ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 ネタバレ感想・考察 AI社会による欲望の選択に対するアンチテーゼ

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ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期

通称「ダンロン」

10年以上、ゲームファン、アニメファンに愛されているダンガンロンパシリーズの、2019年時点の最新作で、おそらく最後の作品といわれています。

気になっていたものの、今日に至るまでプレイできませんでした。

ネットで、賛否両論の嵐が巻き起こっており、アマゾンでもかなり酷評されているレビューが散見されます。

発売から1年以上経過しており、ネタバレレビューも増えているので、今回は

ネタバレを前提とした感想

とさせていただきます。ご了承ください

その前に、本作のアドベンチャーとしてのクオリティは、謎解きやキャラクターの印象深さも含めて、ハイレベルで、購入して損はないです。

事実、連休を使ってほぼ不眠不休でクリアしました・・・まだまだ若いな

ちなみに、今回は感想を長々と書くので、トリックがどうとか、伏線についての考察もないし、何かを結論付けるわけでもないので、そのような文章をお求めの方の期待にそえませんが、ご了承願います。

一言いわせてほしい・・・クライマックスで流れるBGM「学級裁判太陽」は、まじで鳥肌立ちました。

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無意識に欲望を選択している

V3のテーマの一つに「嘘」があるため、本作のラストにおける「フィクション」がその通り、首謀者によるエノシマジュンコの模倣であり、黒幕のダンガンロンパスタッフによるコロシアイという名のエンターテイメントの提供なのか?

それとも、主人公たちはフィクションとして変換されたわけではなく、生身の人間で、外の世界は本当に荒廃しているのか?

正直どちらの解釈もできますね。

前者の考えだと、ゲームで語られた内容をそのまま鵜呑みにすることで、制作側が「ダンガンロンパ」というフィクションを通して、どのようなどんでん返しを見せるのか、我々プレイヤーへのメッセージ性を示したものになります。

逆に後者の考えだと、ダンガンロンパという作品が、何層にもわたって、複雑なストーリーによって紡がれていることになります。

おそらく、シリーズファンであればあるほど、後者の考察に傾いた方が幸せになれる?かなぁと思います。

確定といわれているのが

  • 首謀者の白銀は、エノシマジュンコの模倣をやりたかった
  • 一般市民か、一部の特権階級か不明だが、「コロシアイ」を外部からエンターテイメントとして楽しんでいる層と、それを提供している「黒幕」がいる

他にエノシマジュンコ=モノクマでしたが、白銀とモノクマの思考は別で、首謀者と黒幕が時に思考の相違があったり、首謀者の模倣によって計画が危うくなるという場面もあったみたいです。

そう考えると、黒幕がそのままモノクマに直結していた過去作以上に、V3は複雑で、今もなお考察をアップデートされている方がいらっしゃいます。

つまり、ダンガンロンパはまだ終わっていないですね。

主人公の最原たちの物語はいったん終結したものの、天海の経緯を考えるとまだいたるところで、コロシアイは行われていることが推測されます。

コロシアイは、リアルフィクションであり、平和に飽きた我々がその展開をエンターテイメントとして望んでいる。

それが不謹慎であると憤りを覚えた人もいるかもしれませんが、現実でも同様のケースがあります。

例えば、AKBビジネスだってその一環ですよね。

確かに、アイドルになる少女たちは、自分たちの意志でアイドルになったわけですが、想像以上に過酷な競争だったり、その競争を可視化させることで

「これは、新時代の民主主義だ!!」

って一部のサブカル畑から熱狂されるような状況にまでさせられたわけです。

人の不幸は蜜の味といいますが、僕らは無意識にそういうコンテンツを選択して、継続に加担しているわけです。

ダンガンロンパにしても、シリーズが進むと

  • もっと豪華な声優陣が見たい
  • もっと過激なオシオキが見たい
  • 次の犠牲者はだれ?

という、消費者の欲望と行動を可視化してみせているだけなんです。

AIから選択肢を提示する未来が幸せなのか?

類似する作品だと、「マトリックス」が一番早く思いつきました。

ちなみに第4章のモノクマが作った(入間は修正を加えただけ)VR空間は、このコロシアイの構造や世界をそのまま説明する装置だったわけです。

バーチャルな世界で、バーチャルな存在だけど痛みが現実と共有され、バーチャルの死がそのまま現実の死につながる。

HUNTER×HUNTERのグリードアイランドなど、この手の話は、近未来社会の暗黒面といったところでしょうか。

僕が次に思いついたのが、MGS2のS3計画ですね。

ダンガンロンパV3は、このS3計画に深い影響を受けていると考えられます。

余談ですが、第2章の犠牲者である超高校級のテニスプレイヤーの星の声優は、ソリッドスネークとソリダススネークの大塚明夫さんです。

ソリダスの主張

  • 生殖機能を奪われ、命のバトンを渡せない自分たちは何をすればいいのか?
  • 我々が生きた事実、それこそが生きた証
  • 記憶と存在を残したい(つまり、僕がブログで記事を書くことも同じ・・・だったりして)
  • デジタル情報を統括する愛国者たちに反旗を翻す

愛国者たちの主張(AI)

  • 我々がデジタル上で生成する玉石混交の情報から、価値ある情報を選別し、残すべき意味を紡ぐ
  • 現代では、あらゆるものが数値化できるため、人の想いと行動を管理する
  • 特定の状況化を設定し、経験や喜怒哀楽を作り出し、制御することがS3計画の目的

概要だけみると、黒幕・首謀者と最原サイドの対立に見えなくないですね。

現に、アマゾンやGoogle、YOUTUBEなどが、我々の過去の検索履歴をサーチして、お気に入りをトップに表示して、クリック誘導など、すでにAIが我々の行動や欲望を牽引しているケースはいくつもあります。

そう遠くない未来、我々が悩んだとき即座にAIが衣食住すべてを提案して、それに伴って行動する・・・なんて気は楽ですけど、つまらなそうな未来になりそうです。

そのあたりは、ニコ生のつぎはぎで、文章の統制はありませんが、岡田斗司夫氏の

ユーチューバーが消滅する未来

で未来予測されているので、一読してみると面白いですね

モノクマがダンガンロンパスタッフによって用意され、その台本通りに動くという可能性もありますが、平和な世界にダンガンロンパだけがコンテンツで運営されているとは考えづらいです。

ダンガンロンパというのは、一見すると学園という身近な環境だからこそ現代劇に見えますが、ロボットや発明の数々を見る限り、かなり先の未来で、モノクマはAIによって完全統制されている可能性があります。

あの世界は人の欲望を満たすために、AIが自動で察知して行動している。

だから最後の最原とキーボの反抗も、「自分たちの行動は自分たちで決める!!」ということが、たとえ死を選んだとしても、自分の行動として納得できる希望になりえたのではないでしょうか?

そもそもダンガンロンパという絶望は、第三者や社会から行動を抑圧されている状況・・・という解釈ができます。

そこから脱却して、自分で生きていくということを希望としています。

その構造をニューダンガンロンパV3のシナリオとかなり酷似して見せている、ジム・キャリーの「トゥルーマンショー」が非常にお勧めです。

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