残念ながら今年の6月2日に行われるチャンピオンズリーグの決勝戦を地上波、フジテレビで見ることはできません。
あの青嶋アナの競馬実況をふんだんに持ち込んだ、実況ならぬ絶叫。
とくに「ベ・ン・ゼ・マ」のイントネーションはいまだ記憶に焼き付いています。
なぜなら、DAZNがチャンピオンズリーグの決勝戦までも独占契約をしているからです。少なくとも3年間はこの状態が続きます・・・
DAZNにとってさらに追い風となるのが、プレミアリーグの独占配信を3年間行えることです。
プレミアリーグのみならず、ヨーロッパリーグも全試合契約しています。一部ではありますが、ラ・リーガ、セリエA、リーグアンも見ることができます。
一方で、スカパーはブンデスと独占契約、そしてセリエAではユベントスを中心にライヴ配信されています。(DAZNの場合は、ユベントス戦はアウェー戦やハイライトになります)
しかし、御周知のとおり、歴史上ではじめて
チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグともに決勝戦がプレミアリーグのクラブのみ
という状況が起こっています。さらにさらに!!、その4チームよりリーグで上のクラブがあるという・・・恐るべしマンチェスターシティ。
サッカーの選手移籍やプレイスタイルの流れは、ここ数年で激化しています。もうミラクルレスターがかなり昔に感じられます。(歴史的偉業として今後100年語り継がれると思いますが)
しかし、グアルディオラやクロップがプレミアに残っている間は、プレミアは欧州最高のリーグとして残り続けることは間違いないでしょう。
DAZNについて、あまりにもわからないことが多いのですが、この記事で、彼らが、日本に上陸して何を狙い、考えているかというおおよその枠組みを知ることができるかもしれません。
DAZNを運営しているのは、イギリスのパフォーム・グループ。スポーツメディア、スポーツデータを統括する会社を買収し、Jリーグも10年間で2100億円という大型の独占契約を結びます。
スカパーの独占契約が1年50億だったことを考えると、この金額がいかにすさまじいがわかります。
DAZN上陸当初も、国内外で日本代表として活躍する選手をCMで登場させたことが話題を集めていましたね。
現状、日本もふくめ、アメリカ、イタリア、スペインなど9か国で展開されていますが、将来的にブラジルなど新興国も視野に入れて、20か国でサービス展開を予定しているとのこと。
これは、エレクトロニックアーツとコナミの関係のように、全世界で展開させ、規模と人口を大きくしていくか、個別に濃厚な契約を目指していくかという違いになりそうです。
(リーグ単位でライセンスを獲得できるほどの資金がKONAMIにないため、バルセロナ、リヴァプールとパートナーシップを個別に契約する方式で対抗。さらにマイクラブでは、レジェンド選手を使用できるという点で、注目を集める)
保有している資金の差、圧倒的グローバル展開の質から、スカパーや地上波がDAZN以上のサッカー中継(もちろんそのほかスポーツも)を展開することは、事実上不可能でしょう。
このままスカパーがブンデスを保持できるのか。例えば長谷部などの日本人選手が辞めてしまったら、それだけで加入者が減少する可能性が高くなります。
現状のセリエAのユベントスの放映権のように、世界的にファンの多いビッグクラブの特定の試合を見ることができるのは○○だけと、局地戦で戦っていくしか術がないでしょう。
個人的に参考記事でも取り上げられていましたが、将来的にブックメーカーが国内でも寛容になり、あらゆるスポーツに賭けが適用されるようになったら、DAZNの真価が発揮されるでしょう。
事実、ワールドサッカー中はTOTOをやっていましたが、日本代表、FIFAランク上位国の試合以外でも熱くなることができました。
国内のダゾーンに限って、話をすると、単にスポーツを垂れ流しで中継するのではなく、前後に解説のプレビューをいれ、スポーツファンをよりコアにしていくという新規参入よりも、定着を根差した傾向にしている点です。
これは、サブスクリプション(継続課金)で利益を上げるうえでは、非常に重要です。
最近では、海外の主要な試合では、日本語の実況・解説が必ずつくようになりました。
野球中継でも、地上波ではやや難しいフランクな岩本勉氏の解説が聞けるなど、ネット配信の強みを生かしつつ、テレビ中継で培われたエンタメ、ノウハウを取り入れて放送されています。
いろいろまどろっこしい話をしましたが、とにかく言いたいことは一つ
みんなで、リヴァプール対トッテナムをアーセナル対チェルシーをDAZNでみよう!!