悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス  レビュー・感想 メトロイドヴァニアの集大成にして、悪魔城ならではの成長、やりこみにあふれた傑作

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悪魔城DS、前回の蒼月の十字架に続いて2作目のギャラリーオブラビリンスをクリアしたので、その評価レビューをする。

蒼月の十字架もメトロイドヴァニア初心者にお勧めの作品なのだが、ギャラリーオブラビリンスは蒼月以上に間口が広く、親しみやすい作品になっている。

初心者は初心者なりの、上級者は上級者なりのゲームプレイのすみわけがされていて、読者投稿型のレビューサイトMK2でもSランクでDSソフトの中ではトップランクの成績を収めていた。

 

 

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悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス

ギャラリーオブラビリンスのクリア時間は、ゲーム内プレイ時間で5時間半ほど。

しかし、やりこみ要素などは、蒼月の十字架以上にあるのではないかと思われる。

本作の売りは、パートナーシステムであり、主人公のジョナサン・モリスとシャーロットを切り替えながら、時には共闘したり、1人で戦うことができる。

(2人で活用しないと突破できない仕掛け、ボスも登場するために、2人操作が単に簡単になっているだけではないのはポイント)

パートナーの変更などはすべてワンボタンで完結しており、煩わしさはなく、プレイヤーはいかに戦略的に敵を倒すかどうかに集中できる。

素晴らしい点として、体力は共有しているわけではなく、パートナーを出しっぱなしにして、パートナーがダメージを受けるとかわりにMPゲージが減り、MPがなくなるとパートナーを呼び出せなくなる。

(アクションは相変わらず、さくさく軽快)

MPは、ジョナサンの特技やシャーロットの魔法、2人の協力技などあらゆるリソースになっているため、出しっぱなしにして攻撃しておけばいいというものではない。

さらにジョナサンは防御量が高め、シャーロットはMP回復が早いなどの特性があり、どうしてもAIよりもプレイヤーの方がうまくさけたり、攻撃をあてられるので、純粋にシングルプレイの幅が広がったという解釈もできる。

 

私は、ジョナサンを出しっぱなしにして、シャーロットの魔法で援護というプレイをしていた。蒼月の十字架ではほぼ属性攻撃などは意識しなかった、というかランダムドロップのソウルの影響で終盤まで属性付きの技を覚えられなかった。

 

一方で、ギャラリーオブラビリンスは道中や重要な場所に魔導書や特技が置かれているので、蒼月の十字架ほどプレイヤーによって攻略がばらつくランダム性がない。

 

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悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス メトロイドヴァニアとしての進化

タイトルにあるように、城内に散らばった絵の中に入って、その中の魔物を倒していく。

絵の中は城下町だったり、砂漠といままでの悪魔城では閉鎖的な城の中を探索してきたが、ギャラリーオブラビリンスは開放的なステージも用意されており、古き良き、ステージ攻略型のドラキュラに回帰している。

(ロケーションが豊富に。建物が3Dで描かれている場合もある)

ただ、絵の中のステージも分岐や探索要素がかなり豊富なので、ボスを倒した後に未踏のルートをあえて探索してアイテムを手に入れるのか、すぐにほかのエリアを進むかという選択の余地がある。

メトロイドにはないドラキュラのRPG要素は、ギャラリーオブラビリンスでさらに強化。

(コマンド型のRPGなみに装備の種類が豊富になる)

ジョナサン、シャーロットの防具を頭から足まで装備して強化することが可能。ジョナサンの特技は習熟度があって、成長させて特技を強化できる。

ただし、いちいちメニューを開いたり、複雑化することによる弊害もある。

(エリックからミッションが課されて、クリアすることでアイテムやアクションがもらえるが、頭の悪い筆者はまったくクリアできなかった…)

また金策も蒼月の十字架より困難になっている。蒼月の十字架は店で売られている安めの武器とソウルを組み合わせることで武器を強化することが金策になっていた。

一方で、ギャラリーオブラビリンスは、防具の種類が増えたことで使用する金額がかなり増えてしまった。しかもジョナサンとシャーロット二人分。後半はポーションを買うのもちょっとためらってしまった。

 

アクションや攻略の自由度はギャラリーオブラビリンスは高いが、クリアの方法、道中の敵の倒し方などはもしかしたら、蒼月の十字架のほうが攻略法が多いかもしれない。

 

 

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悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンスの難易度は簡単なのか?

よく、ギャラリーオブラビリンスは、蒼月の十字架、奪われた刻印より簡単だといわれている。

シャーロットによる強力な魔法のサポートや、2人の強力技の火力の高さもあるだろう。

 

個人的にサウザンドナイフはかなり好きで、一部のボス的はこれと適当に鞭をふるだけで勝てる。

しかし、道中はちゃんとアイテムのリソースを確認したり、慎重に進まないとあっという間にゲームオーバーになるぐらいの難易度はある。

 

キャッスルヴァニアドミナスコレクションには途中セーブが可能だが、これがあることでなんとかクリアできた…ぐらいに私はあまりアクションが上手ではなかった。

 

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悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス 個人的に好きなシーン

本作のハイライトといえば、ジョナサン・モリスがバンパイアキラーの主人公の父ジョニー・モリスとエリック・リカードの意思をついで、ベルモンド家に伝わるヴァンパイアキラーを継承するシーンだ。

(バンパイアキラーをプレイせずとも話はついていけるが、知っていると胸が熱くなるシーンもある。ギャラリーオブラビリンス発売時はメガドライブのみしか発売されておらずプレミアだったが、今ならプレイしやすい)

鞭の力を解放するためには、鞭の中に込められた記憶と戦って勝利する必要がある。

ジョナサンの前に立ちはだかるのは、リヒター・ベルモンドだ。

リヒター戦は、リヒターが主人公を務めた悪魔城ドラキュラXのステージ1テーマソング、乾坤(けんこん)の血族が流れる。まずここが熱い。

そして、分家だったモリス家が、ベルモンド家のエースであるリヒターを倒す(幻影だが)ことにのって、乗り越えていくというストーリーも熱い。

 

 

そして、勝利することで、聖属性でほとんどの敵の弱点をつけて、攻撃力も高いヴァンパイアキラーが手に入るのは最高に熱い。

ラストの4枚の絵の中の探索も、ボスは初代ドラキュラでみられたボスが復刻して登場する。

 

 

ラストステージの中は、バンパイアキラーのステージ4名曲Iron-Blue Intentionもリメイクされて登場。

ジョニーの息子、ジョナサンがヴァンパイアキラーを振るい敵を蹴散らしながら、「バンパイアキラー」の曲がながれるのは、エモいとしか言いようがない。

 

リメイク曲ばかりではなく、SEGAのザ・スーパー忍で有名な古代祐三氏の狂月の招きは、本作を象徴する素晴らしいBGMだ