まさかあの「グラディウス」のKONAMIから新作STGが発売された。
その名も
CYGNI: All Guns Blazing(以下シグニ)
一体どのようなゲームなのか、とりあえずイージーモードをクリアして2時間ほどプレイした感想を述べていく。
ちなみに、このゲームはダウンロード専売で3800円ほど。
初めてプレイされる方は、絶対にイージーモードから遊ぶことをお勧めする。理由は後述します。
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CYGNI: All Guns Blazing 2024年に発売されたSTGならではのクオリティ
開発元は、Keelworksというスコットランドの会社。実は本作が初めてのゲーム作品らしいのだが、「本当なのか?」と思うぐらいにクオリティの高い作品だ。
よく最近でもインディーズなどでSTGが発売されることはあるが、アンリアルエンジンを使用して、本当に2024年水準のレベルのグラフィックでスクロールシューティングを出すというだけでも価値のある作品だ。
しかも、対応機種がPS5, Xbox Series X/S, Steam、Epic Games Storeと最新機種なのだ。縦マルチでもない。
ムービーシーンもしっかり挿入されており、1週およそ1時間ほどのボリュームがある。
通しでプレイしたら、一作の贅沢な映画を見たような興奮に包まれるだろう。そう考えると3850円は、個人的に適正価格だと思う。
敵が入り乱れて襲い掛かる弾幕はまるで花火のように美しく、敵が散るときの煙のエフェクトなども細やかでリアル
特にPS5のハプティックフィードバックを活用した細かな振動は、STGに臨場感という新しい感動を与えている。
CYGNI: All Guns Blazing やや癖のあるシステム
シグニのシステムはやや癖があるが、理解することで、初心者でもプレイしやすい作品だとわかる。
シグニのシステムで重要なのは
- エネルギーシステム
- アップグレード
まず、シグニの敵を倒すと、雑魚的ならおそらくランダム、中型の戦闘機ならほぼ確定でエネルギーを落とす。このエネルギーを回収すると、シールドゲージが増える。
エネルギーは結構な頻度で登場するため、敵の攻撃を立て続けに食らわなければ、撃墜されることはない。
このシールドを消費して、武器ゲージに割り振ることで火力を上げることができる。
例えば、シールドゲージが5ある状態で、武器ゲージを5まであげると(いきなり5になるのではなく段階的に上げられる)、シールドのない状態になる。ここで連続で被弾すると撃墜される。難易度ノーマル以上ならこの時点で即刻ゲームオーバーだ。
一方で、武器ゲージをあげると自機の攻撃力が上がるため、火力をあげて敵を倒して、エネルギーを回収して、武器もシールドもゲージマックスを維持することも可能。ちょっとした戦略性がある。
また、武器ゲージを消費して、追尾して火力のあるミサイルを放てる。エネルギーがたくさん落ちていたら、ミサイルで一気に制圧するのもいいだろう。
次に、ステージ中で取得したエネルギーの総数を使って、自機の攻撃方法や火力をアップグレードすることが可能。RPGのような要素もある。
イージーモードだと撃墜されても残機はあるのだが、撃墜された時点で、いままで獲得したエネルギーは没収されてしまうので、イージーモードでも緊張感はある。
アップグレードのおすすめは、空対地と空対空の基本的な火力をアップさせること。これにより撃墜できなかった敵を撃墜して、エネルギー回収が効率よくなる。
エネルギーシステムがあることで、意外と被弾しても問題ないことがわかる。
そして、敵の弾幕に対して、当たることも覚悟で動いて、エネルギーを吐いてくれる敵をみつけて、的確に迎撃していく。
そう考えるとシグニはかなりアグレッシブな攻めゲーなのではと思う。
CYGNI: All Guns Blazing 問題点
スチームでは賛否両論で、冷やかしのレビューも一部あるかもしれないが
「難しい」という意見が散見された。
全く強化していない状態でノーマルの1面をクリアできる人がどれだけいるだろうか?
実は、シグニの1面はかなり難しく、ボス敵が3体いるし、ノーマルになるとイージーよりも攻撃が激しくなる。
極めつけは、残機が全くなく15分ぐらいステージの中で後半やられてしまったら、10分ほど丸ごとプレイを無駄にしてしまうという面がある。
よく言えば、緊張感があるが、悪く言えば、かなり不親切だ。
そして、steamのゲーマーが、難易度を下げてプレイしたがるかどうか?
STGに慣れていれば、最初にイージーで慣れたり、遊ぶこともゲームを楽しむ一つと割り切れるが、普通のアクションゲームに慣れているプレイヤーだと抵抗があるだろう。
アプデなどで、ノーマルにも残機があれば(残機ありなしは選択可能で)もう少しフランクに、演出を楽しみながら遊べるかもしれない。
いずれにせよ、令和の時代にここまで高品質なSTGを遊べたことは非常に喜ばしいし、シグニの製作会社はもっといろんなゲームにチャレンジしてほしい、もちろんシグニの続編も歓迎だし、出すなら購入したい。