どうも、年齢を重ねて、小説の言葉や表現を理解できるようになったものの、一文一文細かく読むとか、そもそも読むスタミナがなくなってきている司真です。
今回は、待望のHUNTER×HUNTERの38巻が発売されたので、読んだ感想です。すでにジャンプで読んでいたのですが、いかんせん2年ほど前なので、ぽっかり記憶の底に沈められていました。
HUNTER×HUNTER メインテーマ 38巻 カキンマフィアの抗争激化
38巻は、下層で行われているカキンマフィア抗争が中心となっており、合間に幻影旅団の過去。どうしてクロロ・ルシルフは旅団を立ち上げることになったのか、旅団の意味などについても、語られています。
連載時は、「10週しか制限がないのに過去の話はつらいな」と思いつつ、ファンに人気の旅団の過去だったので、もう1週目から夢中で読んでいて、たった3週であの情報量とドラマを紡ぎだす、冨樫先生のドラマツルギーに脱帽。
カキンマフィアの構成員や構図については、上記の動画で解説されており、今回の記事もこの動画に感化されたところが、多分にございます。
エイ・イ一家の謎について 構成員と一般人
38巻では、モレナ・プルード率いるエイ・イ一家と幻影旅団、シャア・ア、シュウ・ウとの対立、駆け引きが描かれています。
当初、モレナ・プルードが破滅的な考えを持っており、それに集まる構成員もかなりやばい連中ではないか?という予想がされていました。
蓋を開けてみるとエイ・イ一家には、元からマフィアに所属していた構成員と、おそらくモレナが掟破りの襲名の際に引き連れていたであろう一般人の2つの派閥があります。
見る限り、構成員はベテランなので各々の裁量に任せ、一般人はチームを組ませて連携させているように見えます。
上の考察動画によると、一般人の下には職業名が記載されていますが、旅団と同じようにそれぞれの立場は違うが、共通の趣味などでつながっている者たちが、結託してモレナの元に集まっているということです。
モレナとクロロの共通点
モレナとクロロには2つの共通点があります
1.権力者、上流階級のために作られたバランスを破壊して混沌を生み出している
2.組織の指示は自分が行っているが、長は自分である必要はない
カキンマフィアにとっての「均衡」はしょせん力を持ったもの、権力を持った者のための都合に過ぎません。カキンマフィアもカキン王子たちも、下のものが力を持つことを実は恐れており、念能力の習得というのは、この均衡を壊しかねません。
マフィアの若頭(ナンバー2)と側近が念能力者だったり、ベンジャミンが自分と私設兵で念能力を独占していた構図からも明らかです。
モレナはそうしたカキンの因習の被害者だという自覚を持ち、それを壊そうとしてます。
それは、クロロの流星街のシステムと同じように見えます。
自分たちの集団が力をもち、外部と交渉できるレベルになる。
さらにモレナの能力のサイキンオセンは、口づけした相手が一定数の相手を〇すと念能力者になるという、キメラアント編を彷彿とさせる能力です。
さらに、一定数〇すと、自らのサイキンオセンの能力を有することができます。これはモレナが組織の長である必要がないということになります。
エイ・イ一家は悪なのかどうか?
エイ・イ一家は船内の人間を手当たり次第に〇しているようにみえますが、漫画の描写だけ見ると軍人や、敵対するマフィアの構成員だけを〇しているように見えます。
そもそも幻影旅団が〇している描写も、ヨークシンのマフィアンコミュニティだったり、グリードアイランドのプレイヤー(念能力者)です。
無辜の人間といえばそうなのですが、少なくとも命を落とすことを覚悟してやってきている人々に限定されています。
ただ、幻影旅団の場合は、悪名を轟かせて、流星街への被害をなくすということで、悪名の高い相手をあえてならっていますが
エイ・イ一家の場合、サイキンオセンの能力の中に、王子を〇せば大幅にレベルアップの記載があるため、王子への復讐というのが1つのテーマになっているのでしょうね。
幻影旅団とエイ・イ一家がもたらす混沌の今後について
10話つかって、マフィアの抗争を描いていたのですが、シュウ・ウ一家はヒンリギはじめ能力者の能力は公開されていますし、あとはシャア・アのオウぐらいではないでしょうか。
ヒンリギのバイオハザードによって、発信器をモレナのアジトに設置していますし。
あとは、旅団メンバーが集まるかどうかなのですが、フィンクスとフェイタンはグリードアイランド編でも2人で常に狩りを楽しんでいたので、フランクリンを呼ぼうとしていましたが、自分たちだけで解決しそうです。
少なくとも本物かどうか不明のヒソカが第一層の娯楽エリアに行くのが確定。
モレナはツェリの性格を把握しているので、直接対決も辞さない。この抗争はマフィア同士であらそって、縄張りをもらうというのではなく、モレナはその先の王位継承戦に対しても混乱のもたらそうとしているので、これが絡み合ったとき、王位継承戦編はものすごく面白くなりそうですね。