戸塚ヨットスクール×アベマTVの教育と体罰 前半

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この記事はこんな人におすすめ!!

  • 2019年の戸塚ヨットスクールの戸塚校長の教育論と体罰について興味がある
  • 体罰は必要なのかを考えたことが少しでもある
  • 討論系統の番組が好き

アベマTVで戸塚ヨットスクールの校長、戸塚宏(以下戸塚校長)を招いて

暴力としての体罰はなくすべき?
しつけとしての体罰は残すべき?(第1部)

教育に体罰が必要かに絞っての議論(第2部)

2部に渡って、濃厚な議論がされていました。

結構面白かったので、まとめてみたいと思います。

僕は、戸塚ヨットスクールが事件を起こしたリアルタイムで生まれてもおらず、過失致死で死者をだし、マスコミ、世間からバッシングを受けた後の戸塚校長しか知りません。

映像作品はいろいろあるんですが、いずれも入手が少し困難。

今回は、彼の発言を主に抜き取りつつ、考えていこうと思います。

意外と長くなりそうなので、1部と2部の感想はわけて書こうと思います。長文になりますが、よろしくお願いします。

3月23日までアーカイブで視聴可能

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感情的で相手に思いやるのある体罰は実現可能か?

教育の目的は

一人前の人間にすることだ

体罰してしまって、コンプレックスにおちいる母がマスコミで取り上げられる

かんがえてやっとることやないでしょ。体罰だから
思わず手が出るというのは、本能がなざしめている。

本能は善なり

感情で手が出ることもある、そういうことも効果がある。

理性的に体罰をしたら、ものすごく冷たい
感情が暖かい

戸塚ヨットスクールは、学校法人だと体罰が禁止されてできないから、株式会社として、体罰ができるような仕組みをつくってます。

戸塚ヨットスクールのコーチ陣も格闘経験があったり、脱走しないようなルール作りもしているみたいです。そもそも懲罰って概念そのものが、戸塚校長が否定する「理性的な体罰」ではないでしょうか?

「○○をするな」という禁止として、体罰を使うならそれも一考の余地があるでしょう。

子供が食べ物に直接手を触れようとして、手をはたいたり、赤信号で渡ろうとして、無理やりひっぱったりするというのも一種の体罰です。

感情で止めた行為、感情で思わず手が出てしまったことに対して、子どもは後天的に理解はできます。

それは、「自分を想っての体罰」であるという理解もあれば、「自分のストレスのはけ口でたたいた」ということも含めてです。

血の通った思い入れのある体罰って、伝わるんでしょうかね?大いに疑問です。

昔はよかったを繰り返す

子供を殺しちゃった二人のお父さん、あれ一人前じゃないでしょ?
人間として

誰がああいう大人を作ったの?そりゃ教育やろ
なぜ教育であんなものができるのか?
教育論が間違っているから

体罰の害を皆さん言うけどね

体罰がなかったことによる害をみなさんいわないの?

今ね、大卒の3年後を調べると31%がニートになっとる
これ、日本がつぶれるということはわかるね?

体罰があったらそんなことは起こらない

昔は、労働力が非常に優れていたから日本はこうやって伸びたんだ

今の人の方が昔の人より立派だと思ってない?
昔の人の方が必ず立派だ

このサイトのニートの推移をみる限り、戸塚校長のおっしゃる大卒ニートってそこまで増減していないんですよね。

逆に30代中盤以降が社会情勢の変化により、職を失い、転職などが上手くいかずニートになっているというケースを深刻的にみないといけませんね。

日本の教育って工業社会に適応しているモデルからあまりアップデートされていないので、高度経済成長期のように一つの会社の組織で立ち回る、生き残るという生存本能に長けています。

反面、自分で価値を創造する、新しい職を見つけることに対しての能力が少ないこともこのグラフの一因と考えられますね。

さらにいえば、戦前、戦後にニートの統計をしていたわけではないです。

この持論については

「戦前はみんなが一丸になって、頑張り、残忍な犯罪は全く起こらなかった」

という自分の時代の価値観を信じているだけの根拠のない論です。

ニートが多いということが顕在化されて、それに国、自治体、NPO、民間企業も含めてどのように取り組むかを考えることができるのに

「ニートが増えて教育が終わっている」

というのは、いささか粗い見解です。

戦前、戦後のほうが子供が子供を殺したりといった残酷な事件があがってますから。

さらにいえば、戸塚ヨットスクールの最盛期で子供の教育を諦めて、戸塚ヨットスクールに子供を預けた親って、80年代の子供の親ですから、その親が教育を受けた時代って戦前や戦後間もない時代ってことですよね・・・

では、その時代から教育の根本が間違ってしまっていた、体罰世代から教育は歪んでいたというブーメランになっていますよね。

教育の目的は
知育 論理的思考能力を作る
徳育 人間性を高める
体育 進歩の能力を作る

力で支配しないと

2名小学生がいるけど

もう落ちこぼれだ。こんなもの教育が成功しているといえるの?

