最高のアクションをコレクションし、操作する楽しさ デビルメイクライ5 評価

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デビルメイクライ4から10年が経過し、2019年のアクションゲームの総決算(コレクション)したようなボリュームとキャラを思ったように操作できた時の快感が持ち味のデビルメイクライ5の感想です。

難易度はノーマルにあたるデビルハンターでプレイして、8時間ほどで1周クリア。オートマティックモードは不使用での感想になります。

 

前世代では、ベヨネッタ、NINJAGAIDEN2、GOW3といった俯瞰視点で自由に空間を駆け巡るタイプのアクションゲームのライバルが数多く存在しました。

デビルメイクライも4やDmCなど高品質のアクションゲームを出してきました。シリーズをまとめて遊べるコレクションなども発売され、キャラを自由に操作できるアクションゲームの金字塔としての評価は固まりつつあります。

しかしながら、現世代では、同じような高速でのアクションゲームがかなり減少し、アクションマイスターといわれるプラチナゲームズでさえもリリース頻度が落ちました。

この手のアクションゲームは、1周のプレイ時間が総じて10時間程度と短く、アクションや操作を派手にすればするほど、バグや演出の調整で、開発費用がかさんでしまうというデメリットがあります。

(オープンワールドのアクション性は高まったものの、純度の高いアクションゲームは減少したように感じられます)

また、オープンワールドゲームでもアクション性の高い作品が増え始め、ステージ攻略型のアクションゲームよりも、ボリュームを増やし、ゲームファンの多いジャンルとなったため、転換したという考えもできます。

事実、この手のアクションゲームはすぐにクリアされ、中古ショップに並ぶことも早いです。

ただ、すべてのゲームが長時間ゆっくり遊ぶというものになってしまっては、いろんなゲームに触れる機会も減りますし、短時間だけで密度の濃い職人気質の詰まった作品を遊びたいという欲求が日に日に増してきました。

 

そして、本作デビルメイクライ5は、原点にして頂点のアクションゲームが復活したといっても過言ではありません。

 

 

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キャラを操作する楽しさを追求し、アクションをコレクションする奥深さ

実写と見間違えるほどのグラフィックレベルと、それを60FPSで動かすという奇跡的なクオリティの高さ。

(カットシーンは短くまとめられていますが、端的にデビルメイクライのキャラのクールさを表現しています)

それだけでもデビルメイクライ5は一級品のアクションゲームですが、本作は過去のシリーズのオマージュ要素を多数盛り込みながら

 

キャラクターを動かす楽しさを追求する面白さ

にひたすらこだわった作品です。

 

操作キャラクターは

  • 様々なギミックと個性を兼ね備えたデビルブレイカーを使用するネロ
  • 自分は非力だが、複数の使い魔を使用するV
  • 4つのスタイルと複数の武器を交換しながら、戦うダンテ

3人のキャラがいます。

プレイフィールはかなり異なるように見えますが、どのキャラクターも

強いと思う技を振り続けるだけでも戦えるが、様々な技を駆使して追求しようとおもえば、どこまでもテクニカルに戦える

そんな共通点があります。

例えば、ネロはデビルブレイカーを使わなくても、剣と銃の技だけ集めれば普通に戦えます。

しかし、デビルブレイカーの使いどころとタイミングを見極めるとボス戦であろうとあっという間に勝負をつけることができます。

 

ダンテもやりこむと非常に操作が複雑になるキャラですが、デビルトリガーをためて、魔人化してスティンガーを連発すればなんとかなります。

(魔人化状態のスティンガーの威力は圧倒的)

個人的に一番面白かったのは、本作新参戦のVでした。

最初は、複雑そうで、自分で攻撃しないので爽快感が薄いのかと思いましたが、使役する悪魔がそれぞれ別の攻撃をします。

こちらで、意図せずともスタイリッシュランクが稼ぎやすく、3キャラで最もSSSを出していたと思います。

おそらく、シリーズ初経験者が動かしても、デビルトリガーでナイトメアを出して、適当に□と△を連打するだけで、Sランク以上はいきやすいですね。

そして、逆に自分の思い通りにコンボを考えて、シャドウとグリフォンを別々に操作しようとすると、難しくなります。

操作の上達を促すように、一つのボタンを押すだけで自動でコンボが成立するオートマティックモードをゲーム中に自由にオン・オフできるのもいいですね。

ある程度、武器やスキルがそろったらオートマティックの戦い方をみて、参考にするのもありです。

 

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アクションをコレクションしていこうとしないと飽きやすい

ただ、このアクションや武器が膨大というのが、メリットでもあり、デメリットでもあります。

デビルメイクライ5はシリーズの中でも謎解きを極力排除し、開発期間にゆとりがあったのか、ステージの行き来はなくなりました。

裏を返せば、細い通路を走って、広い部屋にはいって敵と戦うをひたすら繰り返すプレイになります。

  • どのように戦えば、効率よく敵を倒せてスタイリッシュランクをあげられるか?
  • 新しく手にした武器をうまく使うにはどうやって組み立てればいいか?

