20代からの椎間板ヘルニアとの奮闘記 第二章 腰痛は気から

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ざっくりいえば、腰痛の痛みは骨盤のゆがみや椎間板ヘルニアではなく、ストレスや緊張によって酸素がおくられないことで慢性的な痛みを伴うということ。そしてその対処はストレスを軽減できれば最高だが、自分の腰痛がストレスに依ってもたらされているということを認知すること。

腰痛患者は年々増加傾向にあるが、重篤な症状を訴えるのは30~50代がピーク。逆に肉体的に衰えているはずなのに60代以降は下降傾向にある。そこから端を発して提言されたのがTMS理論だ。

この理論は「緊張性筋炎症候群」と言い換えられる。

危機やストレスを感じることで、自律神経が反応して即座に闘争か逃走に備えられるように不必要な器官の機能を停止してまで、全身に血液を送りこむ。しかし、ストレス社会にいきる私達は立ち向かうことも逃げることも難しく、ストレスを受けることに甘んじる。
正常に血液を送り込むことが困難になることで、筋肉内の血液の循環が滞り、筋肉痛が発生する。その慢性的な筋肉痛こそが我々の敵である腰痛であると結論づけている

腰痛と一口に言っても痛む部分が日に依って変化した経験はないだろうか?
それはストレスに依る筋肉の一時的な酸素欠乏であり、我々の姿勢を保つ姿勢筋が痛んでいる証拠なのだ。私も実際、左の腰がいたいなと一週間我慢したら次は右の腰が痛くなったという経験をしたことがある。

痛みがストレスによって引き起こされているものという理論から
・腰痛の原因は外傷ではなく、ストレスであるという認知をしてみましょう
・怒りがあることを我慢せず、まずは自分で怒りがあることを認めてみましょう
・出来ることにはベストを尽くし、出来ないことには諦めるセルフコントロールを試みましょう

まるで神経科の診察を受けているようだが、神経症の潜在数も多いだろう我が国に腰痛が実は神経症の一症状だという主張はとても斬新に映る。

「腰痛は怒りである」を読んでから2~3カ月ほど経過しているので、その体験も踏まえてレビューしよう。

最初は、ハッタリものかととりあえず読んでみようかなんて面持ちだったが、読んでいくと自分の腰痛について腑に落ちる理論の雨あられだった。

自分が腰痛になったのはフルタイムになってから2カ月もたたないうちに。足の親指の痺れから整形外科に通って、レントゲンやMRIをとって晴れて椎間板ヘルニアに。

そこからヘルニア治療のために週に3~4回ペースで半年近く、腰の牽引、コルセット、マッサージを続けた。

しかし、一向に症状が改善しない

仕事も現在ほど人手不足でなかったため、そそくさと作業して定時で帰り続けていた。それでもだ……。

そして、本書を読んで振り返ってみると、現在のほうが作業量、責任、人間関係に苦慮しているが腰痛はおさまっている。

実は整形外科通いは自分にとって怒りを伴い、ストレスをためる作業だったと思う。

ネットを見れば整形外科に真面目に通って、ビタミンB16を摂取すれば腰痛が3カ月程度改善され、足の痺れもおさまるだろうなんて記事や知恵袋の解答が主流だった。

現実は4カ月たとうが、5か月たとうが一向に改善されないどころか、キーンという響くような痛みが継続する。

まず、私は昼から仕事なので開院まもなく9時ほどに通院していた。
ここからやや失礼な話になるが、入るとすでに10人以上の朝に強い高齢者の方がリハビリのためにおしかけて、座る席も少なく二十代で自分だけという環境にまずストレスが溜まってしまう。なぜ自分だけが……と。
逆に午後以降は人がすいている。午後に入ってくれたらと身勝手な思いに支配されていた。

仮に診察+リハビリのセットにすれば、診察が先になってリハビリを受けるために20分ほどのロスが出る。すでにリハビリに入ろうとしたら3台の牽引は埋まっており、15~20分は待つことになる。たいした時間に思えないと思うが、これを毎日のように経験して積み重なるとかなりのストレスになるのだ。加えてあまり症状が改善されていないというストレスも上乗せされるのだ。

それでも牽引とマッサージが終われば、不思議と腰が良くなったという自己暗示にかかるので通院は真面目に取り組んでいた。

仕事に関しても、早く作業を切り上げているのになぜ治らないという焦りが怒りへと転じ、より腰に負担をかけていたのだ。この時期、帰りの電車の中で10分程度しか立たなくていいのだが、腰が鐘をならすように反復して痛んでいた。

改善というのは大袈裟だが、痛みの頻度がおさまったのは整形外科通いをやめ、仕事を必死に終わらせ定時で切り上げることをやめて残業したしたほうがおさまった。

腰痛が怒りやストレスに依って引き起こされる本書の定説が正しいのならば、腰痛は精神病と同じく

早く治りたいと思えば思うほど、その焦りと反動で症状が重くなってしまう
完治させたいと思うよりも、あるものだから仕方ないと割り切ったほうが症状は治まりやすい


「病は気から」は恐ろしいものだ。

実は腰を治したい一心で行っていた
・仕事の切り上げ
・整形外科への通院
・入念なストレッチ
・禁止事項の多さ(重い物を持つな、長時間座って作業するな)
は一定の外的効果は期待できるものの、自らの精神にひたすら「俺は重い腰痛なんだ」と洗脳を真面目にかけつづけていたのではないだろうか。

逆に腰痛が起きた場合、「自分の生活習慣が悪いのかな?」と自分を責めるのではなく「今日は仕事でミスがあったからな」「最近、上司の風当たりが厳しいな」とストレスがあることを認知して、症状が軽くなった成功体験を重ねることで「あんまり腰痛ってたいしたことないな」「腰痛と付き合うほうが大切だな」という気付きもある。

本書はストレスや怒りそのものが腰痛と断言するわけでもなく、重篤な疾患の可能性もあるため医者による診察を経て試すようにという忠告を行っている

腰痛を軽減させるためのストレッチは必要だし、痛みが頻発するならレントゲンを撮ったり、リハビリ期間を置くのも重要だろう、上司に相談して仕事を軽減(できね~よな~)できればなおいいかもしれない。< br />ただ、腰痛にとってよかれと思ったことが反対に腰痛を引き起こしているという本書の警鐘は一度、自らのライフスタイルを振り返るためにもいいだろう。

現在はバラコン運動や坐骨神経痛のストレッチを怠っているが、激しいキーンと響くような痛みの腰痛にはしばらく出会っていない。

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アマゾンでもベストセラーだったようで、普及版という存在やCDが付属しているバージョンもある。本ブログは短時間で読まれることを意識し、できるだけ枝葉を切ったが、「読むだけでもトレーニングになる」という説明もあるので、もう少し詳しくTMSの概要、ストレスに依ってなぜ腰痛が引き起こされるのかという参考として読まれたい方は購入してみるのもいいだろう。

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