今回は、メンタリストDaiGo(以下ダイゴ)さんの新著である
最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法
を紹介したいと思います。
ダイゴさんらしく、アメリカを中心に近年行われた研究成果をあげながら、勉強前にどのような習慣を身に着ければ、記憶に定着しやすいか?どのような勉強方法が知識に結びつくかを簡潔にわかりやすく説明されています。
アンダーラインを引いたり、語呂合わせしたり、集中学習したりといった我々が受験勉強でお世話になった方法はすべて非効率・・・
科学的データに基づいて、正しいテクニックを身に着けて、勉強を効率化させて、知識を得ることを好きになろうというのが、本書の目的です。
本題となる2章では、積極的に勉強する「アクティブラーニング」の重要性を説きます。
慶応に合格したダイゴさんが、学生時代に行った方法がまず紹介されます。
青チャートをバラバラに裁断して、ページをバラバラにといていくことをやったことで、ランダムによる刺激を受け、実際にバラバラに出題されるテストへの抵抗力を身に着けました。
さらに、「次に何がでるかわからない」というランダム性が、脳に刺激を与え、常に勉強に関心を持てるようになったとのこと。
これは、インターリービングといわれ、一つの解き方をマスターするまで勉強するブロック練習の対になる勉強方法。このインターリービングを活用した生徒は、25%もブロック練習の生徒に比べて、優秀な成績をおさめたとのこと。
このインターリービングを皮切りに
想起(思い出す作業)と再言語化(自分の言葉として理解する)ことで、アクティブラーニングを身に着けます。
1ページ読んだあとにテキストを閉じて、その内容を要約できるか?また自分で答えまで作って、クイズ化することができるか。
再言語化では、自分の言葉としてテキストを置き換えて、第三者に説明ができるか。自分でわからない部分があれば、なぜ?どうして?と常に問いかけ、答えられるように多方面から調べることができるのか?
そして、散らばった情報を関連付けて、ひとくくりのグループをつくって、いつでも知識として引き出すことができるチャンクにつなげることで、知識として定着させたり、断片的な記憶ではなく、関連付けによって、忘れないようにする。
こうした、点と線を繋いでいく重要性が色々書かれています。
このアクティブラーニングができているかどうかが、勉強するうえで最も重要で、その後語られるテクニックは、すべて科学的にどのようにすれば記憶させやすい環境を作れるかという内容になります。
例を挙げると
スタンディングディスク(立った状態で勉強する)
無音、または環境音の中で勉強する
勉強前後に軽い運動をする
勉強が終わった後、10分ほど睡眠をとる
勉強をやりきるのではなく、途中で手を休め次の日にまた続きを行う
(ひとつの章をやり終えたことで、脳ができたと錯覚してしまう)覚えていない内容ではなく、わかっている内容をノートに書き起こしたり、復習で何度もやっていく。(オーバーラーニング)
上昇志向の高い、同じ目的をもった仲間と勉強する(ピアプレッシャー)
なんだか、横文字を覚えただけで偉くなった気になります(厳禁)
再現性が簡単なものから、1回15分ぐらいの下準備が必要なものもあります。
学習術といえるのは、本当に最初の2章だけで、中盤以降は、ひたすら記憶術になっているため、内容はやや頭に残りづらいですね。
ダイゴさんの豊かな経験談ではなく、ひたすら研究とエビデンスを重ねていることで、「やってみたらいかがでしょうか?」と案内されるだけなので、心に響きにくい内容でした。知識としては膨大で、1000円少しでこれだけの内容が読めるのは、素晴らしいことですが。
アクティブラーニングの近道はブログやSNSに書くことだ
本書の内容を踏まえたうえで、非常に有効な学習方法がありました。
それは、自分が興味の持ったこと、学びたいとおもったこと、学んだことをブログやSNSで書くことです。
学生であれば、世界史や日本史で学んだストーリーを自分なりに要約して、ブログやSNSに
「この時代は○○のようなことがあって、○○が中心人物で、こんな関係がありました」
と思いのまま書いてみます。
もちろん、自分が覚えるために書きなぐる形式でもいいですが、誰かに読まれることを意識することで、自分なりの言葉に変換します。そして、相手に説明するために、頭の中でインプットした事柄を整理して、アウトプットします。
説明する過程で
「あれ?ここ気になるな、調べてみよう」
「ここの結論が弱いな。他に情報がないかな」
現代は、スマホによって簡単に動画やテキストで情報を得られるので、ダイゴさんの提唱されるチャンクが簡便になりました。
かくいう僕も、ブログを扱ってから、情報を引き出す能力は少し高まったように感じます。
楽しかった、面白かったという感想や感情で終わらず、何が楽しかったか?を自分でフィードバックできるようになり、それを他人に説明できるようになりました。
完全にインドアな人間ですが、知人から「物知りだね~」といわれることも(照)
記憶が定着に向かうときというのは
勉強している過程をしっかり感じているとき
だと思います。
そのために、自分という主体性をもって、勉強に取り組むことは非常に重要なことであると感じます。
せっかく、人生の貴重な時間をつかって勉強するのですから、しっかり知識として扱えるようにしないともったいないですよね。
というわけで、登録販売者に行き詰まったら、ちょっとブログに勉強の進行状況でも書こうかなと思います・・・
余談ですが、ツイッターのフォロワーさんで、アクセスも収益も好調な人は、学習系が多いです。おそらく、誰かに価値を提供するだけでなく、自分が学んだことを定着させようとしているウィンウィンで、継続できているのではないかと考えています。
勉強して、立派な大人になれたら、ダイゴさんが監修されている、メンタリストのノウハウを導入したマッチングサービスのwithを使ってみたいです。
男女ともに真剣な交際を目指してしようされているかたが多いみたいです。