な王国制度、マフィアシステム、身分制度という旧来の制度を継続させつつも、現代にアップデートしている合理性のある国家であるため、おそらく2番が有力だと思われます。
某人気アイドルだった男性の子供をDNA鑑定したら実は一致しなかったという、かなり衝撃のニュースが以前報道されていましたが、ナスビーからみて、正室の子供が完全に自分の子供であるかを判別する方法がないのです。
ナスビーの発言から、王たる資格というのは血筋以上に能力や、交渉力といった生まれではなく育ちの性質が重要という本心がうかがえます。
王位継承戦を覆す15番目の子供の存在
こちらもHUNTER×HUNTER考察界隈で有名なのですが
ナスビーは王位継承戦で14人の子供をつぶしあい、本命となる15番目の子供に王位を継承させようとしているのではないか?
という考察が立っています。
根拠は2つのシーンにあって
1つは、モモゼが命を奪われて、モモゼの身体がおさめられたカプセルが14個ある点。
14人の王子で王位継承戦をさせるのであれば、カプセルを丁度14個にする必要はないのでは?という考察です。
ただ、この14人目は前王子のナスビーではないか?ナスビーも王位継承戦の一部として参加させられているから、最後はナスビーが入るのでは?という見方もされています。
また、この14のカプセルに〇体がすべてはいったという条件を満たせば、新しい王子とカキン王国に絶大な力をもたらすのでは?と考察されています。
2つ目は、満を持して登場し、ハルケンブルクにベンジャミンの情報を流し、ハルケンブルクの意志を受けたウンマの登場シーン。
ウンマの後ろには、ベビールームがあるのでは?という描写が記載されています。
これがウンマの子供なのかは不明ですが、この赤ん坊が王位継承戦に参加するのであれば、これが大本命な可能性があります。
全く同じではないですが
仙水忍の「俺たち7人で穴を掘る」、レイザーと14人の悪魔…
彼らの取り巻きは実は数に入っておらず、本人の能力や特性だけで複数人存在し本人だけで決着をつける。
つまり、王位継承戦は初めから、ナスビーとウンマの本命の子供?に勝たせるための出来レースでした…というオチもありそうですね。
モレナ・プルードは本当に二線者なのか?
ネットのHUNTER×HUNTER考察動画でのあるコメントでなるほどなとおもった内容です。
前提知識として二線者は、王と愛人の間に生まれた婚外子につけるもので、生まれたばかりの赤ん坊の顔に二枚刃で顔を裂いて表舞台に立てないようにするものです。
表舞台に立てない代償として、マフィアのトップなどを任され、船内でも王子と変わらぬ待遇を受けることが約束されています。
実はモレナはナスビーと愛人の子供(婚外子)ではなく、実は正式な王子であり、ツェリードニヒが婚外子だったということで、モレナは王位継承システムやツェリを恨んでいるのではないか?という話。
モレナ初登場の36巻で彼女は二線者システムについてこのように語ります。
「勝手に産み、疑い、怖れ忌み、傷付け、許す」
「この傷がなければ、わたしはもっと死に寄ったはず」
疑い、怖れ忌みが冒頭の「勝手に」にもかかっているとしたら、本当は王位継承者なのに、何かの手違いで二線者にされるという可能性もあるでしょう。
新しい展開で、ハルケンブルクが第1王妃ウンマの息子であることが判明しました。ウンマの子供はウンマと同じような顔(特に鼻)の特徴を共有しているのに対して、ツェリードニヒとウンマの顔は似ても似つきません。
それどころか、ツェリの最近の姿はネテロやビヨンドを彷彿とさせるものです。
ツェリの作中1番といえる念能力の習得速度と、まがまがしいオーラは、ビヨンドから継承されたものではないか?といわれています。
ビヨンドであれば、裏工作で本来の子供だったモレナと自分の子であるツェリを交換させて、王位継承戦に参加させるぐらいのことはできるのではないでしょうか?
また「この傷がなければ、わたしはもっと死に寄ったはず」
このセリフもネットの考察で、「王子として生きていれば暗殺など様々な死にさらされるし、王位継承戦によって生死をかけられていたから」という意味にとらえられるということです。
モレナの冠について なぜいばらなのか?
モレナのファッションについて、特徴的なのは、彼女の頭にいばらの冠がつけられているという点です。
これは、イエス・キリストが処刑される際の姿にも共通点があります。
HUNTER×HUNTERの世界と宗教は意外と密接な関係にあり
例えば、クロロは額とファッションに逆十字をあしらっています
彼の故郷の流星街も教会で意思決定がされており、その内情を知ったため、クロロは逆十字をつけて、思想を示しているのではないか?という考察があります。
クロロの2回目の登場で、ウヴォーと語る際に「ユダ」の例を出していますし、「俺の考えではユダは裏切り者ではない」。これはユダがキリストが本当の神であれば、死のかかった苦境などかるく乗り越えられると確信していたからという解釈といわれています。
そして、ツェリの最初の姿は、どことなくイエスキリストにも似ていますし、装飾などをみると聖職者っぽい姿になっていますが、彼の性格と内情は真逆です。
一方で、モレナは頭に
いばらの冠をかけています。
いばらの冠はローマ兵がイエスに侮辱の意味を込めて、痛みをともなういばらの冠をつけたといわれています。
一方で、冠をつけているイエスは人類の真の王ではないか?とか、世の中の死や痛みを一身で背負っている象徴としてとらえる動きもあります。
またイエスといえば、象徴的なのは母のマリアが処女だったということで、父親が不明という点です。
モレナの父はナスビーなのは確定かもしれませんが、母は不明という点や、いばらの冠をあえてつけている。
しかも二線者の傷は外部から受けたものですが、いばらの冠はモレナが自分で選んだ装飾品なので、何かしらのメッセージが込められていると考えるのが自然です。
モレナとツェリの関係性について
モレナは二線者ではありますが、エイ・イで正式な手順をとってトップになったわけではなく、武力行使によって先代の組長の命を奪っています。
この時点で、カキンマフィアの「均衡」からずれたことをしており、危険な人物なのですが、なぜか彼女はエイ・イの組長としてBWに乗船できているのですよね…
たぶんそれは、彼女がヒンリギやオウと違って、ただの若頭ではなく「二線者の若頭」だったからVIP待遇をされていたことや、カキンマフィアの均衡を守るためには、先代の組長が部下の謀反によって命と地位を奪われたなんて外部に知られたら危険と考えてのことなのでしょう。
そして、その組長なんですけど、他のマフィアの組長とケツモチの関係を見ると、ツェリの本当の父親なんじゃないか?って見立てはできますが、そうならツェリは真っ先にモレナの命を奪いにいかないか?という疑問も残ります。
一方で前述のとおり、モレナが本当に真の王子であれば、王位継承戦を壊すことがカキンのシステムを壊すことであると考えて行動する動機はなりますね。
面白いことに、ナスビーが掲げるカキンの繁栄は国民のために王が命をささげることが当たり前なのだという考えに反して
モレナは、自分が王になるためには国民の命は当たり前の犠牲であるという点が、能力「サイキンオセン」にも強く反映されていますね。
正直、2人の因縁に関しては、408話のボークセンとの交渉ゲームで明らかになるのではないでしょうか?
そこを話さないとボークセンが進んでモレナに協力するという動機づけが生まれませんから。
逆にボークセンはなぜ同級生だけの関係以上にツェリを慕っているのかという事実も明らかにされることを楽しみにしております。
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