オリックスの中嶋監督が、今シーズン限りで辞任の意向を球団にもマスコミにも伝えた
間違いなく、令和の名将といえる監督で野球界の歴史にも残るだろう。
監督だけでなく、コーチ経験も長く日本ハムではダルビッシュ選手、大谷翔平選手とも関わりがある。
中嶋監督はどのような監督だったのか?
2020年、西村監督から急遽、代行としてチームを指揮し、万年Bクラスだったチームを改革し
2021年からは怒涛の3連覇
しかも最初の2年は、マジック点灯なしの逆転優勝。一敗でもしたら優勝を逃す薄氷を渡り続けた、勝負強さは特に評価された
印象に残っているのは2021年のロッテとのクライマックスシーズン
ベテランの小田選手にバスターを指示して日本シリーズ進出を決定づけた。
中嶋監督を振り返ると、キャッチャー出身のため、今年の阿部監督のように、守り勝つことをベースに、戦っていた。
先発陣は、近年最高の投手である山本由伸投手をエースとして、若手の宮城投手、山崎福投手、田嶋投手、東投手そしてこれからパリーグを代表する山下投手など
中継ぎ、抑えも山崎投手、宇多川投手のダブルマダムからの平野投手、敗戦処理さえも150キロのストレートを投げ分ける選手がおおくみられた
打者に関しては複数年安定した活躍を見せていたのが、吉田正尚選手ぐらいであり、紅林選手、宗選手は試合にで続け、守備は良いプレーも光り、打撃も勝負強さを見せる時もあるが、もう少し打撃を期待したかった
タイトルを取ったラオウこと杉本選手と頓宮選手がいずれもタイトルの次の年から成績を急激に落とす。
各球団からマークされているとはいえ、もう少し奮闘して欲しかった
打撃の支柱が決まらない中で、ほぼ毎日オーダーが組み変わっており、中嶋監督の心労は相当なものだっただろう
FAをとるというリスクと今年のFA選手の成績について思うこと
今年問題とされたのは、FAで広島から移籍した西川選手
最長5年15億の超大型契約で、出来高にもよるが単年3億に上る。
怪我が多いと言われた選手だが、今年1年間は規定打席に到達していた。
しかし、打率は258、本塁打は7本。出塁率は3割を切るなど、お世辞にも天才打者とは言い難い成績になった。しかも守備は守備力を期待されないレフト。
三振は広島時代ふくめワースト。しかし盗塁は二桁にのせる奮起はみせた
これが若手の成績であれば、よく一年頑張った、来年に期待だ。となるが3億円の即戦力としたらあまりにも物足りない。
この大型契約が、西川選手のプレッシャーにつながったという意見もあるし、パリーグとセリーグの環境の違いもあげられるだろう
セリーグ時代では通用していたカッティングしながらのバッティングもパリーグではストレートにおされたり、よくてファールといった状況もみられた
来年の2025年が勝負の年だが、来年も同じような成績であれば、有望な若手を使う手段も考えなければならない
もう1人、昨年からFAで加入した森友哉捕手。
森選手は、加入初年度こそ18本のホームランと、チーム内で1番勝利打点をもたらした。
今年も打線の主軸として、怪我で離脱した時期もあったがで続けた。しかし結果はあまり震わなかった
来季は桐蔭でコンビを組んでいた藤浪投手がオリックスに加入する噂もあるがどうなるだろうか
これが終わりの始まりなのか? 優勝後のチームは残酷なまでに落ちる可能性がある
中嶋監督には本当にいろいろと夢を見せていただいたし、オリックスファンを増やした貢献度大きい。
しかし、ファンとしてはこれが終わりの始まりではないかと激しく危険視してる
とくに、落合元監督が抜けた後の中日の凋落ぶりをみると、オリックスもその後を追うのではないか?という懸念がある
同じく3連覇したあとからBクラスが続いた広島カープ。しかし広島カープは地域に密着しているため、地元の愛が強いが、オリックスは阪神という強力なライバルがいる
良い野球を続けないと、ファンは離れるのではないだろうか?
現時点では、投手コーチの岸田コーチが監督になるのでは?と噂されている
怠慢プレイがみられたことが中嶋監督辞任の一つの要因といわれてる
コーチや監督は技術を教えることはできるが、試合への姿勢、個人事業主としてグラウンドで稼ぐことは選手が意識しないといけない。
しかしながら、3連覇を経験した選手がいまだに多く在籍しているのは好材料。西川選手、森選手も元のチームで優勝を経験している
今季はソフトバンクが圧倒的な強さでリーグ優勝し、ペイペイドームで戦う各球団は明らかに萎縮していた
オリックスは2025年も優秀争いに加わり、パリーグ全体を盛り上げて欲しい。