10月初旬に発売されたばかりのユービーアイソフト最新作のファークライ6をエンディングまで、クリアした感想とレビューになります。
今回は、ゲームプレイについてのレビューとなり、ストーリーについては極力ネタバレしない方向になりますが、他にストーリーレビューについても記事を書く予定です。
このブログでは、PS5の最新ゲームについて感想・レビューを書いています。よろしければほかの記事もお願いします。
ちなみにファミ通の初週売り上げランキングで、ファークライ6のPS4とPS5の売上本数が合計で5万本を突破し、PS5に至っては、消化率が半分を超えているため、いかにファークライの人気が確固たるものであるか?がわかりますね。
ちなみに筆者はファークライ6が、ファークライシリーズで初めての作品です。
ファークライ6 縦マルチだけどPS5トップクラスのグラフィック クオリティでバグが少ない奇跡の作品
ファークライ6は、架空の都市ヤーラの独裁者となっているアントン・カスティロに立ち向かう主人公ダニー・ロハスを描いた作品です。
もともとFPSで楽しめるオープンワールドとして有名な作品で、近年では「サイバーパンク2077」などのフォロワーがいますが、現在でも一人称視点のオープンワールドゲームとして、確固たる地位に位置しています。
まず、ファークライ6はグラフィックが素晴らしい作品です。その前に遊んだのが、アニメーションチックな「デスループ」だったから、余計にファークライの写実的なグラフィックが素晴らしく感じたのかもしれません。
PS4とPS5の縦マルチでありながら、PS5専用タイトルと比較しても、ファークライのグラフィックはトップレベルであると断言できます。
グラフィックが美麗であることによって、南米特有の豊かな自然、ジャングル、海の絶景がより強調されている点と、対照的にアントンによる卑劣な人体実験や大量虐殺といった暗部との差が見事に表現されています。
また、ユービーアイソフトは、長大なオープンワールドを作ることでバグも複数報告されることもあります。
PS4のファークライ6は、エラー落ちなどが一部報告されていますが、PS5でプレイした結果、一度もフリーズやエラーに遭遇することはありませんでした。
敵が地面に埋まってしまったり、同じ会話が繰り返されて、フラグ進行がとどまる程度のバグはあります。
しかし、これだけの品質とボリュームを両立させている作品なら、いたしかたないでしょう。
ファークライ6 戦闘とステルスについて
ファークライ6の難易度は2つあって、アクションとストーリーとあります。
アクションは一般的なFPSシューターに慣れた人向けです。四方から発砲されると簡単に死亡します。ファークライ6は回復リソースがあまり多くないため、自然とステルスプレイになりがちかもしれません。
難易度ストーリーであれば、至近距離でショットガンをうたれても、ヘリからの銃撃を10秒ぐらいうけても、少ししかダメージを受けません。ちょっとしたチートモードです。
個人的には、アクションとストーリーの間の難易度を入れるべきだったと思います。
ファークライ6の戦闘はかなり大味な形になっています。プレイヤーはレベルアップによって強化されますが、武器をカスタマイズしたり、装備を整えることでもバフがついて強化されます。
(移動が多い作品なので、スタミナを強化したり、速度があがる装備で固めてみました)
(武器は自由にカスタマイズできる一般から、特定のスキルがあらかじめついた固有などもあります)
カスタマイズは最初は面倒かな?と思ったのですが、手当たり次第に強化する必要はなく、リロード速度だけあげたいとおもったら、それだけで完結することが可能です。
また、カスタマイズ素材もゲームの進行でとりあえず手に入ったり、海賊団ミッションといわれる短時間でできる手ごろなミッションで大量にゲットできます。
他のシューティングゲームでは味わえない武器をすべて持っていけることによるカタルシス
武器の種類は非常に豊富なのですが、戦場にはすべての種類の武器を持っていくことが可能です。他の作品ならミッションによって持ち運びできる武器に制限をもうけたり、メインとサブしか持てないことが多いのですが、ファークライ6は全部もっていけます。
さらに、メニューで自由に入れ替え可能です。ここまで武器の持ち運びに制約がない作品も珍しい。
では、重火器をもっていけば圧倒的に有利か?といわれるとちゃんとステルスも強いのがファークライです。
ステルスキルもちゃんとあります。死体は隠さないと敵に警戒されますが、比較的ステルスキルは早めです。
また、遠方からサプレッサーをつけたスナイパーライフルで狙撃するのも有効。素早くスナイプすれば敵に警戒されても関係ないです。また警報装置をあらかじめ撃っておけば、増援の心配もないです。
隠密でこっそり始末するもよし、面倒になれば正面突撃で、ランボープレイも良し。ファークライ6はかなり自由度の高い戦闘が楽しめます。
癒しと戦闘 動物アミーゴの存在
本作のアイドル?ともいえるアミーゴ。各地域に生息する動物と仲間になって、敵を倒します。
アミーゴは、戦闘向き、隠密向きと得意分野が分かれています。
最初のワニでさえ、凶暴な鳥でさえ、つきあっていけばかわいく感じてしまうのは、本当に素晴らしいシステムでした…まぁ隠密したいのにさせてくれないアミーゴもいましたが
欠点? ファークライ6は金太郎飴なのか?