いわば、戦い方を考えるのがデビルメイクライ5の謎解きといえるでしょう。

いろんな操作をコレクションさせて、試行錯誤して遊ぶのがデビルメイクライ5の遊び方といえます。

これをなくしてしまって、ただ目の前の敵を倒すことだけ考えると、非常に味気ないゲームになってしまいます。

ただし、決して難しいわけではありません。ボス戦は攻撃をくらうと体力の3~4メモリは余裕で失います。

ただ、救済措置も充実していて、復活できるゴールドオーブも道中でかなり手に入りますし、本作で初導入された、別の場所で別のプレイヤーがリアルタイムで戦っている姿をうつしている「シェアードシングルプレイ」でも手に入ります。

(ブラッディパレスを共闘できると面白んですけどね)

またレッドオーブでも復活できます。

そのため、ボス戦は過去作に比べると、やや難しいという手触り・・・

隙の大きい武器はほぼ使えない感じでしたね。

グラフィックは素晴らしいですが、ロケーションはクリフォト内部が多く、美麗なグラフィックを活かすような様々なシュチュエーションを期待していただけに少し残念。

(アクションのやりこみはシリーズ過去最高で間違いなし)

膨大な武器とスキルを試しながら、自分が気持ちよいと思えるアクションやプレイスタイルを追求する。

それが、本作の明確な楽しみ方です。

そのため、本作は1周しただけではすべてのアクションを網羅することはできないでしょう。

僕はおっさんなので、すべてのアクションを追おうと思いましたが、疲れてしまいました(笑)

2週目以降は難易度をあげつつ、まだ見ぬアクションを取得したり、一週目では本当の終盤で試運転しかできなかった武器を本格的に使い込むことに期待を膨らませましょう。

 

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アクションの幕の内弁当

デビルメイクライ5を総評すると

アクションゲームの幕の内弁当

他のゲームに入っているアクション要素はすべて網羅されているといっても過言ではないボリュームです。

一見すると「これって使える技なの?」って技から序盤から終盤までお世話になる技まで、試行錯誤できることがとにかく多いです。

デビルメイクライは個性的な武器も見どころの一つですが、本作初登場のバイクを真っ二つにして、タイヤをチェーンソーのように見立てたキャバリエーレはアイデアと、コンボがつながった時のコントローラーの振動の気持ちよさ、ダメージの高さもあって

キャバリエーレはシリーズ最高の武器

です・・・雑魚限定なところがありますけどね(笑)

コンボは連打しても単発に終わりますが、タイミングよくボタンをおすことによって、鈍重な動作がはやくなって攻撃力がアップするのが、爽快なんですよね。

 

頭を空っぽにして楽しむのもいいですが、かっこいいプレイをひたすら追求するのも楽しいです。

それをサポートするように練習モードの充実、オートマティックのオン・オフ、そしてクリアの褒美をあらかじめDLCで有料購入できるなどのサポートもされています。

再びデビルメイクライが、同系統のアクションゲームの原点にして頂点となった瞬間です。

 

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最後にこれまでのシリーズを簡単に総括

最後にシリーズそれぞれのアクションゲームとしての総括を少しだけして終わりたいと思います

デビルメイクライ1

原点ながらも、デビルメイクライのシステム、強化要素はほぼ作り上げられています。ボス戦が3度あって、繰り返しになりがちなのと、ダメージ量が多くやや大味な戦闘になっており、現在に比べるとやや動きは重め。

アクションゲームとしての緊張感と爽快感の駆け引きは初代ならでは 。僕はハードではやくも断念しました(笑)

デビルメイクライ2

ファンからの評価が悪い作品。僕はこれが初デビルだったのでなんとも思いませんでした。

切った快感が薄く、バズーカがひたすら強いです。回避ボタン連打しながらバズーカを打つだけでDMDもクリアできます。

当時はディスク2枚組で、ダンテとルシアの二人のキャラクターを操作します。

しかし、それぞれのキャラクターのルートがほぼ変わらず、2人に分けた分、ダンテの近接攻撃は剣だけになりました。

アクションゲーム初心者でもクリアはしやすいですが、かなり単調になりがちな作品です

デビルメイクライ3

新しくスタイルアクションを追加し、武器の種類、軽口のダンテの復活、ボスの個性、そしてストーリーも双子の兄のバージルが加わる過去の話で、シリーズの中でもスケールの大きい作品になりました。

アクションの自由度、スタイルを極める爽快感、そしてステージの個性など現在でもシリーズ最高傑作に推すファンが多いです。

デビルメイクライ4

バージルの息子ネロを新しい主人公とし、初心者でもバスター(つかみ)による爽快な攻撃とシンプルで派手な攻撃のネロとスタイルをリアルタイムで組み合わせ、一癖ある武器を使うダンテの二人を使い分けることに

ネロのアクションは、非常に気持ちよく、バスターで大型の敵をぼこぼこしていくのが、特に楽しい。

シリーズ初体験でも安心して楽しめる作品。

DMC Devil May Cry

開発は海外のスタジオに委託し、今までのシリーズとはキャラの名前やおおまかな設定は共通しているものの、全く新しいデビルメイクライが誕生。

ダンテの見た目で発売前からファンから批判続きでしたが、発売してみるとシリーズの中でも一番とっつきやすいアクションになりました。

ボタンが簡略化され、コンボが非常にしやすいです。敵の攻撃の予備動作もわかりやすく、今までのデビルメイクライのように攻撃を続けるよりも、敵の攻撃をしっかりかわして反撃を明確なコンセプトにしています。

デビルクライ5にもうけつがれた要素があります。

PS3ではFPS30でしたが、PS4の完全版では60になっていますので、5ではまった人はプレイ推奨。

ちなみに、北米版のみの発売ですが、日本語に対応しています。