昔の落ちこぼれは

学ぶがあって習うがない。怠け者なんだ

落ちこぼれの定義は

学校にいけない、成績はがたがた、社会生活はできない

現在もそうですが、戸塚ヨットスクールは少年のみならず、成人移行も受け入れているみたいです。

もう教育が間に合わないので、幼稚園や小学生の物心がついた時期から、教育を教えるという理念で、現在も細々と運営されているみたいです。

エビデンスや現場のプロとしての意見といいたいですけど・・・

2人の小学生をまじかで見ているだけで、すべてが落ちこぼれと決めつけられているような気がします。

教育の最終的な目的は、自立できる人間をつくるというのは僕もそう思いますが。

このままでは、また戸塚校長はマスコミに「偏見の強いおもしろおじさん枠」として消費される

みんないいこになるな、教育に関しては
子供はすぐ見抜くから
私たちを利用してええこになろうとしとる

テレビでコメンテーターやアナウンサーをみている子供は「いやな奴」だと思ってみとる

きれいごとは悪で、本音は善

アナウンサー、コメンテーたーは教育についてものをいうな
ど素人だから

プロは実績を残す成果をあげている

うちに通っている子供たち
小学生にして、一生がみえてしまっている

誰が責任取るの?

ええか、諸君がそのようにしたんやで

メディアが体罰をけしからんといって、体罰できんようにした。

体罰禁止は教師のやるきをなくした

最後は、戸塚校長なりの信念がうかがえる言葉も出ました。

確かに過失致死で、間接的な死者を出しましたが、マスコミが引きこもりや発達障害(当時は顕在化されていなかった)の特効薬として、一斉に戸塚ヨットスクールを持ち上げたのは事実です。

オウム真理教もそうですが、一側面で効果があったから、少数で効果があったからそれがすべてだと誇張してしまうのが、マスコミの性であります。

そして、事件性がおこり、悪であると堂々と叩けるようになったら、一転して立場を変えるのもマスコミです。

戸塚ヨットスクールは、最盛期で80~100人の生徒を抱えていたようです。その多くを社会復帰させたというのは、一つの功績ではあります。

「子供はすぐに見抜く」という彼の発言は、子供が驚異的な存在になりうるから、抑止力として体罰を使わざるを得ないという経験と考えから来るものなのでしょう。

その反論として

「子供の自主性と可能性をはぐくみたいから、体罰はすべきでない」

という意見もありますが、逆にこうした意見は、子供は自分たちでコントロールできるという傲慢さもうかがわせます。

戸塚氏が、マスコミに対して日和見な発言や無責任なことで、子どもたちを巻き込むことに危機感を抱いているという一点は伝わりました。

なぜ、あれだけのバッシングを受けて、現在は赤字だといわれているのにヨットスクールを維持しているのか?(支援団体から大きなバックを得ているのか?)その行動原理に少し関心が沸きました。

ただ、そうはいっても僕は戸塚氏が教育のプロだと思いません。一定の成果をあげて、一時代の教育論を築いた人だと思いますが。

普通なら株式会社として、飲食店なら一つでも不祥事が起これば、責任者は表舞台で発言しても信用されません。

どういう事情があれ、マスコミや、子どもの教育を見限った親や学校に責任を押し付けられたとしても、プロで教育のことを100語るだけの信用が、戸塚校長にはすでにないです。

彼は、マスコミと教育というシステムに対して、責任を追及していますが、現在の子供って、自由にネットと接続できて、過去と現在の情報や価値観を容易に知ることができるわけです。

教養やリテラシーが薄く、空気を読むことだけに特化されたお笑い芸人が司会をつとめているニュース番組が大半をしめているという事実も彼らは、把握しています。

だから、そもそも今の子供はメディアそのものがショービジネスであるという前提でみているぐらいに発達していると僕は仮定してます。

彼が本当に子どものことを考えていたとしても、第三者からすれば、マスコミから持ち上げられ、そして落とされた恨みとして

「時代錯誤の極端なことをいう面白いおじさん枠」

として、メディアに呼ばれているという認識が戸塚氏にはあまりないように見えます。

聞く側としては面白いんですけどね。

さて、第1部は、問題が多岐にわたり、虐待と体罰ってそこまでリンクがないものが題材にされたので、ただ言葉の揚げ足取りだけに終わってしまいましたが、第2部では、もう少し濃ゆい内容が展開されます。

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