キングダムハーツⅢ収録作 塔の上のラプンツェル 感想・レビュー  ゴーテルといる欲深い隣人トラブル

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今回はディズニー初のプリンセス3Dアニメとなった「塔の上のラプンツェル」のゴーテルについて。

原作はグリム童話で、性的要素をはらんでいましたが、そういう要素はカットされ、主人公の立ち位置もまるで違います。

悪役にあたるゴーテルも原作では魔法使いですが、本作ではただのおばさんです。

この人、かわいそうな人ではあります。なんでも治し、不老長寿にもなれる花に出会ったがために、永遠の若さを追い求めるようになります。

つまり、不老不死という身の丈から外れた能力さえ、出会わなければただのズルいおばさんで一生を終えたわけです。

残酷なことにその花を摂取すれば不老不死になれるのではなく、一定期間ごとに触れてメンテナンスしないと若さを保てないんですよね。ゴーテルの花への追求は、さながら麻薬常習犯のような異常ぶりです。

ゴーテル自身に強力なパワーをもっているわけではなく、彼女が長年養ってきた自己中心的な考えや、それを他人に押し付けられる傲慢さ、自分のためなら犯罪でも手に染めてしまう大胆さという点が、恐ろしいです。

なぜ、恐ろしいかというと現実にそういった隣人や親族があらわれる可能性があるからです。

ふと、遺産で大金を手にしてしまった場合、力がないにも関わらず力以上の成功体験を得てしまった場合…

ゴーテルのような豹変する人間をニュースや、もしかしたら身近にそういった能力をもった人を見てきたことがあるでしょう。僕はいます(笑)

そして、そういう性悪な人ほど、対人関係はやたら上手なんですよね。まるで自分が被害者のように振る舞ったり、すごい明るい人間で人望があったりするんですよね。

ゴーテルがラプンツェルに行っているのも、一種のネグレクト、監禁、いわば暴力です。

近年のアニメでも悪役が「俺は世界征服したい」って野望を持っている奴、めっきり減りましたよね。

世界征服そのものにリアリティがないですし、モンゴルの歴史みればわかるように支配系統を統一するのって、並大抵なことじゃありませんよね・・・

それよりも、近隣のあの子だけを自分の支配下に収めたいとか、一定の集団を洗脳したい

こういう輩の方が、リアリティがあるし、そういうニュースは半年に1回ペースで流れてくるから、フィクションであってもゴーテルの深層心理にある残忍さ、執念っていうのがありありと伝わってしまいます。

サイコパスといわれている人々は、そもそもの思考回路が違うんで、人の皮をかぶった○○みたいな感じで処理できますけど

お金のため、若さのため、地位のために他人に害をなす人間は、自分もそういう欲望が少なからずあってわかるため、余計に厄介な存在ではないでしょうか。

そして、クライマックスでラプンツェルでフリンをつっての背後からナイフで一刺し。あまりにも狡猾すぎる・・・

最期はラプンツェルの髪に足を取られて、転落死・・・彼女はただの欲深き人間でした。

アナ雪でも取り上げられましたが、ドラゴンの炎、魔女の雷なんかをスペクタクルに描くよりも、人間関係の綻び、罵倒、ネグレクトを3Dアニメで表現するだけで、生々しい一面を取り上げることができるんですよね。

ほんと、リアルに勝る恐ろしいファンタジーはないってことですよ・・・

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