鬱になってから1年経過 抗うつ剤と精神科に通った日々を振り返る

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

少し自分の部屋を整理したら、飲みかけていた抗うつ剤が見つかったので、鬱病になった時の気持ちを整理しようかなと思います。参考になる人は少ないと思われますが、よかったら付き合ってやってください。

精神科と抗うつ薬処方のプロセス

ちなみにここでとった僕の行動は、セオリーから外れていることも多く、精神科医界隈からみたら、非推奨だらけだと思うので、ご了承ください。あまり参考になさらないように。

鬱病というのは、自分でそうだというよりは精神科で診断されて、抗うつ剤をもらって認知されるってプロセスが大半です。

自分でいうのもなんですが、大学時代から持ち続けていた不安神経症がぶり返しただけで、とても鬱とは思えませんでした。

僕が鬱になったのは、ちょうど一年前。昨年の11月中旬から下旬あたりです。

以前の記事で書いたように郵便局の内務で勤めていたのですが、常時働いているメンバーが僕と一つ下の後輩と集配からやってきた課長代理の方でした。

課長代理の方は、性格がおとなしく、課長代理という僕らよりはるか上の存在でしたが、郵便部としての経験が浅いために僕らのアドバイスを黙々と聞いてくださる方でした。一方で同僚の後輩は、仕事について誰に対しても正面からぶつかる気概のある子でしたが、僕と衝突することも多かったです。

最終的な責任は課長や課長代理が被るのですが、システムへの熟知度や日々いろいろなルールが変更する仕事のため、習熟度だけでいえば、僕がとんがっていたという状態で、かっこいい言い方をすれば、その重圧に耐えきれずに鬱になったという感じです。

決定打となったのは、仕事終わりの食事の席で

「司、浮かない顔しているね。何か不満でもあるの?」

「いや、2時間ぐらいの超勤が当たり前になって、こっちの仕事はどうしても時間がかかるのに、周りから仕事ができないとか、超勤するなって視線がつらいんだよ」

僕の中では、この愚痴が言えただけでよかったんですけど・・・

「じゃあ、どうやって改善するか話し合おうよ」

「白黒つけようよ!!」

後輩にこうドスドス攻められて、仕事終わりの食べる席で仕事を忘れたかったのに、仕事に向き合わざるを得ないような精神的な苦痛とかが、実は後輩のことが当時はあまり好きでなかったことが一斉に降りかかって、帰りはかなり傷心となって・・・

「そうだ昔お世話になった精神科にいこう」って決断になりました。

この時点で、本当の鬱なら精神科に行くって選択肢はでないですね(笑)あわよくば、診断書でももらって休もうかな。将来この仕事に骨をうずめる覚悟はなかったので・・・

早速、初診へいきました。精神科に通ったのは、運転免許の仮免で思いきり壁にぶつかった時以来・・・そう僕はかなりメンヘラみたいです(自分でいうか・・・)

僕の通った精神科は、京都でも有数の精神科で、駅の近くにあります。京都大学の方が在籍されているみたいですね。

もし、精神科に長く通われる予定の方は、先生の力量も重要ですが

予約が可能であるか?

も同レベルで重要です。予約がなくて、主治医が一人の場合は、10人ぐらい並んでいても2~3時間かかります。診察時間から少しずれると4時間ぐらいは平気でかかります。

朝は診察争奪戦になっていて、診察時間1時間前から激しい診察券投入争いが勃発します。

以前は非常に暗い雰囲気で、受付に迫りよる女性患者がいて、「あ~やっぱり精神科って嫌だな」ってイメージでしたが、今は内装は少し明るくなっていて、ジャンプ読んでいたり、スマホゲーに夢中な人が多いです。

診察の理由はわかるはずもないですが、精神安定剤にしても睡眠薬にしてもOTC医薬品になっていないので、薬の需要はいまだに相当高いはずです。本来精神科に求められているのは、薬の処方とカウンセリングの同時並行だと思うのですが。

