SARS以来、15年以上の歳月を経て、世界を震撼させている新型コロナウイルス。コロナウイルスの影響により、連日連夜、マスコミで報道され、ドラッグストアでマスクをはじめ、様々な商品が売り切れている事態に…
今回は、「現在どのようなジャンルの商品が売り切れ、品切れになって、どのように対応すればいいのか?」も含めて、現役ドラッグストア店員の僕なりの考えを述べていきます。
新型コロナウイルスの情報もまだまだ具体的なものが少ないため、情報の品質に対しては、確定というよりは、提案の方向になっていますので、ご容赦願います。
このブログでは、ドラッグストアで購入できる商品をレビューしています。よろしければ参考にしてみてください。
この記事は、2020年、2月4日時点の情報になります
ドラッグストア店員として現在の状況について、YOUTUBEでも語っていますので、よろしければご視聴お願いします。
ドラッグストア マスク売り切れの原因と対策
マスクは、コロナウイルスの報道から間もなく、1月下旬から次々に売れ始めました。
報道されているように、中国人観光客が家族のために、50枚入りのケースのマスクを段ボールごと買うという光景もありました。
一方で、日本人も
- コロナウイルスに対策しなければ
- 花粉がそろそろ近づくから
という理由で、マスクを大量に買われる方が、非常に多かったです。
数々のメーカーのマスクが欠品状態で、箱のマスクも一部しか入らない状態でした。
一方で、ブランド(国産であるかどうか?)やメーカー、マスクの形状にさえ、こだわらなければ、朝一にドラッグストアへ入れば、いくつかのマスクは入荷されている状態です。
呼吸器の専門家の先生の話を聞いたことがありますが、マスクが、空気中のウイルスを防げるのは6割程度。
マスクの効果として
- すでに感染している場合、周りにうつさない
- 雑菌のついた手を唇や鼻の粘膜に触れない
以上の点で、効果的ということです。
マスクの販売個数に制限をかけているドラッグストアもあるため、制限をかけているをチェックして、翌日に開店と同時に入るのが、お勧めでしょうか・・・ただ周囲のドラッグストアを周るだけでも大変ですし、感染リスクもありますからね・・・
主要のネットショップもまわってみましたが、どれも転売屋による高騰合戦が始まっています。
マスクにこだわりを持たず、「頑張っても6割しか防げない」と割り切って、目の前にあるマスクを数個ずつ購入するのが、今のところよさそうです。
定価販売になりますが、コンビニであれば、ドラッグストアよりマスクが買いやすいかもしれません。
また一部家電量販店やショッピングモールの地下にあるドラッグストアもねらい目
いずれにしても、開店時間前に並ぶなどの努力をしなければ、入手は困難な状態です。普通のマスクや、子供用マスクは飛ぶように売れて、濡れマスクや、蒸気タイプのマスクだけが残るという状況になります・・・・
消毒用ジェル 手ピカジェルプラスをはじめ、売り切れ続出 消毒用エタノールなどメーカーを選ばなければ、ネットでも適正価格で買える
マスクの次に売切れていったのは、消毒用ジェルです。
特にコロナウイルスの予防に効果的と報道された、エタノールが主成分で、ウイルスへの殺菌力を強化している、黄色の手ピカジェルプラスは、すでに入らない状態でした・・・
消毒用アルコールの方が、マスクよりも入手が難しくなってきています。
理由は、商品の種類や数といった母数が、マスクよりも圧倒的に少ないからです。消毒用ジェルが、いかに貴重であったかわかります。
そのため、マスクのように開店前に並んでも、入荷自体されていないこともあります。
キレイキレイ、ビオレuなど、視野を広げて狙っていくのがいいでしょう。
代用として、健栄製薬の「消毒用エタノール」「イソプロピルアルコール」を購入される方がいらっしゃいます。
(アマゾンは、ほぼ全滅でしたが、楽天なら送料が入りますが、一部の商品がほぼ適正価格といえる値段で販売されています)
「無水エタノール」を求める方もいらっしゃいますが、無水エタノールはすぐに揮発して、手指の消毒には希釈しないと不向きです。
イソプロピルアルコールは、エタノールより殺菌力が若干劣り、皮脂をとってしまうため、手荒れのリスクがあります。