一部批判として、やることが拠点制圧タイプのミッションばかりであるというのが、ファークライ6の欠点です。
ミニゲームだったり、釣りだったり、レースだったりと脇道要素はあるものの、メインストーリーは、敵を殲滅していくミッションばかりであることは、事実です。
ただ与えられたミッションをこなしていくだけでは、マンネリは避けられないでしょう。
そのため、上述したようにいろんな武器を手当たり次第につかって、自分なりのプレイをみつけたり、楽しい攻略法を模索するという工夫が必要になります。
本作は、必殺技といえるスプレーモや、ユニークなリゾルバー武器といったまさに重火器ハッピーな作品になっています。
チェックポイントも多いため、恐れずに手に入れた武器を手当たり次第につかったり、カスタマイズを積極的に行いましょう。
ファークライ6はPS5で遊ぶべき作品である
ちなみに、私はファークライ6はPS5で遊ぶべき作品だと断言できます。
- ハプティックフィードバックが細かく設定されている
- 乗り物、武器を動かす際のアダプティブトリガーがしっかり機能
- ロード時間がゲーム開始時に10秒程度、ファストトラベル時に5秒程度と快適
- youtubeなどの検証によるとフレームルートは秒間60フレームで安定している
プレイ面でもしっかりPS5に向けた作品になっていますが、最大のメリットはロード時間ですね。はっきりと短縮されているとわかるレベルになっています。
ファークライ6はアップグレードにも対応しているため、現状PS4を所持して、ファークライ6が非常に面白いと感じた方も、PS5でアップグレードして楽しめます。シーズンパスなどもあるため、うれしいですね。
ファークライ6は実質PS5専用タイトルといっていいほど、PS5の性能をちゃんと発揮した作品です。
とりあえずPS5の性能を堪能したいというプレイヤーなら、ラチェット&クランクと同じレベルでお勧めできます。
UBIが70点ゲームといわれていることについて
UBIの作品が1年に1作ペースでAAAタイトルが作られ、革新的なシステムというより、圧倒的なグラフィックとボリュームという点でオープンワールドなどを作っているため、ゲームレビューサイトでは70点台が多いということをネタにされたことです。
ちなみに本作のファークライ6もメタスコアは70点台をつけられたりしています・・・
私の感想ですが、ここまでクオリティの高いオープンワールドゲームはなかなか遊べません。
確かに、過去のUBIが新しいハードで出した初代アサシンクリード、ウォッチドッグスは多少賛否が分かれましたが、今回のファークライ6で否定の意見はほぼ見られません。続編である利点をしっかり活かしています。
現在では、数多のオープンワールドゲームが作られていますが、ファークライ6はPS5で発売されているオープンワールドゲームの中では、おそらくトップクラスの出来であることは間違いありません。
ただし、レビュワーが気にする独創性という点では少し足りないな・・・としか思いませんでした…