ようやく2時間以上まって、部屋に入ると優しい中年男性の主治医が、僕の悩みや現状からどうするかを丹念に聞いてくれたうえで

「では、抗うつ薬を出しましょう」

その時、え?と思いましたね。周りから見たら憔悴していたのでしょうか。

自分でいうのもなんですが、普通の人よりは演技力があるので、その影響かな・・・

僕はかなり軽い考えで、頓服の抗不安薬さえ出してもらえたらいいと思っていたので。

出されたのは、このアモキサンカプセル。結構歴史のあるもので、効果も高めらしいです。

「抗うつ薬は服用し続けることで、精神のベースを高めることができます。抗不安薬は頓服として効果は高いですが、服用を続けたり、止めたりすると依存性が伴います」

アモキサンをネットで調べ、先生にも聞きましたが、最悪自己判断でやめても影響は出にくいらしいです・・・ただ、それはもちろん個人差が生じるので、できるならこまめに診察を受けて、「もう薬は大丈夫ですね」と太鼓判を押されるに越したことはないです。薬によっては、医師の判断が絶対なものもあります。医師との細かいコミュニケーションを大切にしたいところです。

ただ、僕の所見ですが、僕らが思う「もう治った」と主治医の「もう大丈夫」にはかなりのズレがあります。

とりあえずアモキサン2週間分ぐらいと、抗不安薬のレキソタンを頓服でもらいました。

処方されてから、アモキサンを朝晩律義に飲み続け、「このシフトつらいな」と判断したら、頓服薬を飲んで、気持ちを支えるということを行ってきました。

年末も近いこともあったので、近しい上司や同僚には、飲み会をキャンセルしなければならないので、「抗うつ薬を飲んでいる」という事実はカミングアウトしました。

あと、「年末の繁忙期を乗り越えたいから、俺はあえて精神科に行っているんだ。だから距離はできるだけおいてくれ」とも頼みました。

現代は、コンプライアンスや労働者の人権が守られているので、よほどプライベートにかかわる情報でなければ、仕事の未来にかかわる情報なら開示した方がいいんじゃないかというのが僕の判断です。

抗うつ剤は、服用前後にお酒を飲むと眠気の効果が激しくなります。ただ内臓をひどく傷つけるとか、致死リスクは相当量を服用しなければならないので、「用量を守っていれば1杯ぐらいは大丈夫だよ」とは言われましたけど・・・念のため、飲み会はキャンセルしまくりましたね。

あと、アモキサンは尿が出にくくなる排尿機能に影響をもたらす可能性もごくわずかですがあります。これに関しては、あまり感じませんでした。

レキソタンは相変わらず、飲んで30分ぐらいしたら、心臓がふっと浮くような心地よい気持ちになりました。

過去に抗不安薬をいくつか服用しましたが効き目は

ソラナックス<<レキソタン<<<デパス

って感じでした。デパスが一番有名で、なぜかドラッグストアで「デパスないですか?」って言ってくる人もいます。将来、規制緩和が起こってOTCになる可能性もありますけど、現状で精神安定剤系統は全く買えません。すべて処方薬です。

これだけ見ると、デパス効果ありって感じですけど、脳みそがぐわんぐわんと揺れて、精神をゆらつかせることで、不安を忘れさせるって引力が働いて、危機感を抱きましたね。

芸能人でも睡眠薬などを摂取して運転して事故を起こした人もいましたが、精神安定剤も同様にリスクを伴います。

一方で、アモキサンは仕事が忙しくて、時々抜ける日もありましたが、飲み続けていました。飲み続けて、確かに「気持ちが落ち着いたな・・・」って思うところもありますが、僕はもともと躁鬱を繰り返す傾向があるので、躁にたまたま傾いているだけかも?って思いました。

腰痛の時と同じでしたが、鬱も同じ感覚でした。

病院に通い続けて、長い時間待ちづけて、ようやく薬をもらうというプロセスが、自分の鬱である感情をより強化させている。

律義に3か月ほど飲み続けましたが、僕の場合は

  • 食事が喉を通らない
  • 寝られない
  • 不安で発狂しそうになる

飯もうまい、仕事も最低限出来る、そして性欲もあったので・・・

という重篤な症状が出たわけでもありません。アモキサンを飲み続けることで甚大な被害や、副作用が出たわけではありませんが、4時間待ち続けて処方してもらうことで、本当に鬱に固定されそうな気がしたのが、嫌だな…と思いました。

