バットマンアーカムシャドウ ストーリーネタバレ、キャラクター、ヴィラン考察とまとめ なぜバットマンファンも唸る傑作になったのか?

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メタクエスト専用タイトルのバットマンアーカムシャドウをクリアした。

メタクエスト専用ということで、バットマンファンであっても遊ぶことのできない人はいるみたいだが、youtubeではフルプレイ動画があがっていたりする。

しかし、日本語での情報があまりにも少ないため、筆者の視点とすべてのアーカイブを確認できたわけではなく、誤った解釈もあるがアーカムシャドウのキャラクター解説、ストーリー、ネタバレ、まとめ、考察としてまとめていく。

 

今回はストーリーのみのレビューであり、プレイ感想については過去にいろいろ記載しているのでその記事を見てほしい。

アップデートでバグ修正などをしており、ディスコードで報告を募っているが、正直まだまだバグは多い。強制終了や、エリアに入ったら謎の空間におちたまま進めなかったりしている。

アーカムシャドウを快適に遊びたい人はこのネタバレブログを読まず、プレイを待った方がいい。

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はじめに 筆者のバットマン歴

アーカムシャドウのストーリーまとめに入る前に筆者のバットマン視聴歴について

映画

  • バットマン
  • バットマンリターンズ
  • バットマンフォーエバー
  • バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲
  • バットマンビギンズ
  • ダークナイト
  • ダークナイトライジング
  • ザ・バットマン
  • ジョーカー

ジャスティスリーグ版バットマンは全く見ていないが、ベン・アフレックバットマンもファンからなかなか評判が高いらしい。

無難だが、ダークナイトかザ・バットマンが一番面白い。両方2時間半以上(ザ・バットマンに至っては3時間)とかなりボリューミーな映画だが、あっという間に感じられるほどに面白い。

アメコミ

  • ダークナイトリターンズ
  • キリングジョーク

アメコミはフルカラーで大ボリュームな分、1冊あたりの価格が高価なのでなかなか手を出せずにいる。イヤーワンやロングハロウィーンなどの名作をいずれ読みたい。

ダークナイトリターンズはグラフィックノベル史においても傑作とされているが、ジョーカーの出自とバットマンとの1つの決着を描いたキリングジョークを推したい。アラン・ムーア節が炸裂している。

 

ではここからアーカムシャドウのストーリーに入る。のっけからネタバレ全開なのご注意を

 

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アーカムシャドウ おおまかなストーリー

アーカムシャドウのストーリーについて軽く振り返る。もっと細かく解説したいところだが、1週のみのプレイで抜け落ちていることも多数ある

ダイジェスト風に振り返る。

バットマンがラットキングの情報を入手し、どうやら1週間後に怒りの日ということで、司法や警察が狙われているのではないか?という情報を得る。

 

ラットキングの支持者のスナイパーから命を狙われていたデントを助けるが、スナイパーは天井でじぶんをつかんでいたバットマンを振りほどいて、自ら命を落とす。

メディアは、バットマンがとうとう人を〇したと一斉に報道する。

スナイパーの話により、ラットキングはブラックゲートという極悪人を収容する刑務所にいるらしいという情報をつかんだバットマンは、放火魔マチス・マローンになって囚人として変装してブラックゲートに潜入する。

 

ブラックゲート内では、暴力で支配している所長ボルトン、賄賂やコネでいきているマフィアのボスのファルコーニ、そしてラットキングの信者たちで構成されていた。

昼はマローンとして情報収集し、夜はバットマンとして刑務所内の秘密を捜査しつづける。

 

紆余曲折を経て、バットマンはデントがラットキングであるという正体をつかむ。

ラットキングは変声機などをつかって、悪党たちをけしかけていったが、実際はラットキングという象徴をもとに多くの悪党、悪党になる要素を持った人間を集め、その人間を一網打尽にして、ゴッサムの悪を駆逐するというデントの企みだった。

