2017年はタバコを本格的に吸い始め、様々なレビューを書いてきた。
その中で一番読まれた記事はWinstonキャスターだった。Googleの検索に愛されたことが一番の要因で、レビューを書き始めて間もない頃だったのでレビューの質、経験値は現在に比べればひどく未熟だった。(だからといって現在、高尚なレビューがかけているという手ごたえも今一つ欠ける)
しかしながらブロガーにとって、アクセスされること、読まれることは最重要課題で前提条件となるのでこの現実を受け止めてみたい。
ウィンストン・キャスター・ホワイト5 そのバニラの甘さはうまくタバコを吸うためのもの?
11月時点、本ブログの1日平均アクセスは1500ほどあり、トップ30には
- Winstonキャスターホワイト
- ショートピース
- ロングピース
- ピースインフィニティ
- ピースアロマロイヤル
もちろん海外タバコ、新作タバコもランクインされているが
バニラフレーバーのタバコの記事
ピースの記事
この2つが主力となっている。それをなぜか雑記だが考えてみたいと思う。
なぜバニラフレーバーのタバコが気になるのか?
ヤフー知恵袋をのぞくと
「ピースって本当にバニラの味がするんですか?」
「キャスターとピースの違いって何ですか?」
という質問が簡単に検索される。
タバコを吸い始めた人の一部にはバニラフレーバーというフレーズが印象に残りやすい。もちろん吸い続けているユーザーも気にはなる。
バニラというのは主にアイスクリームのメインフレーバーであり嗜好品としてはなじみ深いフレーバーだ。といっても果実を主体としたフレーバーと違って、ほのかな香りと味わいで「これぞバニラ」と決定的な味わいというところに欠ける。
さらに一言にアイスのバニラといっても
ハーゲンダッツのバニラ
スーパーカップのバニラ
爽のバニラ
ホームランバーのバニラ
どれをとっても同じバニラは存在しない。味の濃淡、香りの上品さにボリュームがありすぎる。
それはタバコも同じで紙巻ベース、リトルシガーベース、葉巻ベースでバニラの風味はひどく変わるし、葉の分量、フィルターの太さ、加湿状態でどれ一つ同じ味わいというものは再現しにくい。
加えてチョコレート、飴、グミなどの嗜好品でバニラというのはあまり見かけない。たまにチョコレートで見かける程度か?どちらかというとミルクの方が手軽に甘さと濃厚な味わいを得やすいから人気が出やすい。
それに引き換え、タバコにおいてバニラフレーバーというのはフレーバーの一つとして広く認知されており、「タバコを吸うのであればバニラフレーバーを一度は吸ってみたほうがいい」という認識が共有されていると思われる。
タバコを吸ったことのない人間にとっては副流煙だけを体験し、「タバコは臭いもの」という認識が先行しているが、「甘いフレーバーがあるよ」という宣伝を受けたらどう変わるだろうか?
それだけでなく過去の記事で言及してきたがバニラ=アイス=冷たいものという常識から
バニラ=タバコ=温かいものという真逆のベクトルのためタバコで味わうバニラというのはそれだけで希少性と特別な体験を演出している。
そして僕の経験だが、上述のとおりバニラの味について明確な定義も見いだせないし、こうして記事におさめているが、「あのタバコなんだか良い味わいだったけどな・・・」という抽象的ながらも好印象な思い出が残る。こういう印象は「じゃあもう一回吸ってみようか?」というリピートの要因になる。
「俺はこの銘柄とタールしか吸わない」というこだわりを持った人もいれば「せっかくこれだけの種類があるからいろんなタバコに出会いたい」という僕と同じ価値観を持つ人もいる。後者にとって同じタバコを買う動機というのは「良かったけど思い出せない、気になるからまた買おう」というのが最たるものではないだろうか?
バニラフレーバーにおけるピースの位置づけ
もちろんJTがピースを通して「バニラフレーバー=高級な紙巻」ということを日本人に定義づけた営業努力が一番の要因であることを前提にある。
ピースにはバニリンというバニラの香りがする香料がつけられている。そのため正確には「バニラの味わいがする」ではなく「バニラの香りが口内に漂っている」ということで疑似的にバニラを感じているといえる。
といっても世にはびこるフレーバーの炭酸飲料の大部分は香料などで味覚的にそう感じると錯覚させられているわけだが。
ピースは他のJTブランドと異なり、種類によってショート、キング、ミドルと長さを逐一かえ、バージニアの分量、品質もかなり差別化されている。
さらに価格帯にすらボリュームをつけ、460円という一般的な価格からワンコイン、そしてザ・ピースなどの1000円のタバコまで存在している。偉そうに語っているが抽選限定のマスターズピースがまだ吸えていない・・・近いうちにお手合わ
せ願いたい。
特にザ・ピースはコンビニ>>>>タバコ屋=自販機という需要のさなか、「タバコ屋へいかなければ買えないタバコ」という位置づけにし、さらに大衆タバコをメインで売るコンビニの延長線上のタバコではなく専門でしっかり取り扱う店に配置されているという絶妙な位置づけにある。入手難易度が難しそうにみえて簡単、簡単そうにみえるが売り切れていることも多いという性質が値段以上の希少性を生んでいる。
ザ・ピース あ~俺の雑費(ざっぴ)はすべてこいつに捧げます
手にした時の箱から缶ケース、多重包装という演出も素晴らしい。
ちなみに12月上旬にリトルシガータイプのピースが期間限定で一部のタバコ販売店で販売される予定なので入手次第レビュー予定。
なぜバニラフレーバーに惹きつけられるのか
- タバコへのイメージを臭いから甘いへ転換する
- ピースによる高級品であるイメージの刷新
- 嗜好品において「温かいバニラ」という価値が希少性を生む
- バニラという味覚に決定的な定義、共通認識が乏しいためリピートしてしまう
僕にとってバニラフレーバーというのはそういう認識だ。
メンソールほどの普及率に到底及ばないが、そのほかフレーバーに比べると知名度が高い。