エドやヒカルをはじめ、チャンネル登録者100万人を超えるYOUTUBERも続々参入している、ぼったくりバーへの突撃動画。過去にも架空請求をおちょくったアウトロー系の動画になっています。
ベテランYOUTUBERのみならず、若手も続々と参入しているぼったくりバー突撃動画について、YOUTUBEファンの私が思うことをまとめてみました。
過去にもYOUTUBEについて、ブログでいろいろと取り上げています。お時間があればぜひ
エドなどのYOUTUBERぼったくりバー突撃動画 やらせと危険の狭間で
最近、YOUTUBEで
「ぼったくりバー突撃動画」
をよく見るようになりました。
この記事では
①ぼったくりバー突撃動画が増えているのはなぜか?
②我々が、ぼったくり被害にあったらできることはなにか?
③YOUTUBER,視聴者が取れる行動は何か?
について語ります。
なぜぼったくりバーが増えているか?
過去におYOUTUBEでは、犯罪摘発動画、晒し動画がトレンドだった時代があります。
記憶に新しいのは
架空請求撃退動画
などですね。
ぼったくりバー動画もいくつかありましたが、前回お伝えしたヒカルの動画を皮切りに、種類も増え、過激さも増した印象です。
架空請求に関しては、あくまでこちらが合意した契約でなければ契約が成立しませんし、相手に電話しなければ不問なので、問題はないです。そういう対策もすでに知られています。
一方で、ぼったくりバーは
- キャッチに誘われて店にいかない
- ネットの口コミや情報が確かな店を前もってリサーチする
これで、だいぶ店はしぼられますが、酔っぱらった勢いとか、友人との記念づくりでついつい突撃した先が・・・というパターンもあり得ます。
よくあるのが、警察を仲介にたててというパターンですが、「民事不介入」により、暴行や脅迫を受けていない場合は、店と直接やりとりをしなければなりません。
とはいえ、交番や警察の前でやり取りをする以上、監禁や暴行のリスクはゼロにできます。
向こうと折り合いのつく金額をいえるだけの交渉力が必要です。弁護士をたてるのも有効ですが、個人がそのような状況で、弁護士をたてるのはなかなか難しそうです。
最適解といわれているのは
連絡先だけを渡して「何かあったら裁判をおこしてください」という方法です。
向こうもぼったくりを行っているという後ろめたさがあり、裁判に発展する可能性はほぼゼロに近いらしいですが、一方であえて録音されて、料金説明を受けていたことを証拠として残す店もあるようです。
逆に、こちらも「4000円ぽっきり」と店やキャッチにいわせるような言質をとれたらいいのですが。
弁護士YOUTUBER久保田氏によるヒカル氏の動画を受け手の解説によると
- キャッチが基本4000円といっていて、4000円以上の可能性があるので、詐欺に問われない可能性がある。ぽっきり4000円なら詐欺
ただ、基本4000円は何かを頼んだうえでの価格なので、それで9万請求はアウトの可能性あり - 客引きの違法性だが、おさわりOKなど性風俗を想起させる客引きが迷惑防止条例にかかるので、違法性を問うのが難しい
- 9万円という値付けは契約自由が認められているので、おかしくない。ただし、額に達して合意に達していない立論は可能。(氷1個1000円など)
結論
法律や刑事で身を守るよりも、あらかじめそのような店にいかない予防に力をいれるほうが建設的
(弁護士がのりこんだパターン)
なぜぼったくりバー突撃動画があげられているが 収益のメリットはゼロで危険のリスクしか残らない
なぜ、最近この手の動画が増えたのか。思いつく限りのメリット、デメリットをあげてみます
①架空請求動画が飽和状態になった
ひと昔前は、底辺YOUTUBERであっても、架空請求動画をおちょくったり、追求する動画は、10万以上の再生数を稼げる可能性がありました。
匿名ジャーナリストのイマイさんで、視聴者にもなじみのある展開で、明らかに違法性があるため、叩きやすかったという対象。
また、個人情報も電話番号のみであり、動画投稿者も比較的安全性を保ちながら、自宅で動画をとれるというメリットがありました。(しかし、おちょくられた架空請求側が逆切れして、顔出ししているYOUTUBERを特定する可能性はゼロではない)
しかし、現在では大手YOUTUBER含め、架空請求動画が減少しており、すでに新しい境地を見出すことは難しいです。
②深夜番組の代替としてのぼったくりバー突撃
ぼったくりバーは、撮影者、演者が現地に乗り込むというリスクを抱える。それがひと昔前の深夜番組のようなドキュメンタリー性を持ち、視聴者をひきつけます。
それが摘発動画につながれば、「○○かっこいい!!」と羨望のまなざしを向けられます。
「○○はこんな橋をわたっている、拡散しないと」というムーブメントにもつながります
YOUTUBEはジョーブログやラファエルなど、深夜番組の代替として機能していた側面もあるが、今回のぼったくりバー突撃はそれに近いものを感じます。
③身をさらすリスクと広告収入のリターン
ただ、ぼったくりバーは、リスクの方が大きいと感じます。
まず、エド氏があげている動画のように、事務所に連れ込まれ、恫喝されて、個人情報を確保されて、請求以上の代金を失う可能性があります。
今までの摘発ドキュメンタリー動画があるための再生数だが、一般人がいきなりこれに挑戦するリスクは果てしなく高いです。
実際にエドドットコムでは、闇暴きシリーズが次々と広告停止となっており、動画を無断で撮影したことによる後始末、住所特定などのリアルトラブルが起きている模様です。
GoogleがYOUTUBEを管理しており、広告収益もGoogleのフォーマットに従う以上、ラファエルはじめ、有名YOUTUBERのチャンネルBANがしめすように、健全で無害な動画しか残らないでしょう。
他国の話が、麻薬組織のボスを挑発した動画を取った17歳のYOUTUBERが殺害されたという事件もあります。
比較的、健全な動画で有名になっているヒカキン氏でも、一般人に追跡されたりしています。
反社会追求動画は、底辺YOUTUBERが一発逆転を夢見て、突撃する餌のようになっている側面もあるが、平気で架空請求したり、法外な料金を要求するわけで、暴行やそれ以上の行為も簡単にアクセルを踏んでしまう相手であるという想像力が必要です。
テレビなどの突撃企画は、アポなしガチもあるかもしれないが、大抵は裏で脚本がかかれているいわゆる「ヤラセ」にあたります。
YOUTUBEを志すのであれば、倫理と道徳の線引きをしっかり引いて、客観的に自分をみつめることが重要になってくるでしょう。
そして、視聴者はたんに娯楽として消費するのではなく、警鐘や、教育としても活用していくことが、生活を潤わせることにつながると思います。
(桐生一馬みたいな強さがあればいいんですけどね)