しかし、その考えがエスカレートして、ゴッサムそのものを破壊すべきだという極端な考えに至っていた。

所長ボルトンもそうだが、バットマンが不〇を守ることではぬるいと、それではゴッサムの治安を維持できないと考えるものがいても不思議ではない。

 

バットマンはブルースとしての正体を明かし、デント(ラットキング)の企みを阻止するが、デントは二重人格の暴力性が覚醒し、トゥーフェイスが誕生することになる。

 

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アーカムシャドウ 主要なキャラクター、ヴィランの紹介

ブルース・ウェイン/バットマン

ゴッサムシティ有数の資産家の元に生まれるが、目の前で父と母がギャングによって命を奪われる。

本作はゲームのアーカムビギンズとアサイラムの中間の話であり、まだ若く精神の安定が保てていない。

 

圧倒的な格闘センスと、知能をあわせもっているだけでなく、本作は極悪人が収容されているブラックゲートに囚人として単身突撃するなどの勇気もある。

本作の設定として父母を失ってから、レスリーという医者のもとにハービー・デントともに兄弟のように育てられ、その後、ハービーの父の元へ居候のような形になる。

 

しかしハービーの父はアルコール中毒であり、アルコールを飲んだ時の暴力的な性格に被害をうけ、大きなトラウマをハービーとともに抱えている。

バットマンとして自警活動に入ってからも、悪党に対する復讐心を拭い去れずにいる。

 

 

マチス・マローン

ブルース・ウェインが変装した姿。ブラックゲートに収容されているというラットキングを暴くために変装して悪事を働き、収容されたのだ。

 

冒頭でバットシグナルを放火した容疑でブラックゲートに収容された。このことは、ジム・ゴートンはおろか、友人のハービー・デントにさえ伝えなかった。真実を知っているのは執事のアルフレッドと、ゴートンの娘のバーバラぐらい。

 

昼間はマローンとして刑務所内で情報を収集し、夜はアルフレッドが作ったバットケイブからバットマンになって刑務所内の真実を暴く。

 




カーマイン・ファルコーニ

ゴッサムを牛耳るマフィアのボス。実は、バットマンビギンズ、ザ・バットマンと映画に2作品出ているヴィラン。

本作ではブラックゲートに収容されているが、囚人を手下にし、看守も賄賂などで意のままに操っている。

 

ブラックゲート内では、ラットキングの部下のラッツたちと対立しており、所長のボルトンとも取引はしているが、裏で命を狙われていたことが判明する。

 

ゴッサムの警察、司法の腐敗をまとめた情報などを握っているが、ブルース・ウェインによって、その情報は押収されることになる。

 

ボルトン

ブラックゲートの所長。一般人の2倍ぐらいある巨体であり、かなり威圧的な人物。

ブラックゲートにはいった悪人たちは更生の余地はなく、徹底的に罰を与えることを信条としているが、実際にブラックゲートで一部、看守による囚人への激しい暴行は見られるものの、不正などは横行しており、ファルコーニはVIP待遇を受けている。

 

実はバットマンの猛烈なファンであり、自室でバットマンの記事やグッズを収集していたが、バットマンがストーリー冒頭でラッツのスナイパーを〇してしまった?という噂についてバットマンに失望し、バットマンと対峙した際、バットマンを撃てと部下に命令する。

 

マローン=ブルースという事実をつかめなかったが、潜入捜査官〇しの疑いをかけられたマローンを強引に連れ込み、毒ガス送りにしようとしたが、マローンをラットキングと勘違いしたラッツによって襲撃を受け、気絶した。

 

バットマンという存在がある意味、ヴィランを作り出しているのでは?と問いかけるような人物だ。

 

クレイン博士

後のスケアクロウ。アーカムシリーズではアサイラムとナイトに出ており、実質アーカムシリーズのラスボスであり、アーカムシャドウでもかなり重要な役割を担っている。

ブラックゲート内の囚人たちをターゲットにして、自分の禁止薬物をつかった違法な人体実験を行っていた。それをしったクインゼルとはたびたび激しい口論になっていた。

 

