のんのんびよりばけーしょん 映画だけの初見 感想・レビュー あまりにも日常は尊い

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「あの、最近仕事も疲れて、精神的にもまいっちゃって、なんだか熱っぽいんです」

「わかりました・・・じゃあこれを処方しますね」

は???

インフレエンザな日常を送るあなたに捧げる、癒し系日常アニメ「のんのんびより」・・・といわれて、気になったものの、やっぱりアニメすら見に行く気力がないです。

そんなある日、アニメ好きな友人から誘われて、見に行くことに。

はい、本編みたことないですが、突撃しました。過去にもラブライブとガルパンの映画だけを見た経験あり。

(序盤のタイムズスクエアのPVが素晴らしいが、日本に戻ってからは作画レベルが落ちる一方、ファンは悲しんだかもしれないが、別れるかどうかの問答を1時間以上やるのは正直厳しかと感じました。スマホゲーからアニメになってムーブメントを起こすというはしりだった気もします。)

(ラブライブ以上に予習が必要な作品だが、敵対していた高校生同士が大学生選抜にたちむかうというのは、熱いというのはなんとなくわかります。相手のエースが主人公と同じ趣味を持っていることや、ラストは序盤に体たらくだった学校が大活躍するという落差を見せるのがうまかった・・・これ初見でも全然楽しめます)

僕は、のんのんびよりを見る前に日常系ってあまり見たことがないです。男子を一切登場させず、女子の部活動を遠目から応援する作品が増えていたりするのは知っていました。

このメリットとして、求められる演技は恋愛とか、性をにおわす、宮崎駿風にいえばコケティッシュな演技を求められず、ただ目標に向かってまっすぐで、元気いっぱいな少女を演じるということで、女性声優の素の演技力が反映されているという点でしょうか。

そんなちょっと上から目線な態度でのんのんびよりを見ましたが、劇場を出た後は、周りにラインでとにかく「にゃんぱすー」と打ち込みまくりました!!

お話というのは、田舎に住む年齢も背丈もバストも(余計)違う、女の子たちがデパートでたまたま沖縄旅行が当たって、沖縄に行くって話です。

夏休みに3泊4日の旅行をして、騒いで、いろんなトラブルにも見舞われるけど、現地で友達もできて、別れが惜しくなる・・・切ない、悲しい。そして、僕たちはこの71分ずっと一緒に遊んだれんげ、蛍、夏海と別れなければならない・・・寂しすぎる。

どこかインフルエンザに効くんだよ~余計に悲しくて、中毒になってしまいそうじゃないか~

パンフレットをみると、余計に切なくなる・・・

(十分に満足いたしました^^)

この映画の何が素晴らしいかを言語化すると、陳腐になるというか、みんな空気を読んでいるようで眉間にしわを寄せて考察されている方は少ないです(笑)というかそういう作品でもないですし。

映画『のんのんびより ばけーしょん』ネタバレ感想&評価 シリーズ初見でも楽しめる! 日常系アニメの劇場版にふさわしい作品!

(そんな中でもこのブログは参考になりました)

アニメーションの快楽として、キャラの動きはそれほど多いわけではないですが、光源使いがマジでうまいです。沖縄もビルなどが立ち並んでいるわけではないので、朝は目に刺さるほど日光がまぶしく、夜は真っ暗で、激動の一日が静かに終わるような背景のコントラストがすごい映えていました。

あと、他方でコメントされていましたが、「セミの鳴き声」が抜群に聞いています。もう一度見直すとすれば、サウンド面を注意深くきいていたかな・・・

ドラマの評価をすると、夏海と民宿で働いているあおいの友情が芽生えるけど、別れも辛いって話なんですけど、友情が芽生えるまでのぎこちなさだったり、お互いに伝えたいことがあるけどなかなか言い出せないもどかしさだったりという空気がすごいリアルでした。

ラストのれんげの行動、あれ本当セリフなくて最高だったな・・・なんて空気の読める娘なんだ・・・

本当に世界が破滅を迎えるとか、大会で優勝しないと学校が潰れるという危機があるわけじゃないんですけど

「ひかげちゃん!!次はベッドで寝られるの?」

「れんげの絵が完成しないと田舎に風景を見せてあげられない!!」

と気持ちが昂りました・・・・はい、たぶん僕だけです。

日常は作る人間も、そして私たちにとっても有限だからこそ尊い

この映画は、アニメファンにとっては感慨深い作品で、2期放送されて3期が期待されるわけですが、映像化も3年ぶりだったみたいです。

ここ近年、「クレヨンしんちゃん」「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」と昭和から平成のお茶の間を支え続けてきた日常アニメのキャストが交代したり、スポンサーが変わったり、関係者が逝去されるという事態が続いています。

アニメの彼らは歳をとらないけど、作っている人たちの時間は有限で、仕事を続けるにも限界があります。ただ毎週決められた時間にこうした日常系アニメが流れることが、どれだけ尊いことだったのかを考えさせられます。

よく仕事や学校の前日に牧歌的なサザエさんを見ると、その後の次の日への恐怖や不安で憂鬱になる「サザエさん症候群」という言葉があります。

のんのんびよりばけーしょんの旅行も同じように、見ると修学旅行や親と旅行に行った楽しい思い出が再生され、終わると現実に引き戻されたような虚しさが残ります。

たぶん、夏海とあおいは二度と会うことはないと思います。写真をおくったり、いろいろ手紙交換はあるかもしれませんが、互いに上京して、すれ違って、それぞれの家庭を築いていくんだろうな~(そこまで想像してしまう・・・)

思い出ってやつは人を強くもしてくれます。「あの頃あった、あいついいやつだったな~元気にしているかな~」って思うだけで気分が高揚することもあります。

この映画を見ると「1日1日を大切に生きていこう」って前向きな気持ちになると思います。

日常系のアニメというのは、日常が有限であるという前提を知っていると、見方が180度かわってきます。

だからのんのんびよりは、「深夜アニメの日常系」ってくくりよりは、「ゴールデンタイム、NHKの日常アニメの系譜」って感じが僕はしました。

そういうアニメをわざわざ映画館まで足を運んで、71分という限定された時間で見るっていうのは、貴重な機会だったと思います。ある意味映画的な体験です。

(そういえば、映画化されていた)

日常アニメの映画というのは、その日常の延長線上を描くことや、逆に非日常をぶち込むこともあるんですけど、共通するのは「日常の尊さ」「日常を守るために僕たちは頑張っている」という再認識だと思います。

ただ、多くの日常作品が「平和だったあの頃」「親に守られて、なんでもできた無敵だったあのころ」へのノスタルジーが少なからず含まれている中で、オトナ帝国の逆襲は、「今だって日常はそこにあるからしっかり守ろうよ」という提起だった作品です。

でも、しばらくはのんのんびよりの想い出に生きていきたい今日この頃です・・・8月は職場も変わって疲れたな・・・

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