エタノールよりも殺菌力が落ちる、ベンザルコニウムが主成分であっても、添加物がエタノールの消毒用ジェルもあります。
エタノールの消毒用ジェルを利用したからといって、100%コロナウイルスを防げるという確証はありません。
日ごろの手洗いを、手指までしっかり徹底することをまず第一に考えたいです。
コンビニの日用品、エチケットコーナーでも除菌アイテムは、販売されていますが、マスクほど幅広く、大量に発注していることは、考えにくいので、あまり期待できないでしょう。
メーカーや商品にこだわり(特に手ピカジェル)がなければ、一部ネットショップでも適正価格で販売されているのが、現状です。
また、有事に備えて、日ごろからシーズンになったら除菌用ジェルなどを1~2本備蓄するのが、よさそうです。災害時にもあって、損はないですからね。
クレベリン スティックタイプは、インバウンドはじめ集中して購入される
空間除菌で用いられるクレベリンも、置き型やスティックがまとめて売り切れています。
トイレ用ぐらいしか残っていません。クレベリン以外の二酸化塩素商品なら一部あるかも・・といった状況。
アマゾンでも似たような状況です。
ただ、クレベリンは部屋を閉め切って、効果が発揮されるというもので、一人暮らしや、休日は部屋にこもっているという利用法でないと、十分に効果が発揮されないといわれています。
クレベリンは、1~2月になると、なかなか入らないイメージなので、今回に限った話ではありません。
クレベリンがあったとしても、部屋の換気や湿度には、細心の注意を払うべきでしょう。
除菌・ウェットティッシュ 水だけで構成されているウェットティッシュも売れている。将来的に普通の紙ティッシュまで売り切れの恐れもある?
除菌スプレー、除菌用ハンドジェルが、品薄であることを受けて、除菌ティッシュを買われるお客様が、増えています。
除菌アルコールほどの品薄ではありませんが、除菌アイテムを渇望されている方は、多く、まとめ買いされる方が、多く夕方に入店したら売り切れ・・・ということもあります。
アルコールティッシュだけが、限定的に売れている・・・わけではなく、シルコットなど水分だけで構成されたティッシュもかなり売れています。
外出時に頻繁に使いたい、触れるものをあらかじめ、ふいておきたいという心理が働いているのでしょう。
こちらもマスク同様、箱入りやボックス入りなどにこだわらなければ、ドラッグストアやコンビニでも購入できる可能性が高いです。
納品日であれば、ドラッグストアでも昼過ぎまでは、一定数の商品があるかも・・・ただ大量に売れることで、欠品状態になっている可能性もあるので、保証はできません。
消毒用エタノールにティッシュをしみこませて、即席の除菌ティッシュなどを作ったりする人も増えそうなので、現在の状況が続けば、除菌・ウェットティッシュのみならず、普通のティッシュでさえも、日によっては、売り切れになっている可能性も懸念されます。
新型コロナウイルスによるドラッグストアの品切れ状態は、情報リテラシーがまさに試される
さて、2月1日時点で、品薄になっている商品を紹介しました。
あくまで、推測ですが、うがい薬なども危ないのでは・・・?と考えています。
まさに非常事態。私の店でも売り上げは上がっていますが、結局、発注した商品が入らなかったり、ドラッグストアに入店するお客様の目的に沿ったラインナップになっておらず、直帰されたりで、利益爆増・・・ではないんですよね。
周囲にドラッグストアが多いこともあって
「A店でなければ、B店で買えたらいい」
「自分の欲しい個数、ブランドがない」
という理由で、店を出られるお客様が多いですが、ほかの店も似たような状況ですし、商品の方向性あえば、こだわらずに購入して、使用してみることも重要です。
新型コロナウイルス以降も、同様の売り切れパニックが起こる可能性はあるので、その時に、「この商品はこのように活躍してくれた」というご自身のデータベースを活かすことも重要です。
また、マイナーにみえる商品でも、大企業が出していたり、お客様相談センターが設置されているため、少しでも不明な場合は、聞いてみて情報を落とし込むことも重要になってきます。
まさに、新型コロナウイルスは、個々の情報リテラシーを試されている状態であると感じます。
また、新しい情報があれば、この記事で更新していくことを考えています。