10年越しにクリアした…
XBOX360で多くのSTGファンをうならせた、製作会社キュート、プログラマーM-KAI氏の意欲作「エスカトス」
その魅力を改めて語る記事になる。
エスカトスとはどのような作品なのか?
エスカトスは縦スクロールシューティング。弾幕もあるが、基本的に敵は自機を狙う高速弾をうってくるので80年代STGを彷彿とさせる。
実際、ゼビウスやCAVE、インベーダーのオマージュが数多くみられる。
モードは主に「オリジナル」と「アドバンス」とあり、今回はオリジナルに言及。
オリジナルは、非常にシンプルでパワーアップアイテムはなく、雑魚的と赤い弾を蹴散らす弾けしのFマークのアイテム、1UP、そして隠しアイテム(スコアアップ)があるぐらい。
自機は、フロントショット、ワイドショット、シールドを駆使して敵を倒す。
シールドシステムが本作の肝であり、シールド中は自機の前に丸型のマークが表示され、敵の弾と打消し、攻撃判定もある。すべての攻撃を打ち消せるわけではないが、弾幕系の攻撃はこれでやり過ごすことができる。
上級者になれば、積極的に弾をかいくぐって、敵を速やかに撃破して、スコアアップも図れる。
初心者であってもスピーディーなゲーム展開、軽快なBGM、そして敵の弾をかいくぐって、次々と撃破していく楽しさが素晴らしすぎる。
シンプルイズベストを地で行く作品であり、もしこれからSTGを遊ぶ人は、ゼビウスやインベーダーという古典を遊ぶことも重要だけど、この「エスカトス」を最初に手にしてほしい。それぐらい面白い作品だ。
パッケージ版は箱〇ぐらいだが、2022年に移植され、PS4とswitchでも遊ぶことが可能になっている。
なぜエスカトスをずっとクリアできなかったのか?
エスカトスは最初からコンテニューが無限の作品ではなく、グラディウスVのように、プレイ時間に乗じてコンテニュー数が増えるという仕組み。そのためずっとプレイし続けていけば、いずれクリアできるレベルのコンテニュー数が確保できる。
(最もPS4や5に移植を望まれているSTGの一つ)
昔のように、ゲームはクリアすることがすべてではなく、とりあえず30分ぐらい遊んで、ストレス解消するという遊び方も社会人になってからするようになった。
エスカトスは最後まで遊んでも、自分でうまく切り抜けられる場面が多く用意されているものの
他のSTG同様、初心者にとっては序盤のうまく遊べるところが一番面白く、弾幕が激しくなったり、簡単にやられてしまう中盤以降は苦痛になってしまう。
また、たぶん本気でエスカトスをクリアしてやろうとおもって遊んでいなかったところがある。軽く遊んで「あー楽しかった」と思える距離感が好きだったようだ。
これは、CAVEの名作「ケツイ絆地獄」にも同じことが言える。クリアする必要はなくて、自分が楽しいと思えるところまでプレイする。もしくはクリアできないけど、ワンコインでどこまで遊べるかを確かめる。
それだけで満たされるから、STGというジャンルは個人的に好きだ。
改めてエスカトスを再評価してみる
エスカトスは、ダウンロード作品としての相性が抜群に良い
隙間時間に遊ぶには最適だし、カップリングとなっているワンダースワンの「ジャッジメントシルバーソード」も面白い。
避ける、打つのSTGのシンプルであり、本質的な面白さが詰まっている。
敵の弾もなんとか目視できる速さだし、ボスも異常に硬いわけではなく、コツをつかめば早く撃破できるやりこみ要素がある。
STGが苦手な人にとっては苦戦する切り返しだったり、良いポジションを確保するのも基本システムであるシールドによって、かなり簡単になっている。
というわけで、STGというジャンルが好きであれば、このエスカトスをやらない理由はない。
確かに現代で新作STGはかなり少なくなったけど、過去の名作が移植されている。現行ハードをもっているだけで結構遊べてしまう。
しかし、ずっと遊べる保証はどこにもないので、ダウンロードできるうちに、遊べるうちに遊ぶのが大切だ。