さらに、薬も飲みきった後に主治医が当番でなかったとか、病院が休みでしたとか、仕事が急にはいったで、抗うつ剤をしっかり服用するってことがそもそも難しいです。

抗うつ剤を飲んでいる人は、引きこもりで改善したいからって人もおおいでしょうけど、仕事をしながら、今の環境を耐えるために飲んでいるひとも多いでしょう。

そういう人が、同じ精神科で、同じ医者で定期的に処方され続ける環境を作ることって滅茶苦茶難しいですし、おそらく、それが行儀よく行えるなら、最低限の社会生活は営めるのではと思いました。

少し誇張した症状を伝えて、鬱と診断され、抗うつ薬をもらうことは簡単ですが、逆に本当に「普通に過ごせていますよ」と応えて「ではこれで最後です」っていわれることは少ないです。「様子を見て、もう2週間出しましょう」と言われることが多いです。

これも繰り返しますが、精神科医が悪いというわけではなく、短期間で再発して、薬を飲んだり、飲まなかったりで、本当の依存体質をつくらないように、という細心の注意の一環であると信じたいです。

僕は「次で最後にしましょうか」と言われたあたりで、薬を飲むことを忘れすぎて、人間関係や、仕事も落ち着いたので通院を自己判断でしたが、辞めました。もし、医者と本当に信頼関係があって、通院に余裕がある人なら最後まで通うべきですね。ただ最後まで通える人はごく少数だと思います。

鬱と診断されてよかったこと

変な話に聞こえますが、鬱になったメリットを語っていきます。

①今の仕事に踏ん切りがついた

かねてから転職をいろいろ考えていました。役職はアルバイトのままでしたから。でも仕事仲間を裏切れないとか、「自分はほかの仕事ができるのか?」っていう不安から抜け出せず、行動しないまま現状にあぐらをかいていました。

しかし、鬱と診断されたことで

「鬱になってまで、しがみつく仕事じゃねえ」って踏ん切りがつきました。だから転職活動を行うことができました。

逆に、抗うつ剤によって精神をコントロールできれば、社員でほかの仕事もできるんじゃないか?って変な過信につながりました。

結局、僕が抜けたところで、人材難は、都合の良いフリーターで補うっていう体制はいまのところ変わっていないので、ある意味正解だなと思います。

②人と付き合い続けられるかという踏み絵になった

前述の通り、鬱と抗うつ剤をカミングアウトした相手が、この後で僕にどのように接するかでその人とこれからも付き合い続けるかどうかの参考にしました。

いたわってくれる人は少なく、距離を置かれることが多い・・・・まぁ当たり前ですね。自分の傷やトラウマを一番理解してくれるのは、自分一人ですよ。

③抗うつ剤の性能が分かった

僕も学生時代に心理学を専攻して、精神科医の講師に「精神薬は危なすぎないですか?」と突撃したら「何も使ったことがないのに言わない方がいいです」と警告されました・・・若気の至りというかアホですね・・・僕は。

ステロイドは長期連用したら、依存性があって危ない

というのは、同じ部位に2~4週間ぶっ通しで使い続けるレベルであり、使い続ければ、炎症を即座に抑えられる心強い味方です。

同様に、精神薬も処方通りにしっかり、管理して使うことで効果が得られるものが多いです。ただ、薬を断つかどうかの塩梅は非常に難しいと思います。

単に「抗うつ剤は危ない」という前情報ではなく、自分が実際につかって、「あぁ案外きかないんだな」「長期間服用し続ける方が大切なんだな」という気づきもあったのは大きいですね。

鬱は心の風邪という声もありますが、僕から言わせると「心の怪我」です。

人から叱咤されたり、仕事で大きなミスをしても、その時の環境が良かったりしたら無傷で済みますが、睡眠不足だったり、自分の体調がすぐれないときに重なると怪我になります。

その度合いが人によって異なるのです。

そして、怪我なので、日にち薬で自己治癒できるポイントもありますし、絶対的に処方薬が適用という場面もないです。ネットには、間違った情報、正しい情報も多いですが、最低でも抗うつ剤と抗不安剤の違いや特性などを医者からの説明や情報収集で得られるといいかもしれません。

怪我をしたら、マキロンがいいとか、湿潤療法の絆創膏がいいという前知識を持つように、鬱になった時の対処法を知るのもかなり重要ではないでしょうか。

この記事は、模範的でないにしても、そういうリトマス紙になれば幸いです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。