彼の禁止薬物は、相手に激しい幻覚を見せ、相手の狂暴性や、トラウマになっている影の部分を引き出す。

クレインの時点ですでにヴィランとして言いようのない悪行を重ねており、法廷にマローンが連れ込まれたとき、判事からの命令で、クレインがマローンに鎮静剤を投与しようとしたさい、マローンがはねのけ、鎮静剤の液剤がハービー・デントにかかる。

 

そこからハービー・デントは半身がただれ、トゥーフェイスへの道が開かれてしまう。




ハーリーン・クインゼル

後のジョーカーの相棒のハーレー・クイン

優秀な成績をおさめ、ブラックゲート内では囚人の更生のためにセラピーを開いたりして、熱心に仕事につとめる。方針の違いでクレインとたびたび口論になる。

ブラックゲート内の極度のストレス環境によって、クインゼルは内なる暴力性を抱えていた。

 

クレインの権力によって、ブラックゲートを追われそうになった際に、バットを使ってクレインを強襲しようとしていた。

ブラックゲートにいたままならクインゼル先生として囚人から信頼された存在のまま活動できたかもしれないが

 

皮肉なことに転勤先のアーカムアサイラムで、出会ったジョーカーに感化され、ハーレークインが誕生する。その発端は本作の中でも垣間見ることが可能。

 

ジョーカー

バットマンのみならずアメコミ界でも最も有名なヴィラン

本作は直接の描写や彼と戦うわけではない。マローンとして独房に入れられた際、2日ジョーカーと話す機会がある。

 

なぜか独房なのに壁面にいろいろ文字やイラストを書いている。アサイラム以降の彼の計画の一部なのだろうか…ただバットマンに対する〇意も垣間見えたりする。

 

すべてを知り尽くしているような視点で語っているし、マローン=バットマン(ブルースであることに興味はない)であることを見抜いているようにも感じらえる。

独房にいれられた後、アーカムアサイラムに搬送されて、クインゼルと出会う予定。

 

ハービー・デント/トゥーフェイス/ラットキング

本作の黒幕であり、最も重要な人物

幼少期にブルースとともにアルコール中毒の父親の環境下で育てられたことがトラウマになっている。

アルコールによっているときの父は、手元のコインの表裏で見逃すか暴力を振るうかを決めており、それがトゥーフェイスにつながっている。

 

ブルースも武力によって立ち向かおうとしたが、バットマンになることで自制を保とうとしていたが、デントはあまりにも自分の本能や欲望を抑えすぎていたという分析ができる。

怒りが最高潮に達すると頭突きを食らわせる。

 

彼はラットキングとして、ゴッサムの悪党たちをけしかけ、司法、警察などを「怒りの日」によって粛清し、我々の時代にするということを宣言する。

ブラックゲートで癌になっていたファルコーニを暗〇しようとしたり

最終的に船に爆弾をしかけ、多くのラッツを収容してゴッサムという街を破壊しようとしていた。

 

それは地方検事になったばかりのデントが公言していたゴッサムから犯罪を一掃するという考えが、極端となった結果といえる。

 

また自分が法の仕事につけるきっかけをくれ、兄弟のように接したブルースの両親を〇した相手に復讐することを目的としており、ブラックゲートに収容されていたジョーという用務係が犯人であることをラットキングの情報網を活用して知ることになる。

 

ヤマシロという囚人が、ブラックゲートの潜入捜査官であり、ブルースよりも早く、デント=ラットキングを突き止めそうになったので、捕獲し、ゴートンにはヤマシロと接触していたマローンがヤマシロを喧嘩の末、刺したと伝えていた。

マローンの法廷の際に、クレインの鎮静剤投与をふりきったマローンによって鎮静剤の液体をかぶってしまい、半身が溶けてしまう。

もともと悪党に感じていた暴力性、恨みなどが爆発することになり、二重人格が発現する。

 

