今回は、大手ドラッグストアで購入した、ブラウンオーラルBのクロスアクション7ベネフィットという歯ブラシについての評価・感想・レビューになります。
最大歯垢除去率が99%となっていますが、本当にしっかり磨けるのか?心地よい使用感なのか?オーラルケア製品にうるさい、現役ドラッグストア店員の筆者が、しっかりと評価を下します。
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オーラルB クロスアクション7ベネフィットは、山切りカットをさらに劣化させた使いづらい歯ブラシになっている
結論から言うと、私はクロスアクション7ベネフィットをあなたにお勧めしません。
理由として
- ブラシが大きすぎて、複雑な構造になりすぎて、すべてのブラシが歯にあたっている感覚がない
- 2分間しっかり磨いてみたが、歯垢がかなり残っていると感じた
- ブラシ両側のソフトラバーが歯茎と接触して痛い
- ハンドルが太すぎて、使用すると手首が疲れる
長年、歯ブラシを使い続けてきましたが、ここまで問題点の多い歯ブラシは初めてで、実際に自腹で購入したので、忖度なく評価すると、今まで使用した歯ブラシの中で、最低の部類に入る評価になります。
唯一の利点は、パワーチップブラシという紫部分の奥歯に届くブラシだけは、機能していたという点です。
問題点が多い、クロスアクション7ベネフィットですが、何が一番問題なのか?
ブラシ構造を複雑にすれば、フィットせず歯垢がとれない問題が発生する
(複雑な構造=高性能という図式が成り立たないのが、歯ブラシの難しいところでもあり、面白いところかもしれない)
それは複雑なブラシ構造にしていて、自分の歯に合わないという点につきます。
これと同じ問題をかかえているのが、山切りカットの歯ブラシです。山切りカットは、凹凸部分が、使用者の歯にフィットして、歯垢を除去しやすいというメリットを謳っています。
そして歯垢除去が最大99%とうたっています。この時点で怪しいです。なぜなら歯ブラシで取れる歯垢というのは、表面の歯垢ぐらいでたかが知れているからです。
デンタルフロスと併用して、よくて7~8割の歯垢が除去できるといわれているからです。
私は、電動歯ブラシをよく使いますが、使用後のつるつる感も電動歯ブラシのほうが、はるかに優秀に感じました。
しかしながら、山切り部分と、歯の凹凸部分がしっかりフィットする人って稀なんですよね。結局は、平坦なブラシの方が歯にフィットするので、歯科関係者の中でも山切りカットを否定する人はいらっしゃいます。
クロスアクション7ベネフィットは、山切りカットよりさらに複雑な構造になっているので、この歯ブラシがしっかりはまる人って、開発者以外の人にいるのかな?というぐらいに感じました。
オーラルB ブラウン クロスアクション7ベネフィットは、基本構造の時点で問題があって使いづらい
(デカイ、質実剛健な見た目は、まさにアメリカナイズ・・・ともみえます)
ブラシの形状は、企業が独自性を打ち出すためにユニークな形で販売してしまうのは、仕方ないと思います。
ただ、クロスアクション7ベネフィットは、基本構造の時点で欠陥が多いです。
まず、やわらかいブラシはいいのですが、ブラシ全体がかなり大きいです。筆者は成人男性で、一般的な口の大きさだと思うのですが、それでも口を目いっぱい開けて、不自由な形で磨ていました。
顎関節症だったり、口内炎を患っている人は、たぶんクロスアクション7ベネフィットは、かなり使いづらい歯ブラシになるでしょう。
次にハンドル部分の太さです。本当に持ち手が太いんですよ。この歯ブラシは。そのため2分間といっても、上下運動を繰り返すと手首が疲れてきます。
情けなく聞こえるかもしれませんが、私は30歳で肉体労働もよく行っているのですから、それでも疲れるのです。
おそらく、外資なので、アメリカ人の成人男性などを想定して作られたのでは?と邪推します。
成人男性でもこの使いづらさなら、おそらく女性の方や子供はもっと使いづらいのではないでしょうか?
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というわけで、珍しく辛口レビューになりました。別に批判目的でやろうと思っているわけではなく、商品のよさを探そうとおもっていたのですが・・・
歯ブラシもアイデアが出つくされたような感覚があります。ブラシの先端を丸くしたり、特別な素材のブラシを利用したり、各社があの手この手で、アイデアをぶつけています。
実際に、ドラッグストアで働いていますが、一番売れる歯ブラシというのは、デンターシステマのように古くからスタンダードな歯ブラシを販売しつづけている会社ですね。
これを言ったら元も子にもなりませんが、有名企業な出しているシンプルな歯ブラシというのは、特売としてよく販売されている現状も、売り上げを後押ししていると思います。
あとは、豚毛がたまにうれたり、独自機構で成功しているのといえば、キスユーのイオン歯ブラシぐらいでしょうか?
奇をてらった商品というのは、それだけリスクがあるんでしょうね。特に日常で密接に使用するアイテムであればあるほど、独自性や独創性よりも、安心感を重視するのでしょうね。
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