400話からの新しい展開で、ビヨンドネテロがカキン王国に多くの子供を作り、「ソエモノ」という王子をターゲットにして、〇す能力を宿させた
その目的は、子供の1人であるロンギの考察によるとビヨンドの息子が王子の中におり、その王子を王位継承戦で勝たせることで、カキン王国を事実上掌握するためということだ。
単純に考えれば、暗黒大陸のリターンを独占するためと考えられるが、個人的にそれだけでない理由があると考えた、もっと具体的なカキン王国でないといけない何かが。
カキン王国の王子たちの能力は「死」にまつわるものが多い
カキン王国は念能力に関して、王や一部の上位王子しか知らない。
実は、念能力者になった王子は、ツェリードニヒ以外すべて「死を前提とした能力」という共通点がある
ベンジャミン
ベンジャミンバトン
カキン国王軍学校に卒業して、ベンジャミンの私設兵になったものが死んだ場合、その念能力をベンジャミンが引き継ぐことができる
カミーラ
ネコノナマエ
絶状態で〇された場合、〇した相手の生命エネルギーを奪って、生き返る
ハルケンブルク
グリマル・レ・ディソナンス
ハルケンのために命をかけてもいいという支持者のオーラが複数集まった場合に発動可能
能力発動時に支持者と帯同していなければならず、支持者とハルケンの中からランダムに選ばれた1人が、対象者の人格と入れ替わる能力。命を賭して戦う覚悟をもったからこそ得られた能力
ツェリードニヒ
能力名不明
目を閉じて絶状態になると10秒後の予知夢をみることができ、その間ツェリードニヒだけが動き、未来を改変することができる
細かく言えば、ツェリードニヒの能力発現は、絶状態を利用してテータに打たれそうになって覚醒したととれるので、死を前提とした能力に見えなくもありませんが、能力の本質は生にしがみつくことであり、他の3王子とは形質がことなると思われます。
ツェリードニヒの最近の容姿もそうですが、彼だけ生にかなり固執する能力という異端さであり、彼がビヨンドの息子説が結構強まっている気がします。
カキン王国と死後強まる念の関係性
死後強まる念を実際に発動したのは、ネフェルピトーですが、強力な怨念は呪いとして相手を死に至らしめるという考えは、クラピカのジャッジメントチェーンのころから語られていました。
死後強まる念には、カミーラのように能力発動条件としての制約と誓約であらかじめ決められたものと、ネフェルピトーやヒソカのように強力な念能力者が志半ばで命を落として、その無念さも含めて偶発的に発動されるものがあります。
カミーラや呪詛部隊のヨモツヘグイのように、念能力者として強力な戦闘力を持っていない人間であっても、制約と誓約に死を条件にすると、念能力者としてトップクラスの相手と対等に戦うことができます。(ここ重要)
クラピカVSウヴォーギンがその最たる例でしょう。クラピカは旅団以外に使用したら命を落とすチェーンジェイルをウヴォーギンに使用できたから勝利したのです。
王子の能力や、王子たちの私設兵、さらにはマフィアの死体処理班という末端ですら死後強まる念を活用できているということは、カキン王国には死後強まる念や、念と死を関連付けて能力を発動させる国民が多いということになります。
ハルケンブルクや、不可持民の文化、ベンジャミン私設兵の忠誠心などをみていても、主のために命を捨てることをいとわない人間がカキン王国に多いことが分かります。
ビヨンドの結論 暗黒大陸攻略には、死後強まる念が不可欠である
ビヨンドは、暗黒大陸再挑戦のために父・ネテロの死が不可欠であり、パリストンと結託し、ネテロを孤立させ、ネテロが命を捨てねばならない状況を作りました。
ビヨンドが呪詛によって命を奪える「ソエモノ」を扱うことからも、どのような状況になってもネテロは最終的に王や他の蟻と刺し違える方法をしっていたと考えるのが必然であり
ミニチュアローズを使わずとも、ネテロの命を代償に王を倒せたとビヨンドとパリストンは計算していたのでしょう。
東ゴルドーにおけるキメラアント掃討作戦は、仮想暗黒大陸として、あらかじめカキン王国はカイトに調査を依頼したことからも、わかります。
キメラアント編序盤は、正攻法で念能力を持ったハンターがキメラアントに挑みますが、予想以上の戦闘力によって返り討ちにあい、逆にキメラアントの戦力をあげてしまいました。
暗黒大陸の厄災たちも念能力者を利用して、力を増幅する可能性があります。
ブラックホエール号はなぜあれだけのカキン国民を収容したのか。それはビヨンドが多くの命を犠牲にして発動する念能力や、発動者を求めていたと考えるのが普通です。
なにせ、自分の子供ですら自分の目的のために鉄砲玉にできる男ですから。
王位継承戦は王子たちの命がある機関におさめられていることがわかり、それは暗黒大陸攻略のための条件ではないかと考察されています。