最後はバットマンの目の前で、ジョーを処刑しようとしたが、止めに入り、バットマンのマスクを脱いだブルースの姿と、ジョーへの処刑を阻止したのがブルース本人だったため、行えなかった正義の執行についてひどく落胆する。

 

ラストシーン、育ててくれたレスリーとブルースによって介抱されるデント。

デントの表情はブルースへの信頼で微笑みかけているように見えるが、その半身の表情はひどくゆがんでおり、自分の正義を阻止したブルースに対しての恨みが垣間見える。

最後にトゥーフェイスとしての性格が発現し、「俺たちはこれから何度も会うことになるだろう」と宣言して物語は終わる…

デントとはその後、アーカムシリーズで何度か対峙することになる。

 

 

 

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アーカムシャドウのストーリーの評価 アーカムシリーズでは最高傑作レベルだと思う

5000字以上に超えるストーリー、キャラクター解説を終えたわけですが、かなり濃度の濃いストーリーになっています。

アーカムシティ、アーカムナイトではオープンワールドになっており、複数のヴィランが登場しているわけですが、アーカムシャドウはリニアな作品になっており、登場するヴィランが絞られていることによって、バットマンとの因縁がより深く描かれております。

 

特に、ハーレークイン、スケアクロウ、トゥーフェイスといった原作でも人気のあるヴィランのオリジン(誕生)が描かれているということで、どちらかといえばバットマンファン向けの作品になっていますが、バットマン映画を少しでも見たことがあれば、プレイする価値があります。

 

ヴィランのみならず、ブルース・ウェインとしてどのような人生を歩んできたかもムービーで示されています。

例えば、ブルースの両親の命を奪った、いわばバットマンのきっかけになる悪党は、ティムバートンの映画「バットマン」ではジョーカーが務め

本作では用務係の「ジョー」が務めます。ジョーは裏ルートで仕入れた品物を金銭や要求と引き換えに交換してくれます。

ゲーム内でも重要な役割を担うとともに、常にプレイヤーに寄り添っていますが「なぜ彼が極悪人が収容されているブラックゲートにいるのだろう?」という疑問は残ったままで、その真実が解明されたときは、結構衝撃でした。

 

個人的に少し気になったのは、デントの内なる衝動、暴力性が垣間見えるシーンがもう少しあれば、やや唐突にトゥーフェイスになってしまったように見えた点が残念でした。

 

またストーリー内の音声データなどのアーカイブをしっかり聞きこまないと各キャラクターの思惑などが分かりづらいという側面もあります。

まさしく、それぞれのキャラが光とシャドウ(影)の二面性をもった作品であり、それなりに複雑なストーリーになっています。

 

あと、バットマンアーカムビギンズから続くような話になっているので、予習としてプレイしたかったですが、現在プレイできる環境があまりないのが残念ですね。

個人的にヴィランではありませんが、ブラックゲート看守のボルトンが一番興味深かったです。

 

ダークナイトでも描かれていましたが、バットマンの活躍によって悪党への処刑感情が刺激されて暴走するゴッサム市民みたいなものが描かれているのも、実にバットマンらしいアプローチだなと思いました。

VRとストーリーの共鳴も素晴らしいもので、特に最後デント対峙して、デントがジョーを撃とうとしてバットマンが静止しようとして

「止めることができるのは犠牲になったブルース・ウェインだけだ」とデントが言った瞬間に、マスクをとる動作が要求されたときは、鳥肌が立ちました。

バットマンはそうやすやすとマスクと取るキャラではありませんからね。

劇場版でも「バットマンリターンズ」で暴走するキャットウーマンを止めるためにやったというシーンがありましたね。

これだけでなく、VRを活かした演出、感情に訴える仕組みがいくつかあり、バットマンファンは、間違いなく遊ぶべき作品です。

アーカムシティ、アーカムナイトも素晴らしいシナリオでしたが、アーカムシャドウはその2作品を超えたといってもいいでしょう。

 

 

 

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