響HIBIKI 感想・考察 欅坂46の平手友梨奈との共通点、表現者として進化について

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

スポンサーリンク

欅坂46にはまって、櫻坂46も応援したいが、やはり平手友梨奈という存在が気になる・・・そこで、彼女が初主演を飾った「響HIBIKI」という映画を鑑賞しました。
学生時代に映画を1000本近く見た筆者の感想と、一種のアイドル映画として、響は成功したといえるのか?それとも問題点が多い作品なのかを論じていきたいと思います。


このブログではアイドルや映画についてとりあげています。よろしければ参考にしてみてください。

欅坂46 THE LASTLIVE 感想 セットリスト オンラインライブの可能性について

BABYMETAL 新作METAL GALAXY  彼女たちの革新性と保守性は「オワコン」にどう立ち向かっているのか

愛媛県ご当地アイドルの自殺報道を受けて 事務所が負うべき役割とこれからのアイドルの在り方について考える

 

 

スポンサーリンク

響 HIBIKI あらすじ

響HIBIKIはもともと漫画で、原作者の希望で、平手友梨奈がキャスティングされたという経緯があります。

この作品は小説が好きで、自分も小説を書いている15歳の少女を取り巻く話です。少女が他者の感想を聞きたいために書いた小説が、賞レースに上がり、木蓮新人賞(すばるのことかな?)に輝き、芥川賞と直木賞のW受賞に輝きます。

 

一方で、主人公の鮎喰響は、ストイックな性格の持ち主で、思ったことはストレートにズバッといいます。本心は友達思いで、自分以上に友達が傷つけられることを我慢できない性格です。
あと、喧嘩早い一面があり、喧嘩を売られたら、買わないと気が済まない性格です。

 

響を演じる平手友梨奈は、終始クールでマイペースですが、彼女が暴走して飛び蹴りしたり、パイプ椅子を振り回したりする過激なシーンが、この映画の見どころになっています。

 

欅坂46のセンターとしての平手友梨奈と、天才小説家響の共通点について

劇中の響と、現実の平手友梨奈はかなり共通点が多いです。

  1. 自分が打ち込んでいることに対して、とにかくストイック
  2. 才能の高さのため、自分が望まない形でメディアや人前に露出してしまう
  3. 本心は、非常に仲間想いである
  4. 動物好きだったり、笑顔が可憐な一面がある


ストイックが過ぎて、誤解される一面があったり、実は非常にキュートな女性であるという点が似ています。

響HIBIKIの象徴的な描写として、周りの小説家は涙を流したり、批判をされながら1本の小説を苦労して作り上げるのですが、響が小説を書くシーンが全くないのです。

 

彼女は努力せず、才能だけで天才少女ともてはやされるのですが、自分の作品に自信が持てなかったり、自分の作品を馬鹿にされることをひどく嫌う一面から、あえて響が努力する場面を映さず、受け手の想像にゆだねています。

 

 

これも、欅坂46のセンターという重圧に耐えながらも、それを成立させている平手友梨奈と被る部分があります。

 

小説家を描いた作品として響を評価する 物語としては凡庸で特殊

実は、私もすばる文学賞に投稿したことがあります・・・たぶん一次で落ちていると思いますが。

私の世代20代後半~30代前半というのは、直木賞作家であり、すばる文学賞に輝き、多くの作品が映像化されている、朝井リョウという一人の才能の前に屈服するしかなかったのです。

 

 

響では、28歳だけど新人賞に輝いたり、父親の力で小説デビューできた響の同級生がいたり、芥川賞を得るために人生を捧げている男性が出てきたり・・・響に世間的な評価で負けながらも、小説家として孤独な道を歩んでいく人物が登場しています。

作品を天才少女として際立たせるために仕方ないのですが、小説家にすらなれず、頭の中で物語だけ作って、何もできない「自称小説家」という一番痛い存在が全くでないところに物足りなさを感じました。

 

響と対照的に描かれる苦労人の小栗旬も、建設業で働いており、作品は評価されていないように描かれていますが、芥川賞の最終選考にノミネートされているだけで、その才能は突出しています。(それでも小説だけで食べるだけの営業力がないのでしょう)

 

物語として響を評価すると、少女の天才的な才能にただ周りが評価し、屈服するだけという構成なので、起伏を起こすことが難しくなっているという問題点は見られました。

 

 

響HIBIKIから黒い羊へ 表現者として欅坂46をさらに1つ上へ押し上げた平手友梨奈の表現力

平手友梨奈は、2020年1月に欅坂46を脱退します。その前に響HIBIKIで日本アカデミー賞新人賞に輝き、「黒い羊」というアイドルユニットのMVとしては、非常に異色で、ミュージカルのような劇的な展開のある作品を残します。

黒い羊に関しては、機会をあらためてじっくり語りたいと思っています。

欅坂46 『黒い羊』

この響HIBIKIの役割は、平手友梨奈が女優として活躍する名刺として存分に機能しています。

世間が考える平手友梨奈のイメージが劇中にちゃんと落とし込まれています。トップアイドルを主演に据える場合、そのアイドルのイメージをそのまま劇に落とし込むか、イメージを逆に利用して正反対の役柄を与えるのか?という2択になると思われますが、響は、前者を選択しています。


 

私から見た平手友梨奈の凄い点は、演技者としての演技力ではなく、表現者としての表現力であり、演技を要求する女優として、平手友梨奈を評価することはまだ難しいと思います。ただ今後も主要な役柄を与えられ、演じていくので楽しみです。

 

 

一方で、表現者としての平手友梨奈は、響HIBIKIが一定の評価を受け、世間がどのような目で欅坂46とセンターの自分を評価しているかを分析し、世間の要望通りに表現する力があります。

黒い羊の突出した表現力などを見ると、響での主演は、欅坂をもう1つ上のステージへあげるための経験だったとさえ感じます。