FANTASIAN(ファンタジアン) 第1部 クリア・攻略後レビュー、感想 appleARCADE最新作

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月額600円で、買い切りのゲーム作品を提供しているappleARCADEで最も発売が待ち望まれた作品。FFの生みの親の坂口博信氏と、作曲家の植松伸夫氏が再びタッグを組んだ、ミストウォーカー最新作で古き懐かしいコマンドRPGのFANTASIAN(ファンタジアン)のレビューになります。
攻略のポイントや、ゲームのよかったところ、逆に悪かったところをまとめています。神ゲーなのかクソゲーなのか?徹底批評します。

 


このブログでは、ゲームレビューを行っており、ファンタジアン以外にも優秀なRPG作品をレビューしています。よろしければ、他の記事もどうぞ。そしてappleARCADEに関しては、YOUTUBEでオーシャンホーン2のレビューも行っています。そちらもよろしければ見てください。

 

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FANTASIAN ストーリー、グラフィック、音楽レビュー グラフィックはスマホゲーム随一

 

 

ファンタジアンは、150ものジオラマを組み立てて作られた美しいフィールドを堪能できる作品になっています。

 

ジオラマで組み立てられたダンジョンや、街はどこか温かさを感じさせ、グラフィックの美しさとともに、懐かしい故郷に戻ったかのようなノスタルジーを彷彿とさせます。

 

 

 

昔ながらのRPGらしく、民家に入れば宝箱が隠されていたり、分かれ道を進むとご褒美となる報酬が用意されているなど、コンパクトなつくりながらも好奇心を刺激する要素に満ち溢れており、RPG職人といえる坂口氏の腕が発揮されています。

 


 

ストーリーに関して言えば、記憶喪失のレオアという青年が、なぜ記憶を失っていたのか、記憶を失う前に彼が行ったことをたどるというわかりやすい設定になっています。

 

ストーリーはよく言えば王道、悪く言えばありきたなりな内容になっています。

 

 

ストーリーの合間には、補足するようにアドベンチャーパートが用意されています。

 

「ロストオデッセイ」を彷彿とさせますが、重松清氏を採用した本格的で独立した小説ではなく、ストーリーの合間を補完するだけのアドベンチャーパートになっています。

 

 

キャラクターは、主人公のレオアをはじめ、二面性があったり、どこか憎めない親近感がわくキャラが多く、誰か好きになれる要素を持っています。

 

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FANTASIAN 戦闘 エイミングとディメンジョンは成功したのか?

 

FANTASIANの戦闘には、「エイミング」「ディメンジョン」という2つの試みがされています。

 

エイミングは、キャラの攻撃によって、まっすぐ貫通したり、カーブをかけて、敵を巻き込んで攻撃するシステムになります。

 

FANTASIAN ファンタジアン エイミング 本質は爽快感ではなく、適度な緊張感

 

 

相手の位置関係によって、巻き込める範囲などが変わってきますし、指を微調整することで巻き込める数がかわって、それが戦闘の結果を変えるのです。

 

最初は、いろんな敵を巻き込みながら、爽快なバトルが体験できるものと考えていましたが、エイミングの本質は、「戦闘に適度な緊張感を与える」ものでした。

 

 

 

気を抜いて、適当にたたかうを連打すると、すぐ近くの敵を攻撃して、ターンを無駄に消費する可能性があったり、少し指がはなれたら、意図しない攻撃範囲になったりします。

 

さらに、ファンタジアンのボスは、中盤以降は一撃でパーティーを半壊にするような技を放ってきます。

 

 

 

コマンドバトルに適度な緊張感を与えるという点で、エイミングは画期的なシステムだと思います。

 

 

FANTASIAN ファンタジアン ディメンジョン 戦略性と爽快感を両立した素晴らしいシステム

 

 

ファンタジアンは、ランダムエンカウントなのですが、ストーリー序盤から設定できるディメンジョンによって、ランダムエンカウントが発生した場合、戦闘をスキップして、敵を閉じ込めることが可能になります。

 

敵をためる限度は決まっていて、戦闘を先送りにすることを優先しすぎると、大量の敵と戦う必要が生まれます。

 

 

 

逆に、ディメンジョンを利用することもできます。適度に敵をためて戦闘すれば、エイミングシステムを活用して、一度に4~5匹のモンスターを攻撃して、経験値稼ぎしやすくなります。

 

またディメンジョンバトルでは、味方のエイミングに巻き込むことで、味方の攻撃力をあげたり、再行動させてくれるアイテムがバトルフィールド上に落ちており、有効活用することが可能です。

 

「では、ずっとディメンジョンを活用したら楽じゃないの?」

 

 

 

そういうことはなく、例えばストーリー中盤になると前衛の敵が盾をもったり、防御行為をとって、こちらのエイミングによる貫通などを阻止してきます。

 

 

 

ディメンジョンバトルで一気に敵を倒せなくなると、大量の敵から攻撃を受けることになります。(バランス調整のためたとえ敵が10体いても3体ぐらいからしか攻撃は受けませんが)

 

基本的にディメンジョンバトルは、戦闘バランスの難易度をプレイヤーに決めさせてくれる自由度の高さと、エイミングを楽しく感じさせる戦略性などこの作品の肝になっています。

 

 

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FANTASIAN ファンタジアン 総評 品質の高いRPGだが、他のフルプライスコマンドRPGが優秀すぎた

 

 

まず、ファンタジアンは、最近のRPG作品と比較しても、グラフィック、音楽、戦闘システムなどは良質な作品といえます。この作品を月額600円払うだけで遊べるというのは、すごいことです。

 

しかしながら、近年はフルプライスで非常に良質なコマンドRPGがあるのも事実です。

 

坂口氏が過去に手掛けたブルードラゴンやロストオデッセイが発売されたころは、コマンドRPGは過去の遺産のような扱いだったのですが、コマンドRPGを最先端のグラフィックと戦略性の高い難易度に落とし込むことで、コマンドRPGの可能性を感じさせてくれた作品でした。

 

 

 

一方で、ファンタジアンも素晴らしいコマンドRPGであることは疑いようはないのですが、すでにペルソナやドラクエ11といった、最先端のグラフィックで、さらに戦略性だけでなく、爽快感を重視した新しいRPGが生まれています。

 

 

 

そのため「古き良き懐かしいRPG」以上に「既視感の強いRPG」という感想にとどまってしまいました。

 

ファンタジアンは、ライトゲーマーというより、30~40代のファイナルファンタジーに慣れ親しんだオールドプレイヤーに向けた作品だと思われます。

 

戦闘は戦略性が高いものの、ボス戦はある程度こなすとパターン化します。

 

ボスを支援する雑魚敵がやってきて、その雑魚敵とボスを巻き込みながら、倒していって、最後にボスを集中攻撃する

 

ほぼこの戦略で勝てるボスばかりになっています。

 

そして、寄り道要素であるクエストも、メインストーリーを無視してやりたいと思わせる魅力は感じられませんでした。

 

2021年秋以降にストーリー後半の2部がリリースされる予定です。プレイする予定で、また追加のレビューを書いていこうと思います。