あなたが学生時代にショップジャパンの「トゥルースリーパープレミアム」の宣伝番組を何度か目にしたことがあるだろう。
いつか働いて給料を手にしたら買って使ってみてやるんだ。という謎の闘志を燃やしていたが、積極的に購入したわけではなく、腰痛のためやむなく買わざるを得なくなった~というのがなんとも悲しいかな。
しかし、ネット上のブログや通販サイトのレビューを見ればわかるように。トゥルースリーパーの購入理由は低反発による快適な寝心地ではない。
腰痛なのだ。
腰痛持ちの人間にとっては並みのマットレス、ベッド、布団に寝そべるだけで腰に電流が走るような痛みが発生するのだ。
私が選んだのは同社のロングセラー商品の低反発マットレスのプレミアムではない。
上は黄色の突起が印象的な低反発フォーム、下は高反発ウレタンマットで構成された
トゥルースリーパーエクセレント
この商品以外にも低反発と高反発をミックスしたトゥルースリーパーは存在するが、通常のプレミアムより7000円ほど高い価格設定には理由があるに違いない。
さらに、プレミアムも肯定する意見が多いが、中には
・沈みすぎて寝返りが打てない
・季節によって低反発の性能にむらがある
という不満点もあげられた。このエクセレントの設計はショップジャパンがプレミアムの人気におごることなくより素晴らしい対腰痛マットレスを開発したものであることは明白だ。
では、1年通しての感想を述べよう。
一言でこの商品を説明すると
安定感
これに尽きる。
エクセレントって結局どこがエクセレントだったのか
私は同時に低反発枕のエンジェルフィットピローも購入した(つまり4万円オーバー……)。
「トゥルースリーパーと同じ低弾性に優れた低反発素材を採用した」とサイトで説明されているように、プレミアムでなくとも低反発の性能をおしはかることができる。
結果は、春~夏は外気ですぐに柔らかくなるが、秋~冬は時にコチコチに堅く、体温程度では沈んでくれないため普通の枕に切り替えることも多かった。断言はできないがすべて低反発で構成されたプレミアムも季節によって低反発の性能にムラがあると思われる。
一方、エクセレントの低反発は黄色の突起部分だけに限定。自分の体重で簡単にへこむスポンジのため突起が体に当たっているという感覚は皆無。一年を通してムラのない寝心地が得られる。
そしてもう一つのプレミアムの不満である寝返り。
エクセレントは適度に寝返りができるが、上部半分の低反発が寝返り時の身体を受け止めるためか起きたら布団が外にふっとぶぐらい寝返りが激しい筆者でも、少し布団がずれる程度。冬で布団をふっとばしたら風邪をひきかねないのでこれはありがたい。
体圧分散のデータなどプレミアムの宣伝番組でよくみられるが、長時間同じ姿勢で寝るということはあまりないため、寝返りを想定したつくりという点はエクセレントのわかりやすい長所ではないだろうか?
寝返りを行いすぎる人でもお勧めしたい。
寝返りによる体のダメージが少ないためか、一回の眠りが4~6時間であっても品質の高い眠りを得られる。肉体労働者にとって睡眠は三度の飯より大切な身体の資本づくりだ。
寝心地にも言及すると、エクセレントの寝心地はまるで雲の上にのっているような神秘的なものではない。
素ベットに比べると柔らかい程度で、下の高反発マットレスによって身体がしっかり支えられるという感覚。
臀部といった睡眠時に体の圧力がベッドにかかりやすい部分は低反発で沈め、低反発で沈める必要のない圧力の少ない部分は高反発で支えることで、理想の体圧分散が実現されている。
ただし、通常の睡眠では低反発で体がうまって腰痛は少ないが、風邪をひいて3日寝込んだ時に腰にはりが生じたので長時間ベッドで寝る状況の際は外した方がいいかもしれない。
あと通気性も喧伝しているが、確かに夏場熱くてたまらないという状況は皆無だった。通気性に関しては個人差が大きいのであまり語れません。
欠点があれば、プレミアムでもどうようだがベッドにつけると寝返りによってマットレスが外にそれやすくなる。いちいち微調整するのは面倒か。
1年つかって、まだ低反発の性能は発揮した状態。ストレスによる腰痛は防げるものではないが、肉体労働による腰痛はほぼ軽減できている(バックジョイなどの併用もあるが)。
以前は電車に乗り込んで少したちつづけるだけで、腰から反響するような痛みがじわじわと広がったが、最近はそういうケースもめったにおこらなくなった。
眠りの深度も高くなったのか、夢を見る回数や寝起きの立ちくらみも減少している。
肉体疲労による腰痛は長時間睡眠をとることで軽減することはできる。しかし、長時間眠れないケースなんて山ほどある。短時間で効くにこしたことはない。快適な眠りを考えている人ではなく、真剣に肉体疲労による腰痛に向き合いたい人に私は7000円上乗せしてでもエクセレントを購入すべきだと提案したい。
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